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そして、君の元へ
雨が降っている。
男は雨具も使わずにしゃがみ込んだまま動かない。
男の前には石が置いてあった。
男はそれ撫でながら、鼻をすする。
石にはメアリーの名が刻まれていた。
男は刻まれていた名前を何度も何度と指てなぞる
「どうして……どくして、こんなことに! 俺は生きて帰ったのに、メアリー、君がいなきゃ俺は……」
男の涙は雨と混じり石を濡らした。
男が愛した彼女はすでにこの世にいなかった。
男は願う。
もう一度、もう一度生まれ変わりたい。
ああ神よ
もう一度……
目を閉じ天を仰いだ。
そして、
男は目が覚めると胃袋を思わせる袋に閉じ込められていた……
僕の飲食店で働いているのだが、今日はとてもとてもお客さんが来ない。
ふと、見たバットに敷き詰められた小麦粉が砂漠に見えたので、思いついたままにこの話を書いた。
稚拙な文、誤字脱字が多いなか、ここまで読んで下さりありがとうございます。