ユウキと父の秘密
これは、現世では、めんどくさがりの男が異世界で何故か英雄になるまでのお話である。
第9話ユウキと父の秘密
ユウキは、教室を一人出て学校探索していると教室で飛び込んで来た女の子が待っていましたと言わんばかりに待ち伏せをしていました。
「私の名前は、ココロ・アスミです。ようやく二人きりになれますね私の運命の王子様」
その言葉にユウキは、怖くなり来た道を戻ろうとしましたが、結局ココロに捕まってしまいました。
「王子様、あなた様のお名前をお教えください。」
その言葉にユウキは、
「名前も知らない男に王子様って言ってるのかよ!」
とツッコミを入れつつも
「ユウキだ。ってか首席スピーチ聞いてなかったのか?」
その問いにココロは、
「入学してからユウキ様を探すために計画を練っていたのでスピーチなど聞いていませんでした」
と答えユウキは、
(誰か助けてくれー)
と思っていました。そこに入学試験で相手をしてくれた男が来ました。
「やぁ、ユウキ君だったかな?君のスピーチ実に面白かったよ。」
ユウキは、また
(まためんどくさそうなのが来た)
と思いながら
「ありがとうございます」
と言いました。そこに男が
「あ、ごめん自己紹介がまだだったね僕は、生徒会副会長のカズマ・リュウだよろしく」
と言い、その名前にユウキは、驚きました。
「リュウってまさかあの?!」
とユウキが聞きカズマは、静かにうなずきました。リュウ家は、世界中でも有名な剣術が優れた名家だったのです。
「ユウキ君ちょっと話があるから来てもらえないかな?」
とリュウが言った瞬間横から
「ちょっと待ってください!」
と言う言葉が聞こえました正体は、ココロでした。
「ユウキ様とは、私が先にお話をする約束をしていましたの」
と言いユウキは、
(約束してないんだけどなぁ)
と思いつつ
「ココロ悪いけど僕は、リュウ先輩に着いていくよごめんね」
と言いココロは、不服気に
「わかりました。」
と言いユウキとカズマは、空いてる教室を借りました。
「ユウキ君まずは、座ろう」
と言いながらカズマは、椅子にすわりました。
ユウキも椅子にすわりました。さすがのユウキでも名家のご子息が目の前にいるため緊張をしていました。
カズマは、笑いながらも
「そう緊張しないでリラックスして」
と言いユウキは、
「わかりました。」
と言い少しリラックスしました。
ユウキの緊張が和らいだのを確認したカズマは、ユウキに
「単刀直入に聞くよ『ユーガ・オオマ』と言う名前を聞いたことは、ないか?」
と聞きユウキは、
「すみません先輩聞いたことありませんね」
と答えました。その答えにカズマは、うなずき次の質問を投げました
「じゃあ『オオガ流剣術』と言うのは、どうだ?」
その名前を聞きユウキは、
「その剣術は、父上が使っていた剣術の名前です!」
と答えカズマは、
「やっぱり」
と言いました。ユウキは、カズマに
「リュウ先輩何で父上が使っていた剣術の知っているのですか?」
と聞きカズマは、
「その剣術は、世界最強の剣士が使っていた剣術だ」
と言いました。そうユウキの父ユーガは、世界最強の剣士だったのです。
その事実にユウキは、驚きを隠せませんでした。
でもそこに疑問が生まれました
(なぜ先輩は僕に剣術のことを聞いたんだ?)
と。ですがユウキは、そのは、聞かないことにしましたが、カズマは、ユウキの疑問に気付いたのか、
「なんで僕が君に急に聞いたか気になったんでしょ?」
と言い、ユウキは、隠せないと思い静かにうなずきました。
その姿を見たカズマは、
「君の剣術が似ていたんだ、世界で誰も習得はおろか真似すらできなかったオオガ流にそれでまさかと思って聞いたんだ」
と答えユウキは、だからかと納得をしました。
「父上のこともう少し教えてもらえないでしょうか?」
とユウキが言うとカズマは、快く
「いいよ」
と言いました。
「ユーガ・オオマは、20歳と言う若さで世界最強の剣士になったんだ。昔はびこっていた魔王ですら倒したらしい。だが数年前突如と姿を消したらしい。」
ユウキの父の強さは、本物だったようだ。
「まだ話したいけど時間だまた機会があったらまた話そうね。」
とカズマが言いました。
ユウキは、カズマに
「リュウ先輩、父上について教えてくださってありがとうございます」
と深々とお辞儀をしました。
教室を出ようとしたカズマは、最後に
「あ、あと僕のことは、カズマで良いよ」
と言い残し教室を出ました。
ユウキは、父親の話を聞けうれしい状態で寮に戻りました。
そこには、アリサとシェフが居ましたが、何故か不機嫌でした。
ユウキは、何故不機嫌かが、わからなかったため二人に
「機嫌が悪そうだけど、どうしたんだ?」
と聞き二人は、声を合わせて
『ユウキのせいでしょ』
と言いました。
第9話完