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第1章 快晴 ~その名はロケットパンチ!?~

街から人が消えた! 怪獣が現れた! ロボットが現れた!

ロボットの腕が飛んだ!

大丈夫か!? 頭が追いついてるか快晴!?



※文字数と節部の均等化のため、前回の次回予告で提示した内容までの収録を見送らせていただきました。申し訳ありません。


「《ドライブフィスト》の使用を確認! 目標に着弾!」


 オペレーターが叫んだ。

 おおー、という喝采がそこかしこから沸く。


「ええい関係の無いヤツは黙れ! 効果は!?」


 京香が叫び返す。全員がインカムで繋がっているため、小さな「おおー」でさえ何人分も重なれば騒々しいことこのうえない。


「目標、顔面に直撃。怯みましたが……健在!」


 別のオペレーターが答えた。


「ダメージは軽微の模様!」


「なに!? テストでは五メートルの鉄板ですら易々とブチ抜いたのだぞ!?」


「目標は見た目以上に強固なようですな」


 参謀が言った。


「京香さん」


 そこに、技術主任の声が割り込んできた。


「映像で見る限りですが、ドライブフィストのバックファイアが、テスト時よりも小さいようです」


「どういうことだ?」


「出撃前のチェックで問題はありませんでした。アーバロンが自分で制御したのかと……」


「手加減をしたというのか!? 怪獣に!」


「いえ、怪獣にというよりは多分……」




 怪獣が起き上がった。

 それを狙っていたかのように、アーバロンが走った。

 ズン、とアスファルトの大地を沈ませ、ひと蹴りで怪獣の懐に飛び込む。

 そして正面からがっぷりと組み付いた。

 同時に、背中のスラスターが唸りを上げる。


「うわッ」


 突風のような気流に、快晴は煽られそうになる。

 だが浮き上がったのは快晴ではなく、ロボットと怪獣だった。

 巨体を抱きかかえたまま、アーバロンは低空飛行を始めた。




「今度は何をやっているんだ!?」


 今日だけで何回目かも分からない京香の叫びである。

 司令官という肩書きが虚しくなるほど、アーバロンの動きに翻弄されっぱなしだ。


「搭載された兵器を使えば、即座に殲滅することも可能なはず。しかし相手の能力も未知数の状態で、あえてそれを放棄し、危険な接近戦を取った」


 形梨参謀の独り言が、司令の思考を的確に代弁する。

 だがその次の言葉は、参謀独自の見解だった


「戦場を移す気では?」


「この状況でか! まさか、あの逃げ遅れた民間人のために!?」


「あり得ますな。さきほどの手加減同様……」


「あの民間人に危害を加えぬためか!」


「アーバロンが人命を最優先しているのなら、周囲への被害を考慮して、高火力兵器の使用を控えるのも当然かと」


「く……ッ! だが、これではアーバロン自身へのリスクが大きすぎるぞッ!」


 人命第一。その姿勢は、人類の平和を守る兵器として申し分ない、と京香も思う。

 だが、守るからには勝たねばならない。そして勝つからには、敗北に繋がる要因を増やしてはならない。

 アーバロンは、それをやってしまっているのだ。

 そして、司令の危惧は現実のものとなった。


「アーバロン、背部に被弾!」


「尻尾です! 怪獣が尻尾を使いました!」


「目標頭部に再度、高熱源! まだ来ます!」


        「あの、背後の民間人のせいか……!」

「致し方──」


       (なぜ司令室に参謀が必要なんだ……!?)


(俺だ……! 俺がここにいたから……俺を守るために……!?)



  次回『ここで怪獣のターン!』

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