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プロローグ

書きたくてたまらなくて書いてしまいました。

「お姉ちゃん!」

「妹よ!」

「「ゲームをしよう!」」

「どうしたの、突然?」


とある町のとある家。

「おはよう」と部屋を出た詩織(しおり)は、突然妹と兄に囲まれた。

その手には最近二人が嵌っているゲームソフトを持っている。


「お姉ちゃんと一緒にゲームがしたいんだよ!」

「そうだ!その為に俺達は頑張ってお金を貯めて買ってきた!」

「また無駄遣いして…」


頭に手を当てやれやれと首を振る詩織。

怜矢(れいや)と妹香織(かおり)は所謂ゲーマーと言われる人種である。

それに比べて詩織はゲームというものが苦手であった。

得意でないのだ。


いや、この言い方には語弊がある。

一緒にゲームをした相手が悪かったのだ。

怜矢と香織はテレビゲームに対して天性の才能があった。

負け続けるということはなかったが、二人が自分に気を遣って楽しく遊べていないのではと思った詩織は途中からゲームをしなくなった。

両親が共働きの為詩織が家事をしていることもあり、二人も無理に誘おうとはしなかったのだ。


ただし、それは詩織があまりしたくないと思っていることがわかっていたからであり、したい思いはずっとあったのだ。


「これならお姉ちゃんも一緒にできると思うから!」

「ふーん?」

「これはな!VRMMOなんだぞ!」

「VR?なに?」


VRMMO。

バーチャルリアリティーマッシブリーマルチプレイヤーオンライン。

仮想現実の世界で実際に生きているかのようにプレイするゲームである。

これならば、詩織と自分達に差はなく。

むしろ詩織の方が得意なのではないかと二人は思った。


何故なら詩織は、運動が得意だ。

まぁあくまで一般の高校生の中であり、一つのスポーツをずっとしているような人達には勝てないが。

それでも彼女の運動能力は抜群である。


「へー?」


説明を聞いた詩織は、興味を持ったようでソフトを手に取る。


「Life is Freedom?」

「そうだ。このゲームの売りはその自由性にある!」


近年主流となってきたVRMMO。

その中の一作品「Life is Freedom」。


「冒険も戦闘も制作も商売も農業でさえ、あなたの望む全てがこの世界で。あなたの物語がここに」

というキャッチフレーズ通りにこのゲームはプレイヤーに何かを強要しない。

何をやるのも自由。

一人一人自分だけの物語があると謳っている。


「ほほう?」

「このゲームは8種類の種族と100種類以上の職業、スキルがあるの!」


それによって自分のやりたいことをやりたいようにできるということだ。


「やってみようかな?」

「「やった!!」」


詩織は二人に背中を押され自室に…戻されそうになったところで朝食を食べてからと主張し、朝食後改めて自室へと移動した。

二人が買ってくれたソフトとハード。

ヘッドギア型のハードを装着し、ベッドに横になる。


「向こうで待ってるね!」

「ゆっくりでいいぞ!」


二人の声を聞きながら詩織はゲームを起動した。


---


詩織が目を開けると、そこには幻想的な光景が。


「うわ…すごい」


薄暗い洞窟のような場所で、真ん中に水晶球が浮いている。

周りは様々な色の結晶が生えており、それぞれの色に輝いている。


《ようこそ「Life is Freedom」の世界へ。この世界は貴方の全ての行動を肯定します》

《それではまず貴方のこの世界での名前を決めましょう》


「おお、これがサポートAIね。音声で案内してくれるのはありがたい。シオンでお願いします」


怜矢はレオン、香織はカノンという名前で登録しているとは聞いていた。

どうせなら兄妹で音繋がりのシオンにしようと詩織は決めていたのでここは迷わない。

兄妹は何でもいいと言っていたが、それを期待していたのは詩織にはすぐわかったからだ。


《プレイヤー名シオン。確認しました》

《では次に貴方のこの世界の姿となるアバターを決めましょう》


システムメッセージが終わると、水晶から何かが映し出される。

どうやら鏡のようになっているようで、その横に種族、髪色、髪型、肌色、目の色とある。


「まずは種族からだよね」


詩織が種族のところに触れると、リストが表示された。

ヒューマン、ワービースト、エルフ、ドワーフ、ドラゴニュート、バードマン、シーマン、アスモディアン、ランダムとある。

それぞれ特性がありステータスに違いができるのだが、詩織は兄妹に何も聞かなかった。

特に外れ種族も無い為、兄妹も言わなかった。


ただし聞かなかっただけでどういう種族なのか確認することはできる。

詳細タブを開いてみると情報がズラズラと書かれており、こんなプレイをしたい人にはこれがオススメとある。


このゲームにあるステータスは、HP、MP、SP、筋力値、知力値、耐久値、敏捷値、器用値だ。

このうちHP、MP、SPは数値化されておらずバーによって量が示されており自身で操作できない。

レベルアップによってのみ成長するステータスである。

筋力値は物理攻撃力や装備できる重量、知力値が魔法攻撃力やMP消費量、耐久値が防御力、敏捷値が素早さ、器用値が命中率や生産に関わる値である。

種族、それから職業によってこれらの初期値は決められ、その後はレベルアップによって入手できるステータスポイントを自身で振り分けることになる。


「面白くなさそうだからヒューマンは却下ね」


▽▼▽


ヒューマン

最も一般的な種族。

癖が無く育ちやすい為初心者にはオススメ。

筋力値:5

知力値:5

耐久値:5

敏捷値:5

器用値:5


▽▼▽


「んー私は戦闘はあまりしたくないからなぁ。ワービースト、ドラゴニュートとアスモディアンも却下」


▽▼▽


ワービースト

所謂獣人族と呼ばれる種族。

犬種、猫種、熊種、狐種、兎種(以下ステータス欄もこの並びとする)を選択可能。

運動性能が高く、逆に魔法能力が低くなる。※選ぶ種によって多少上下する。

筋力値:6:6:7:5:5

知力値:3:4:2:5:2

耐久値:6:6:7:4:3

敏捷値:6:6:7:6:8

器用値:4:3:2:5:7


ドラゴニュート

所謂竜人族と呼ばれる種族。

ステータスは総じて高いが、レベルアップに経験値が多く必要であり、他種族よりも時間がかる。更に器用値だけは圧倒的に低い為生産職には向かない。

筋力値:8

知力値:8

耐久値:7

敏捷値:7

器用値:0


アスモディアン

所謂魔族と呼ばれる種族。

HP、MPが他よりも多く設定されており、知力値が高いがそれ以外は低い。

筋力値:4

知力値:9

耐久値:4

敏捷値:4

器用値:4


▽▼▽


「シーマンもいいかなぁ」


▽▼▽


シーマン

水と共に生きる種族。

陸上での運動性能が下がる代わりに水場では全てのステータスが上がる。水中生活可能。

ステータスの上昇率はレベルの番台によって変わり、レベルが一ケタならば全ステータスが1ずつ上昇。10番台ならば2ずつ、20番台ならば3ずつとなる。

筋力値:6→7

知力値:6→7

耐久値:5→6

敏捷値:5→6

器用値:3→4

※レベル1の場合。


▽▼▽


詩織がシーマンを除外したのは、常に水辺にいるわけにはいかないという至極まっとうな理由である。

しかし、一部のプレイヤーから水中で生活することが可能なこの種族は大人気であったりする。


「残ったのはドワーフとエルフとバードマンか…ドワーフはなしかなぁ」


▽▼▽


ドワーフ

土と槌と共に生きる種族。

筋力値、耐久値、器用値が高くなる。また、魔法使用が他種族よりも難しい。

筋力値:6

知力値:2

耐久値:6

敏捷値:2

器用値:9


▽▼▽


このゲームでは体格を大幅に変えることはできない。

それもあり、ドワーフがファンタジーでお馴染みのように低身長になるようなことはない。


だが、詩織はどうせなら現実でできないことをしたいと思っている。

具体的に言うと魔法が使いたいのだ。

その為魔法適正が低いドワーフは除外される。


「エルフとバードマン…悩む…」


▽▼▽


エルフ

森と共に生きる種族。

知力値、敏捷値、器用値が高くなる。ただし状態異常攻撃に弱くかかる確率が多い。

筋力値:2

知力値:7

耐久値:2

敏捷値:5

器用値:9


バードマン

空を生きる種族。

全種族中唯一、単体での飛行が可能。ただし、金属製鎧装備不可。

筋力値:4

知力値:5

耐久値:3

敏捷値:7

器用値:6


▽▼▽


「よし決めた!」

《種族を変更する場合、それまで培ってきた全データは破棄され一からのスタートとなります。バードマンでよろしいですか?

《はい/いいえ》


データを引き継いで種族を変えることはできないけれど、どうしても嫌ならばはじめからやり直すということはできるということだ。


「はい、と」


自分はあまり戦闘をするつもりがない為、どちらのデメリットも気にならない。

となると純粋にどちらがいいかということなのだ。

生産職としては器用値が高いエルフを選ぶべきなのかもしれないが、詩織は飛行という一文が気になった。


「現実だと飛べないもんね」


この考えの者は多く、バードマンを選ぶ者は多い。

しかし、現在バードマンを使用している者は少ない。

飛行は魅力的なのだが、現実でできないからこそ扱いがかなり難しく、戦闘などほとんどできないと言われているからだ。

中には戦闘で活躍するバードマンの者もいるのだがごく少数である。

そんなことを、当然詩織は知らない。


「よし次はっと…」


詩織は自分でも浮かれているの自覚していた。

それはバードマンを選んだ瞬間に背中に生えた茶色い鷹のような翼が原因か。

いいや、それ以前。


詩織は嬉しかったのだ。

兄と妹が自分の為にゲームを用意してくれ、一緒に遊ぼうと言ってくれたことが。

自分が迷惑かけるからと遊ばなくなったのだが、やはり少し寂しかった。

そんな思いを、二人がわかってくれていたことが。


「これでいいかな」


髪型、髪色、肌色、目の色はすぐに決まった。


髪型はリアルと違って長髪に。

ただしポニーテールにしている。

これは現実と同じでゲーム中でも簡単に変更できるそうだが、とりあえず飛ぶのに邪魔かなとくくってみることにした。


髪色は迷ったのだが銀色にした。

これもリアルではできないからということで。


肌色は変えずにそのまま。

目の色もリアルと同じにしている。

ただ、リアルも少し茶色がかっているのでそんな感じの色だ。


最後にこれでよろしいですかの選択にはいを押して完成である。


《それでは職業の選択へ移ります》


職業はメインとサブの二つを選べ、これは入れ替えることが可能である。

戦闘をするときは戦闘職をメイン、生産をするときは生産職をメインに入れ替えることでその職業の独自特性を使用できる。


肝心の何を選択するのだが…


「多すぎでしょ…」


職業欄にはゲームでよくあるものから一体なんなのかわからないものまで多様に存在した。

これで一次職であり、職業レベルが上がると進化や分岐といった二次職が出るというのだから驚きである。


「よくわかんないしランダムでいいかな」


戦闘職、生産職などのくくりはあるが見るのもめんどくさくなった詩織は一番下のランダムを選択する。

初めはランダムで一種決めて、それが戦闘職なら生産職を、生産職なら戦闘職を決めることにした。

もし、わけわからないのを引いてしまったらその時に考えるというなんとも大胆な考えである。


職業は職業レベルが1からとなるが転職することが可能である。

しかしもちろん詩織はそんなこと知らない。


「ランダムっと」


詩織がランダムを押すと、まるでスロットのようにメイン職業のところを様々な職業が流れていき、やがてゆっくりと止まった。


「えっと…『狩人』?」


「狩人」がどういう職業なのかはいまいちわからないが、戦闘職なのはわかる詩織である。

とりあえずわけがわからないのが来なくてよかったと息を吐きながら詳細を確認する。


▽▼▽


狩人

「盗人」「罠士」などから派生する中位職。

敏捷値に補正がかかり、「看破」「追跡」のスキルを得る。

純戦闘職ではないが、その隠密性ではトップクラス。


▽▼▽


「中位職!ランダムだと選択できるとかだったのかな?」


実はそうである。

ランダムでは全ての下位職と特殊条件で派生する幾つかを除く中位職が出る。

ただし、下位職が出る確率の方が何十倍も高く設定されており、中位職が出るのは100人にいればいい方ではある。


「良さそうだしこれでいいや!」


すごいことであるが、元々戦闘はあまりしないつもりであるので詩織は特に気にせず生産職の選択へと移る。


「えっと…どれにしようかな…」


生産職だけに限定してもその数は20に近くなる。

ぎりぎり生産職と呼べるものを入れたら30は超えるだろう。

詩織は自分ができそうなことを考え、厳選していく。


「織師、薬師、絵師、鍛治師、靴職人、革職人、細工職人…」


それでも数が多い為、やはり最終的には現実でできそうにないことという基準で選んでいく。


「んーこれにしようかな」


選んだのは「下級薬師」だった。

鍛治と迷ったのだが、自分が鉄を打っている姿というのがどうもイメージできながった詩織である。

また、種族をバードマンにしていた為鍛治師に筋力値が関わってくるという注意書きを見て辞めたという理由もあるのだ。


「これでよし」


メインに「狩人」、サブに「下級薬師」をセットする。

この変更は戦闘中や特別な状況を除きメニュー画面から自由にできるようになっている。


職業を選択したことにより、ステータスに変化が生じる。

その結果詩織のステータスはこうなった。


▽▼▽


プレイヤーネーム:シオン

性別:女 

種族:バードマン

メイン職:狩人

サブ職:下級薬師

筋力値:4

知力値:6(+1)

耐久値:3

敏捷値:11(+4)

器用値:7(+1)

<スキル>

「鷹の目」「看破Lv1」「追跡Lv1」「初級薬術Lv1」「」「」「」「」「」「」「」「」

<控えスキル>


▽▼▽


《続いてスキルを選択して下さい》


スキルは自身の種族、職業に関係するもの、自らの行動に依るものをメニューのスキル取得から取得することができる。

取得にはスキルポイントが必要となり、これはスキルレベルが上がることにより入手できる。

また、スキルポイントを使った入手以外にも取得方法があり、それがスキル屋でゲーム内マネーを用いてスキルを買うことである。

ただしかなりの高額となる為簡単には買えない。


スキルは初期において10個セットすることが可能で、セットしているもの以外は控えに回されて一部のパッシブスキルを除いてスキルは発動しない。

このスキルセットはゲーム中で入手できるアイテムによって拡張することが可能である。

ただしこれも入手は容易ではない。


詩織はここまでの説明を読み、改めて自身のステータスを確認する。

既に4つ埋まっているのは種族と職業によるスキルだろうとし、あと5つをどうするか考える。

初期設定の際にスキルポイント無しで取得できるのは5つなのだ。


「セットできる場所はあるんだから10個スキルポイントなしで取らせてくれればいいのに…」


そう呟きながらも、それはそれで面白くないかもという考えもあり実際賛否両論であることを詩織は知らない。


種族、職業が決まった詩織は自分のプレイスタイルというものをだんだんと考え始めていた。

それによりスキルの選択は自身が必要だと思う物を取ればいいわけで、今までに比べると悩むこともなかった。

これは後からでも取得・変更が可能であるということが影響している。

そういうわけであり詩織はスキル選択をあっと言う間に終わらせる。

選んだスキルは以下である。


▽▼▽


「鷹の目」アクティブスキル

通常より遠くまで見ることができる。「バードマン」専用スキル。


▽▼▽


これは種族がバードマンの者全てが獲得するスキル。

一般スキルの「遠視」よりも遠くまで見ることができる。


▽▼▽


「看破」アクティブスキル

モンスターの情報・隠れた人やモンスター、罠などを見破ることができる。

状態異常「幻覚」に一定の耐性。


「追跡」アクティブスキル

発動すると任意の相手をマップ上でマーキングすることが可能。

相手とは人・物・モンスターに関わらず何でも可。


▽▼▽


この二つが「狩人」の職に対応するスキルだ。

中位職なだけあり「看破」はかなりの性能となっている。

ちなみに、このゲームではプレイヤーが他のプレイヤーの名前を除くステータスを勝手に閲覧することはどんなスキル・アイテムを用いても不可能である。


▽▼▽


「初級薬術」パッシブスキル

薬術に関する知識を得るスキル。

レベルが上がる毎にできることは増える。


▽▼▽


一見するとどういうことかわからないのだが、メニューを開いてみると薬術という項目が増えており、開いてみるとレシピツリーがある。

まだ最初の薬粉の作り方しかわからなかいようになっているが作るとロックが解除されるようになっており、様々なものを作ることが可能になる。


▽▼▽


「初級弓術Lv1」アクティブスキル

初級の弓術を扱える。


「初級短剣術Lv1」

初級の短剣術を扱える。


「採取Lv1」

植物系・水態系のアイテム取得時に品質・量に補正がかかる。

レベルが上がる毎により良い物がより多く入手可能。


「鑑定Lv1」

アイテムの詳細がわかる。

レベルが上がる毎にわかることは増える。


「初級風魔法Lv1」

初級風魔法を扱えるようになる。


▽▼▽


これらが詩織の選んだスキルである。


好んで戦わないとは言え、フィールドに出ることもある。

その為武器スキルを取らないわけにはいかず、「狩人」と適正があると書かれていた「弓術」と「短剣術」を取得。

「採取」と「鑑定」は薬師には必須かなと思い取得。

あとは魔法をと思ったところで自分の種族的に「風魔法」を取得した。


結果、詩織のステータスは現在こうなっている。


▽▼▽


プレイヤーネーム:シオン

性別:女 

種族:バードマン

メイン職:狩人

サブ職:下級薬師

筋力値:4

知力値:6

耐久値:3

敏捷値:11

器用値:7

<スキル>

「鷹の目」「看破Lv1」「追跡Lv1」「初級薬術Lv1」「初級弓術Lv1」「初級短剣術Lv1」「採取Lv1」「鑑定Lv1」「初級風魔法Lv1」「」

<控えスキル>


▽▼▽


《以上でよろしいですか?》


「はい」


元々即断即決の彼女であり、ゲームの世界でもそれは同じであった。

全プレイヤー中でもかなり早い部類で全ての初期設定を終わらせる。

ちなみに一番早いプレイヤーは全てランダムで選んだ猛者である。


《全ての設定が完了しました。Good life Ms.Shion》


最後だけ英語で言ってきたサポートAIに首を傾げながら、詩織はAIの音声が切れると同時に開いた出口から外へ出る。

詩織のシオンとしての生活が始まる。

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