RE: BIRTH

戦場にて

　鋼鉄の壁が迫ってくる。鉄の固まりを持った男たちが爆音とともに闊歩する。空には鉄が轟音と共に飛び交う。

　男は鉄を握りしめ息を整える。

　「大丈夫だ。生きて帰る生きて帰る。メアリーを1人にはさせない」

　男が見ていたのは、目の前の戦場ではなかった。

その先にあるメアリーとの幸せな暮らしだ。

メアリー君に会うために。

　「ジョン！ 奴らが来るぞ！」

　自分と同じ服を着た男が男に話す。

　「ああ、わかっている。行くぞ！」

　男は鉄を握りしめ。

　鋼鉄の壁へと向かった。