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「ねえ、シルフ、サフラの事、教えて・・・


どんな国なの?誰が治めているの?」


アルバは無邪気な瞳で風=シルフを見上げた。




風は答えた。


サフラは、神と、精霊と、人間の国。


双子の神の子から生まれた人の子が


神の子の代わりに治めている・・・・




ふーんとアルバは答えた。


風はいつも曖昧な事しか答えてくれなかった。




「ねえ、シルフ、母様達は大丈夫かな?・・・えっと


怪我はしていない?」


風は、母のエーティルは、その通りであると答えた。


そして、他の者は、分からないと答えた。




「・・・・・では、母様の近くに領主は居るの?


皆の居る部屋の近くに兵士は居る?


辺りに血の匂いはしていない?」


アルバの質問に、風は、母のエーティルの近くに領主は居る。


皆の居る部屋の近くに兵士は居る。


辺りに血の匂いは無い。


そう答えた。




アルバのその答えに不安と安堵を感じ


早く、役目を果たさなければならないと思った。




そして、サフラに行く為の船を必死で探すアルバの瞳にふと


入ったものは、




海賊船だった・・・・・














エーティルは騎士と共に逃げていた。


何とか閉じ込められていた所から逃げてきたその者達は、


チリジリに逃げて、目を引き付けているうちに


エーティルに逃げて欲しいと言った。




「どうか、アルバ様の元へとお逃げ下さい。」


例え自分達が捕まったとしても


逃げおおせて欲しいと言って来た。




「・・・・・恐らく、アルバ様は、聖獣を探しに行く為に・・・


サフラに行くでしょう。・・・そこは、


貴女方にとって絶対に安全な場所ですから」


騎士の瞳が、気のせいなのか少し涙で光った気がした。




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