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12/28  作者: W
1/2

12/28 昼の部

すべての毛を剃りあげ、いざ尋常に。

化粧をしながら「本当に大丈夫か今日…?まぁまぁ二人で出かけられるだけで全然優勝だし糖度は低くてもいいじゃんね。」と自分を納得させながら、新宿へと向かう。

私がつくよりも先に着いていたみたいで、先に連絡がきた。


「ついてますか?」

「りょーかいです!」

「液晶のとこにいます!」


このメンズ、どうしてこんなにもLINEがさっぱりしているのだろうか。

いつも思うけども。めっちゃさっぱりしてんだよな。

ただこのさっぱり感が、私の調子乗りを牽制してくれている一個の要素ではあるので、ありがたいことに変わりはない。


新宿について、中央改札へと向かう。

くそ長い液晶の前を足早に歩き、小田急側のほうに彼が立っていた。


おいめっちゃビジュええやんけ。

めちゃくちゃ髪セットしてるやんけ。

顔がよく見えておらず、ちらちらと確認しながら向かってみるとあたりだった。

当たり過ぎました。


隣を歩きながら、まずは一件目。喫茶エジンバラ。

本来は但馬屋珈琲に行く予定だったが、集合時間を早めたため少し散歩をしながらエジンバラに行くことにした。

店内はさほど混んでおらず、テーブルへと案内される。

丸一日のスケジュールとしては、「私の行きたい喫茶店についてきてもらう」という感じで、これから書き連ねる場所たちは、私が千葉に住んでいた時代に大変お世話になった喫茶店たちだ。

好きなだけタバコ吸ってください、と言って非喫煙者なのについてきてくれた彼にはとてつもなく感謝でしかない。


さて、席について頼んだのはアイスカフェオレとエチオピア。

え~めっちゃちゃんとコーヒー頼むやん。好き。

ブラックコーヒーなんてもってのほかの私にとって、コーヒーが飲める男というのは問答無用で加点対象なのだ。

てかこのメンズがこの世に存在してる時点で加点どころじゃないんですけどね。全然カンスト。


二人でちびちびと飲みながら、たぶん様子うかがってた。

会話自体は伊勢旅行の思い出とか、就職の話とかしてた。就活頑張ってて偉すぎる。

伊勢旅行での宮尾くんや木村くんがあまりにも面白すぎて、その会話もしてた気がする。

二人の話をしてる時の彼はとてもとても幸せそうでした。友達大好きなんだね~よかったねえ~^^

就活の話でもちょこっと盛り上がった。マジで人材派遣業やっててよかったな~と思った。年収だとか福利厚生だとかいろいろ知ってることを伝えてみたけど、ちょこっとでも助けになればいいなあと思う所存ですね。


エジンバラで1時間くらい過ごした後、歩いて但馬屋珈琲へ。ここはあまりワイワイとした雰囲気ではなくて、静かな店内で各々がぼそぼそとしゃべりながら、間接照明に照らされるゆったりとした店内。

行ったときにはもう店内はいっぱいで、なんとか待たずには入れた。

テーブル席の空きがなく、相席で隣に座ることに。


「心の準備!!!!!!!!」


とはいいつつ、そんなに距離感が近かったわけでもないので普通に過ごしました。ありがとう。

ここでは珈琲ぜんざいとアイスホワイトチョコレート(アイホワ)を注文。本当においしいのこれ。

店内の混みようから、注文まで少し時間がかかってしまったけどあの時静かに待っててよかったなと。まじで。

彼の前ではずかしーっ!ってことにはなりたくなかったので、そういうことが一つもないようないい日でもあった。

珈琲ぜんざいを頬張って「おいしい…!」と目を輝かせる彼。嫁に来ないか?来ないか。

アイホワはマジでお気に入りのメニューだったのもあって、飲んでみる?と一言。

これもまた「おいしい!これは頼んじゃいますね。」みたいなこと言ってた。

ん?あー、間接キス?もう24になりますからね。そんなんじゃ動揺しませんよ。

その後私がアイホワを口にしたのは10分後です。鬼意識してて草。なんしとんねん。


そこではバイト先の話をしていた気がする。

誰がこうでああで。私が苦手意識を持たれているだろうなという子にとてもいい印象を持っているらしいと聞いてとてもうれしかった。

神戸旅行の話もした、どこいきたいねーとか、ここよさそうだね。とか。

私の今までの経歴の話とかもしてたな、終始おもしれ―女ですね。って言われてた。

抱いてみ?エロいよ私。面白いうえにエロいよ?ギャップすごいよ?

と思いながら、「そんなことないよ。笑」と答える。

カマトトぶんなや


時に糖度が高いわけでもないけど、ひたすら二人で笑いながら話をしていたなと思う。

ここの会計は持ってくれた。基本キャッシュレスな彼、私を先に店から出してしまった後に「現金のみ」に気が付く。

大丈夫だったようで安心した。かっこぃぃン♡ ええて。


時刻は昼過ぎ。

そろそろ本命のアルルに向かおうと店を出る。

正直エジンバラのほうがアルルには近かったのだが、わがままを聞いてくれてまた新宿3丁目方面へと歩き出す。


夜が更ける前の歌舞伎町は大人しそうにしていて、青空が広がっていた。

冷たい風を受けながら、寒い寒いと道行く人をかき分けながら歩いていく。


アルルというのは、私が新宿で会社員をやっていた時代に出会った喫茶店。

看板猫ちゃんが2匹ほどいて、煙草も吸えて、うまい飯が食べられる。

天国がそのまま具現化したような喫茶店。

彼が猫を飼っていて、動物が好きなのもあり絶対に連れて行きたかった場所。

いざ店の前についてみると「準備中」の文字。

店休日だった。クッソ!!!!!!!


私が見るからに落ち込んでいると、「じゃあまた次の時にアルル行きましょう!御苑も近しい、行ってみませんか?」と代替案を提案してくれた。お前もう籍入れないか?私と。


新宿で長い時間を過ごしてきたが、新宿御苑には行ったことがなかった。彼も行ったことがないらしく。

今思えば、今までいかない選択をしてくれてありがとうでしかなかった。「二人とも初めて」ってなんか思い出になるよね。わかる。


というわけで、新宿2丁目を抜けて、新宿御苑に。

道中で懐かしいものを見つけたりしながら歩いてると、私の友達の話になった。

酔うとヒールを脱いで植木に突っ込むゲイ友。ありがとな、お前の話で彼の笑顔が見れたよ。


新宿御苑に着くと、ゲートのようなものがあった。

佇まいはまるでテーマパークの入り口のような。

券売機で入場券を買って中に入ると、まるで新宿にあるとは思えないほどの自然が広がっていた。

時間的にも暖かい日差しが出てきて、芝生で横になっている人たちもちらほら。

「うらやましいね~、あれやりたいねえ」と横目で羨ましく思いながら、木々に囲まれた道をゆっくりと歩いていく。


スタバが途中にあったので、そこでゆっくりしようかとなった。

店に着くと、とんでもない人の数。ドラマの撮影でもあるんかと思ったわ。なかったです。

店内に空いている席がなく、せっかくだしと外のベンチに二人で座ることにした。


日差しがいい感じに照らしてくれて、過ごしやすい。

目の前には小さな湖のようなものがあって、カモたちがすいすいと泳いでいた。

奥のほうで水浴びをしているカモたちを見ながら、彼が「寒くないのかな。」と一言


カッ,カワイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー………(絶命)


鳥ちゃんたちだからね…寒くないと思うよ…たぶん…。

ちょくちょく飛び出る発言のキューティがカンストしており、そのたびに心臓が止まってしょうがなかった。

これ糖度なしでやってんのやばいからね。ええ加減にせえよほんまに。

求:婚姻

譲:人生


ええて。


え~、この御苑スタバとなりっこタイム。

ここから若干ずつ、ほんと少しずつですが糖度が上がっています。

インスリンをぶち込みます。リットルで。


覚えている言葉をダイジェストでお送りします。

・珈琲館たのしいですか?よかった。俺も来てくれてうれしいです。

・俺ってどういうポジションですか?ほら、みんななんかおもしろいとかあるじゃないですか。ビジュ担当?マジで?あざっす


ちょっと待ってごめんこっから健忘始まってるわ。いつかの偉大なネ=ムチが言ってたんだよね。

「必ずそこにメロはあったはずなのに、蓋を開けると無い。ただまた蓋を閉めると、そこに存在してる感じがするんだよね。」と。


ほんっまにそう。


ここから糖度が上がってきたことだけは鮮明に覚えてる。

この時点で14時過ぎくらいだったんだけど、こっからアクセル踏まれちゃってるんでね。

お察しの通り、夜やばいです。


御苑をひとしきり歩いて、そろそろピースに行こうかと新宿駅に再度向かい始める。

この時間から人が増えてきて、駅周辺はちょっとずつ歩行が大変になってくるほどだった。

人とのすれ違い様、前を歩いてる彼が「手を引いてくれたような気が」するんですよね。

これもう都市伝説みたいな扱いしてるんですけど。手を握ってはいないんですよ。ただ、ただ引力だけは感じたんです。グイッと。これつわりの波動ですか?違うか。


ピースに着くと満席で。運よく3分くらいで案内してもらえた。

但馬屋珈琲とは打って変わって、ガヤガヤとした店内。喫煙者御用達ですからね。それはそれは人がたくさんいました。

このあたりから、彼がふわふわとし始める。眠くなり始めちゃったんだって。


…………………ベッド行きます?

ピーーーーーーーーーーーーーーーッ(審判の笛)


あぶない。オフサイドになりかけました。

さっきもそうだけど、ここから「隙」を見せて来るようになるんですよね。

「僕今もう正常な判断できないですよ?どうにかしちゃえますよ?」みたいな。

ギリギリ法に触れてそうな思想ですが、行動に起こしてないのでよしとしましょう。


飲み屋の予約を18時からにしていたため、ピースで2時間ほど過ごしていったん退店。現在16時。

そう、私も同じことを思いました。

「お前2時間空いてるけどどうするの?」


私はここで狙っていました。

花園へ…向かうんや…と。

ただね、まぁ言えない。ドストレートにホテルいく?って言えるわけない。

だから私は巧妙な手口で彼をホテル街に誘い出しました。


「このくらいの時間になると、歌舞伎町のほうのホテル街めっちゃおもろいよ。」


もっとなかったんか???????????

誘い文句終わってる。小学生かよ。

「あそこの裏山の木、夜になるとめっちゃクワガタいるんだよね。見に行く?」じゃないんだよ。

虫取り網捨てろ今すぐ。


しかし!!!彼からの返答は!!

「まじすか!?ちょっと興味ありますねそれ!」


はい、虫取り決定。行くんかい。

馬鹿と馬鹿が今駆け引きしてます。アホすぎるがそれがまたいい。


というわけで飲み屋に行く前に、ホテル街散策開始。

もう大体お察しだと思いますが、彼に私の素性はすべてバレてます。

この後の飲み会でもっとバレるけど。


ホテル街もまだまだ人も多くなく、回りながらここめっちゃいいよだのここはきちゃないだの。

ヤリマン露呈させながら、タイミングをうかがう。てかもう「行ってみます?」を待ってたんだと思う。

まぁその辺のホテルは全網羅してたので、嘘はついてない。

ここで回想シーン。御苑での会話。

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「飲み屋時代は片割れがダメになったら、よくホテルぶち込んでたよ。

風呂ぶち込んで酒抜いて、その間に本読んでたりしたんだよね。」


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とあるホテルの前に着く。

「あ、さっき言ってたところここ!よくお世話になってたんだよねえ。」

「すげー!じゃあふじさわさんダメになったらここぶち込めばいいっすね?お風呂の外で本読んで待ってます。」


今すぐここでダメになってええか?という思いが脳をめぐる。

なっていいわけがなかったので、「そん時はお願いするね笑」と返す。

近くに酒屋があれば、ダッシュでテキーラをがぶ飲みしていただろう。


もうずっとね~、言葉にはしないけどふたりとも

「わんちゃん入ったっていい」みたいな雰囲気を醸し出しながら、それを隠しながらゲラゲラやってたんですよ。スケベすぎるよね。わかる。

しかも何が悪いって8個くらいあるホテルの中で、6個くらい空室あるんよ。

SENCE東京っていう和風モダンのラブホがあるんだけど、その前で「えーすごい。行ってみたいなあ」って言ってた。言えなかったです私には。行ってみる?って。

だってさ!!!!!!!!!!!!!!!!

悪いのこっちになっちゃうじゃん!!!!!!!!

てかもういっそ悪くなったほうがいいか。


すいません乱心しました。

などとまぁ思いをいろいろぐっと抑えながら、ホテル街探索終了。

終わるな!!と思っているものも必ず終わりは来ますね。たぶんここにめちゃくちゃチャンス転がってたんだと思う。でも仕方ない。

ただずっと面白そうにしてくれていたからよかったな。

ここらへんで私がいかにスケベニンゲンだったかが相手に伝わり始める。

不思議そうだったもんなずっと、なんで今珈琲館で働いてるんですか???って10回くらい聞かれた気がする。


1時間くらいで散策が終わり、店に向かう途中にちょこっと伊勢丹で休憩。

この時~!!ベンチで小休憩してる時に~!!!肩に顔を乗せられ無事絶命~!!!!

ずっと平静保つのに必死でした。

ここでもっかいエジンバラにいくかどうするかというときに、「快活とかどうすか?」と言われる。

はよ言えよ。ヤリマンのブランクあるから全く気が付かなかったわ。

てかもうこのあたりで二人きり欲はある感じですよね?ほんまにポマエ。


距離的にもエジンバラのほうがいいか、となってエジンバラに向かうも満席。

店の近くのスタバでちょっと休むか、となりスタバに向かう。

スタバに向かう途中、すんごい狭い隙間にぶち込まれたラブホを発見。

テンションが上がる彼、「行ってみましょうよここ!笑笑」

「こんなわけわかんねー場所いくわけないだろ!!!!」


こんなクッソ狭い隙間にぶち込まれた上に外観サビだらけのホテル誰が行くねん。

射精寸前のサル大学生でも萎えるぞここ。


はしゃぐ彼を横目にそそくさとスタバに向かう。

ちょ、ちょっと休憩させてくださいねー…、もうおなかちゃぽちゃぽなんでベンチだけ借りますねー…。


もう気持ちはね準備運動ですよ。

確定で横並びになるのわかってますから。

「今日はたくさん飲んでくださいね、好きなことたくさんしてください。」

「ダメになったらホテルぶち込むんで!心配いらないですよ!」


今日の発言振り返って引用したうえで会話してくれるのレベル高すぎだろ、なんかノーベル平和賞誰かの分強奪して渡そうかな。


というわけでぇ!ビッグイベント!!

「飲み会、開始―。」


次回 飲み会編。

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