ユウキと彼(あいつ)
これは、現世では、めんどくさがりの男が異世界で何故か英雄になるまでのお話である。
第29話ユウキと彼
「その剣ってまさか⁉」
とユーガはドウラに言うとドウラは、満面の笑みで
「そのまさかですよ♪その剣の名は“聖剣シシオウ”」
と答えユウキは、
(シシオウ?確か日本にも同じような名前の刀があったはず)
と考えているとユーガは椅子から素早く立ち上がり
「シシオウだけは、ダメだ!」
と大きな声で良い話を聞いていたアリサ達は何のことかさっぱりわかりませんでした。
アリサ達を見てミカは
「皆シシオウについて知りたい?」
と問いアリサは、シェフとココロを見、二人は静かに首を縦に振りました。
それを見たアリサは、ミカに
「教えてください」
と返しました。ミカはドウラに
「だそうだけど、話してもいいかしら?」
と聞きドウラはミカが出してくれたお茶を飲みながら
「良いですよその間私は、このお茶と茶菓子を楽しませていただきますよ♪」
と返しミカは笑顔で
「気に入ってくれたようでうれしいわ」
と返し真剣な顔でユウキ達に
「昔私達は“彼”と共にとある遺跡に行ったのそこには、」
とミカやユーガがまだイアスに所属していたころの話をし始めました。
「その遺跡は、普通の遺跡とは、明らかに違ったわ。それでも私たちは、遺跡の奥まで進んでいったわ。そろそろ最下層ってところで“彼”が急に光出したの。」
と続けていましたがそこにシェフが
「待ってください先ほどから言っている“彼”とは、一体誰なんですか?」
と聞きココロも気になっていたのかシェフの横で首を縦に振っていました。
その問いには、ユーガが
「わからないんだ…」
と答えました。
ココロは
「わからないとは、どういうことですの?」
と聞くとユーガは、
「“あいつ”との記憶にモヤがかかっているかのようにはっきりと思い出せないんだ」
と答えるとドウラがお茶菓子を置き
「それは、多分ガゼ様の魔法でしょう」
と答えユウキは、ドウラに
「一体どんな魔法なんだ!」
と警戒しながらも聞きドウラは、ユウキの方を見ながら
「そう身構えないでくださいよ♪」
と言い
「殺した相手の存在を曖昧にする魔法と言えばわかりますか?」
と答えユーガは、
「それは、おかしい確かに俺たちは“あいつ”の捨て身の技でガゼを倒したはずなんだ」
と言うとドウラは、
「ガゼ様の魔法は、特殊でしてねもし相手の捨て身の技でも自分が少しでも生きており相手が死んでいた場合ガゼ様の中では“殺した”と言うことになるのですよ」
と言いユーガは苦虫を嚙み潰したような顔をしていました。
そんなユーガにドウラは
「そもそもあなた方は、何故ガゼ様が生きていると知っていたのですか?」
と聞くとユーガは、
「それは“あいつ”捨て身の技の後にガゼが生きてるか確認したら微かに息が…」
と言っているとユーガはハッとした顔になりました。
「そうですその時点でガゼ様の魔法は発動していたのですね」
と説明しユーガは
「そうだあの後俺達は、ガゼが完全に復活する前に封印したんだ…」
と思い出したかのように言いました。
その空気を割るようにユウキが
「父上たちの仲間の事は、わかったよ」
と言いミカは、
「私たちも長年の謎が解けてよかったわ」
と言いシシオウの話に戻りました。
「彼が光出したと思ったら急に彼が倒れたの、私たちは、彼を抱え帰還の魔法石を割ってその時拠点にしていた町に戻ったわ」
と言いココロは、
「その拠点とはいったいどこなのですか?」
と聞くとミカは
「あなた達もよく知っている所よ」
と言うとユウキはまさかと言う顔をしミカは、ユウキの反応を確認し
「その村の名前は“ミディ”今でいう王都ミディアムね」
と答えました。
アリサは、
「待ってください昔は、その村は王都じゃなかったのですか?」
と聞くとミカは、
「そうねあの子のおかげでミディは、成長したもの」
と言いました。
ココロは、
(やはりお母さまの恩人たちと言うのは…)
と考えているとミカは、ココロにウインクをし話をつづけました。
「私たちは、ミディに着き宿で休んでいたのでもね彼は“2週間”目覚めなかったわ」
と言いその言葉にユウキは
(僕は、2ヵ月だけどなぁ?)
と謎の張り合いをしました。
ミカは、
「彼は、眠っている間ずっとうわごとのように“シシオウ”とだけ言っていたわ。その後彼にシシオウとは、何かを聞いたのだけど彼は、何一つ覚えていなかったわ」
と続けました。
アリサは、
「シシオウとは、それほど危険なのでしょうか?」
と聞きユーガが、
「わからない…だが一つ言えるのは、シシオウは認められし者が持つことを許される剣だ」
と言いました。
第29話完




