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ユウキと試験

これは、現世では、めんどくさがりの男が異世界で何故か英雄になるまでのお話である。


第6話ユウキと試験


試験当日、アリサに見送られながら宿を出たユウキは、


(試験めんどくさいなぁ~ 宿で寝てたい)


と思っていましたが、両親とアリサの為に試験は、真面目に受ける事にしていました。


試験会場に到着するまでに何のトラブルもなく無事到着し、ユウキは、受付に行き、入学願書と受験料(30万G)を払い受験番号(284番)をもらい受験会場へと足を運びました。


まず学力試験を受けましたがミカとの勉強のおかげでほとんどの問題が解けましたが、ユウキは、あえて目立たない程度の点になるように回答を記入しました。


そして学力試験が、終わり本命と言える実技試験が始まりました。内容は、いたってシンプルであり、アストライア魔法学校の生徒と1対1で戦い試験官が公平に判断をし、点数を付けるという内容だった。


その試験にユウキは、


(学力試験と違いここでは、どう目立たないようにしそして試験官が納得する戦いをしなきゃいけないのかよ)


と想像以上にめんどくさい試験だと思いました。

そして前の試合を見ていくと、ドンドン受験生が在校生によって倒されて行っていました。その中でも、ひときわ目立っている人が居たユウキは、その人を見た瞬間に


(あの人とは、絶対に当たりませんように)


と願っていました。ですがその願いもむなしくその男と当たってしまいました。

ユウキは、


(やっぱりかー)


っと心の中で叫びながらも対戦相手の男に


「よろしくお願いします。」


と一礼をし剣を構えました。その時相手の男は、


(あの構え何処かで見たことがあるぞ)


と思いながらも挨拶を返し、剣を構えました。

そして試験官が試合初めの合図をしたと同時に相手の男が正面から物凄いスピードで攻めてきました。ユウキは、その攻撃をいなすだけで精一杯でした。ですが相手の男は、ユウキの動きを見て何かを確信したのか、攻撃の手を止めユウキに、


「この攻撃は、どうかな?」


とほくそ笑みながら言い物凄い魔力が剣に集中していきました、それを見た試験官は、


「そこまで!」


と言い試合を止めました。ユウキは、正直助かったと思っていましたが、対戦相手の男は、不満げでした。


「何でここで止めるんだい‼面白くなってきたところなのに」


と試験官に言っていましたが試験官は、冷静にその男を説得しユウキの試験は、終わりました。


それと同時刻あたりにシェフも試験をしていました。


対戦相手となんとか引き分けに持って行き試験を終わらせていました。


その後魔力測定がありましたが、ユウキは、スキル:インフィニティのおかげでその試験は、無条件合格となりました。


試験がすべて終わり宿に戻るとアリサが当然のようにユウキの部屋に居ました。


「ユウキ試験お疲れ様♪ 自信ある?」


とアリサは、聞きました。その問いにユウキは、


「実技ダメかもしれない」


とアリサに言い心の中で父であるユーガに謝りました。

そんなユウキを見てアリサは、


「合格発表日まで時間あるんだし王都でまだ行ったことないところに行こうよ」


と提案をしユウキは、承諾をしました。

そして合格発表日まで王都観光をしていたユウキとアリサは、偶然服やでシェフと再会しました。


「お?シェフじゃないか久しぶり」


とユウキが声をかけ様々な雑談をしました。


そこで魔力量についての話が出ましたがアリサの魔力が255(平均300)でシェフの魔力が384あることが判明しました。ですが魔力量の話をしているとアリサは、元気がなさそうでした。その原因をユウキが聞くと


「私聖女候補なのに魔力量が少ないの…」


と落ち込んでいたのでしたそこにユウキが驚くべき発言をしました。


「いや? 父上の話によればとある方法で魔力量を上げれるらしいよ」


その発言にアリサとシェフは、驚きました、当然ですふつうは、魔力量は、5歳の時点で最大値が決まってしまうのです。


「ユウキ、その方法って何なんですか?」


とアリサが聞くのでユウキは、


「他言無用だぞ」


と言い話し始めました。


「ある果物を食うと一生に1回魔力量が増えるんだ。でもその増える量は、個人差があるんだ。だが、僕のスキルを使うと100以上は、確定で増やせると父上が教えてくれた」


と言いアリサとシェフは、口をそろえて


『その果物って?』


と聞き、ユウキは満面の笑みで


「マンゴーだ」


と答えました。アリサとシェフは、マンゴーと言う果物を聞いたこともなかったようです。

そしてシェフが、


「そのマンゴーと言う果物は、一体どこで手に入るんですか?」


と聞き、ユウキは


「既に買ってあるよ」


と答えアリサとシェフを驚かせました。アリサは、


「何で既に買ってあるんですか?」


と聞きました。その問いに


「アリサの魔力量が少ないのは、ここに来る途中で魔物と戦った時からなんとなくわかっていた。だから魔力を増やそうと思って買っておいたんだ。あとついでにシェフに会えたら一緒に増やそうと思って」


と答え、その答えにアリサは、


(いつも、めんどくさいとかいう気分屋だけどこういう気づかいができるところは、本当に見習わなきゃ)


と思ったのであった。


そして魔力を増やすために宿に戻ったユウキとアリサとシェフは、ユウキが作ったマンゴー料理を口にするのであった。


一口食べるとアリサとシェフは、ほっぺが落ちそうなおいしさに目を輝かせました。その数秒後アリサとシェフは、体が熱くなってきました。

それを見たユウキは、


「体が熱くなってるのは、僕の魔力をマンゴーに入れたからだよ、すぐに収まるからそれまで我慢して」


と言い物の数秒後、本当に体の熱は冷めました。そして魔力量を確認するためにシェフが魔力測定器を貸してくれました。


アリサ魔力量:255→428(+173)

シェフ魔力量:384→500(+116)


と魔力量が増えていました。

その結果にアリサは、大喜びをし、シェフは、ユウキにお礼を言いました。


そして合格発表当日になりユウキは、合格発表会場に向かいました


             第6話完






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