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第二十六話

森の奥。その奥がどうなっているのかは不明。しかしそこで生きていくことが許されるのは強者のみ。

生半可な強さでは餌になるだけ。エルフの里を出るときに長老はそう言った。しかし和馬は踏み入れてしまった。


昂ぶる性欲を食欲で抑え込み続けた和馬には正常な判断ができていなかった。

しかしそんな和馬でも『奥』が危険であると本能で感じ取った。

景色は変わらない。相変わらず薄暗い森の景色。


しかし空気が違った。肌をピリピリと刺激する。

多くのモンスターが和馬を見ていた。誰が和馬を喰うか、強さは兎も角、魔力量はそこそこ高い獲物。


和馬は自分が獲物として狙われているのを感じたが動かなかった。いや、動くことができなかった。


『奥』に来るまではほかのモンスターを圧倒していた。和馬から逃走するモンスターもいた。

しかし『奥』に来て立場が逆転した。


狩るものから、狩られるものへ。


そこに一体のモンスター近づきてきた。鈍く大地を震わす足音が響く。

和馬は剣を抜く。性欲も食欲も消え、ただ生存本能が頭の中を支配していた。


姿を現した強者の名は『地這い龍』リムドラ。

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