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創造神を殺した女  作者:
第二章 始原の街
12/14

12話

翌朝、三咲は、一日ぶりのベッドで微睡んでいた。

昨晩も眠ってはいないのだが、中々ベッドから出られないでいる。

おとといの夜は野宿だったからなあ。


ちなみに、昨夜は、案内された部屋に入った途端、二人して周りを見回した。

アンバーは、見慣れない人族の品々に。

三咲は、慣れない異世界の品に。


門番に勧められた街で一番の宿に泊まっただけあって、部屋は素晴らしかった。



「ミサキ様、おはようございます」

ノックの後、アンバーが隣室から入室してくる。

この宿は高価なだけあり、侍従用の隣室も用意されていた。

世界的に治安がよくないことや、身分を怪しまれないためとはいえ、旅の初めから高価な宿に泊まるのは、少しもったいない気もするが。


アンバーが髪を櫛ずってくれるのに身を任せて、三咲は今日の予定に思いをはせていた。

今日は冒険者ギルドに行って、冒険者登録と、従魔登録をするんだっけ?

荒くれ者が集う所だ。絡まれないと良いけれど。


三咲は、ちらっとアンバーを目で追う。

アンバーは美人だ。私もなぜか美人に見られているらしい。

道中手を振った行商人たちの赤い顔といったら!


・・・地球では、そんなことなかったんだけど。

神になったことで、顔が変わったわけでもないし、見え方でも違うんだろうか?

…なんとなく嫌な気分になる。


まあ、一見か弱そうで、金を持ってそうな女二人連れが、ふらついていたら、それは絡まれるだろう。

どういう意味合いにせよ、面倒なことだ。


「ミサキ様、本日は此方のお召し物にいたしましょう。神具に登録———いかがなさいました? 何か心配事でも・・・」

心配そうに聞いてくるアンバーに、三咲は首を振って見せる。


「いや。ただ少し・・・ギルドで絡まれないかなと。ほら、女二人って珍しいでしょう?」

「まあ! その場合は、私が相手いたします。軽くあしらいましょう」

にこにこと微笑むアンバーが、少し怖い気がする。


そういえば、フェンリルって、Sランク級以上の強さだと云われていたっけ?

Bランク級のバトルホースをあっさり捕まえてきたし。


「うん。まあ、ほどほどにね」

これは、むしろギルド側の被害を心配した方が良いかもしれない。

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