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光りあざみ、胸に手折る。

作者: 昼月キオリ


夏が終われば消えてしまう

欲しくないフリはもうしないで


流れのまま

このまま深い海の底へ

流れてゆきたい


あざみ咲き

夏が過ぎて


光刺す方へ

一人で手折る



繋ぎ止めていたいそんな風に

願う人に出会えたありがとう


伸びてく一つの影を

追いかけても

手の中には何も残らない


あざみ咲き

夏は終わる


光刺す方へ

背を向け手折る



繋ぎ止めていたいそんな風に

想う人に出会えたのは

奇跡と呼べるでしょう


光刺す方へ

胸の前手折る


あざみ咲き

ゆらり揺れる

夏の終わりに



朝焼け眠るあざみの花

朝焼けなのに・・・眠るあざみの花・・・



光りあざみ、胸に手折る

光りあざみ、胸に眠る

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