りとらないまーめいど
苦情は受け付けない。( ー`дー´)キリッ
「なんだ。初めからこうすればよかったんだな♪」
海の<タコ魔女>の子孫である女性は、これで先祖の仇が討てるとほくそ笑んだ。
少し前に憎き<人魚一族>の子孫である若い娘が”陸に行きたいから人間にしてくれ”と自分の所にやってきたのである。・・なので、とある”薬”を渡してやったのだ。
昔々、先祖はこれに対して<美しい声>だの<日没までにキスをしないと>などという、こちらとしても小難しい条件をつけてみたものの、まんまとくつがえされてしまった。
・・しかし、自分は違う。 同じ失敗などしない。
この方法なら確実に上手くいくはず。もう、間違いはなかった。
【そもそも王子の目に止まらなければいいのである。】
*******************************
***************
「あー!!なんだ。アレ。」
海岸で遊んでいたひとりの子どもが叫んだ。 「なに、どうしたの?・・・ってうわっ!?」
声につられて振り返った別の子どもがギョッとした表情をする。
その時であった。
「あ、王子様だ!!」 愛馬にまたがり散歩中だったこの国の王子がそばを通りかかった。
「おーい、王子様~!!」 子供の一人が興奮して王子に向かって両手を大きく振った。
王子がそれに気が付き、にこやかに手を振り返した。
しかしそのときであった。
「げっ!こっち見やがった!!」 もう一人の子どもが声を上げた。
「なんだよ。・・ってギャー!!」 手を振っていた子供も思わず叫んだ。
子どもたちのただならぬ様子に当の王子も何事か、と彼等の視線の先を追った。
そして目を丸くしたまま、彼も硬直してしまった・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・なあ。あれって鮭だと思う?それともマグロかな、いや、かつお?・・ブリだろうか。」
「そんなことは良いからッ!さっさと逃げましょうよ!!」
子どもたちが王子の袖を引っ張りながら、ぎゃあぎゃあとわめく。
「王子様!やっと会えたわ!!」
半魚人の姫はうれしそうにこちらに向かって走ってきた。
完
しっかり目に止まってるじゃないかw
魔女に子孫がいたかどうかは不明ですが、王子の愛が試されるとき(笑)
お読み頂きありがとうございました(*´ω`*)




