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勇者19歳  作者: 河野流
7章 力の代償
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7章-11 力の代償

「勇者様、起きて下され。」

俺は村長に揺すられ目が覚めた。どうやら昨晩そのまま村長の家の床の上で寝てしまったらしい。床の上で寝転がったままというのはあれなのでとりあえず体を起こす。

「村長さん、すまん。そのまま寝てしまったみたいだ。」

「朝食も食べて行くと良い。」

村長がテーブルの上の肉を勧めて来る。朝からステーキとは、村長ってのもいい身分だな。朝からステーキというのはキツそうに思えたが、昨日あれだけ騒いだからだろうか、今はすごく腹が減っている。遠慮無く頂くことにした。

「それじゃ、頂きますと。」

俺はステーキをナイフで切って口に入れる。口の中に肉汁が溢れ、幸福感が得られた。村長は俺の方をまじまじと見る。

「どうやら、この肉はちゃんと食べられるようだぞ!」

村長は窓を開け外に向かって叫んだ。すると外から歓声があがった。まさかとは思うがーー。俺は窓の外を確認する。そこには解体されたミノタウロスの肉を焼く村人達の姿が。

「おい、俺に毒見させただろう!?」

俺が怒っても村長は涼しい顔。そして村人達は肉を焼くのに夢中である。

「どうやらその調子だと心配は無用だったということですな。」

村長は「ほっほ」と笑う。どうやら村の人達にも心配を掛けてしまっていたらしい。

「3体分ありますからな、たんと食べて行って下され。腐らせるのも勿体ないからの。」

村長はテーブルに戻り、ステーキを食べ始める。俺も腹が減っていたので席に戻り食事を再開する。

「そういえば他の騎士殿が警備にいらっしゃったので、あの騎士殿も帰りましたぞ。」

あの騎士殿というのはブレーメンのことだろう。昨日の一件もあり、顔を合わせたくなかったので丁度よかった。だが、ミノタウロスを狩った時のあの剣技。やはり賞金首を捕まえるのにはヤツの力が必要になるだろう。

「ローズ殿は教会に居るとのことですぞ。食事の後行ってみるとよろしい。」

ローズか、彼女にも聞いておかなければならないこともあった。村長の言う通り教会に足を運ぶべきだろう。

「勇者様、何を難しいことを考えておる。そんな顔をしてると飯も不味いだろう。」

また村長に心配を掛けてしまったようである。村長の言う通りだ。今はガッツリ飯を食べて活力を付けるべきだろう。

「肉はおかわり自由状態ですからな、腹いっぱい食べて行くといい。」


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