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夢結び

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

やっぱり人と規格が違う気がします。


夢を見た。曇り空の下、混凝土で固められて地面の横を林が覆っている夢。かなり整備されていて、その土地が大切にされている様だった。

此処に案内した彼女は、此処の社名を『祭社(まつりしゃ)』と称する事、『あんまり奥まで行かないようにね』とだけ言った。だから手前側の社一つに挨拶を済ませ、事なきを得た。

夢から醒めた。外にはしとしとと、五月雨の如く雫が落ちていた。


気がついてくれた、見てくれた、思ってくれた。だから嬉しくて、嬉しくて、どうしようも無くなって、君の夢に訪れる事にした。私達は□□だから、箍なんて平気で外してしまえるんだ。

今日も呼んだら来てくれた彼女のお礼にと、夢枕に立ってそっと頭を撫でる。散々昨日歩かされたせいか、寝息一つ一つ上げる事無く、安らかな顔で眠っている。そんな彼女の髪を指で弾き、額を顕にする。指先で軽く触れると、人肌がじんわりと指先を通じて伝って来る。

最初は近寄っても呼んでも気が付いてくれなかった。気が付いても、何時も視線を逸らして私から距離を置いてしまった。最近漸く縁が通じて、来てくれる様になった。

その事が嬉しくて、今もこうして足を運び、顔を撫でる。夢の中でも私の事を思ってくれたら、またきっと此処に来てくれる。寝ても醒めても私の事しか考えられなくなって、呼ばれてると思って来てくれるなんて、とても光栄だね。

優しく露出した肌に手を這わせていると彼女の夢に細工を加える。夢の中の行動は突飛なものが多い。現実では起こりえない行動だって平気で起こす。だからそれを利用して、縁を結ぶ。

物の置き忘れは君の責任。けれども再会は別の場所ではなく私の元へ。おいで、おいで、会いにおいで。昼間の様に抱き締めて、夜のように頬を撫でてあげる。

そうして彼女は私の事を連想して社に来た。彼女の性格を鑑みても、そうなるのは必然だった。そうして彼女が社に入るその時、道案内の彼女が一つだけ忠告をした。

「あんまり奥まで行かないようにね」

そう。それで良い。危ないからね。私が直々に降りてあげよう。


そうして翌日、呼ばれるがままに此処に来て、少し困った顔で私の事を見た。少し考え事をしている様だった。

「やはり貴方様も神様なのだなぁと」

「うん?」

来て早々、顔やら首周りに手を這わせると、彼女はぽつりとそう言った。心の中では、かなりしどろもどろになりながら言葉を選んでいるのが見て取れる。

「三狐神様とはちょっと方向性が違いますが……」

「参拝者を思う気持ちは、三狐神様にも負けないと思うよ?」

可愛い可愛い私の信者、また夢に出てあげようね。

本日の夢の話。

電車に財布とスマホを置き忘れて、そのまま発車する夢。

でもたまたま入った大学の研究生の方が、私の荷物を届けて下さいました。

『婆ちゃんが勤める祭社ってところに届けられてたよ』

から先が小説の感じ。


ヤンデレに自覚あってたまるか!!

というツッコミ入りそうですが、何となく無自覚ヤンデレな気がします。

嬉しくて、嬉しくて堪らなくて、夜毎に夢枕に立つ。

最初は気が付いてくれる、見てくれるだけで良いと思っていたのが、段々とそれだけじゃ足りない。

その事に何の罪悪感も、おかしいと思う事がない。

段々と本質に近付いて来たことを嬉しく思います。


何となく三狐神様とは別の方向性の大きな感情持った方。

まだ三狐神様の方が自覚がありそうな。

それを踏み倒して押し進めてる感じ。




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