表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

「シルフ、まずは手がかりは?


聖獣の逃げる所をシルフは、見た?


僕は、何処を探したら良いのだろうか?」


どうしたら良いのか分からなくてアルバは途方にくれた。




風(=シルフ)は聖獣の居場所は、分からないと答えた。


ただ、まずは聖獣を探す旅をするのに、聖剣と聖鏡と、


それから聖玉が必要になるだろうと風は、答えた。




「では、それが、どこにあるのか知っている?」


アルバが聞くと、


その在り処は、月の女神神殿の大神官が


知っているらしいと、風が答えた。




「では、シルフ、月の女神神殿が、


どこにあるか知っている?」


そう聞くと、


月の女神の神殿は各国に数限りなくあるけれど


聖剣と聖鏡と聖玉の在り処を知っている大神官が居る


月の女神神殿は神と精霊と人の国


巫子王国サフラにあると風は、答えた。




「サフラ?まずはそこに行けば良いの?」


アルバは風に聞くと風はそうだと答えた。




「分かった・・・・・・出来るだけ早く見つけて帰ろう


母様と皆が心配だ・・・・無事だったら良いけれど・・・」


アルバは風を見上げ願った。




母と、皆を見守り場合によっては助けて欲しいと・・・・


















その頃エーティルは、捕らえられていた。




「・・・・息子を・・・息子を如何したのですか?」


怯えた瞳で領主を見上げる。


領主リュデクテスは、いやらしい瞳で、


嘗め回すようにエーティルを見ながら、




「ああ・・・・エーティル、美しい瞳だ。


今、私達を邪魔するあの子どもはいない・・・


今こそ私の気持ちを受け取っておくれ」


と、エーティルの左手を取り、手の甲を摩る様に触れる。




「・・・・おやめ下さい!


私達は、我が息子アルバが


聖獣を捕らえて帰ってくるまでの人質でしょう?・・・


それならば私も、皆と同じ所に行かせて下さい。」


力を入れ過ぎない程度に身を引いてエーティルは、そう言う。


余りあからさまな態度で拒絶すると


怒って他の者を傷つけられかねない。




「つれない事を言う・・・・


こんなにお前を想っているというのに・・」


身を引いた分だけ前かがみに身を寄せてくる


領主リュデクテスに全身鳥肌が立つ思いで


必死で息子のアルバと、


自分とアルバを見守ってくれている皆の事を思い出した。




耐えなければ、


私は、アルバの母、そして、見守ってくれている


皆の主なのだから・・・






「不自由はさせぬ・・・お前は領主の妻となれるのだぞ・・・


エーティル・・・・我が妻に・・・!」




覆いかぶさろうとする領主リュデクテスに


もう、耐えられないとエーティルが


悲鳴を上げた時




大きく扉が開いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ