七つの大罪
それから6ヶ月立った。
魔力を意識せず、寝ている間も循環できるようになった。
ラファエルからは
[1年を見込んでいたのですが、クライム様の成長速度を舐めていました]
と言われた。
クライムは次のステップに行こうとラファエルに尋ねた。
[ラファエル、次はなにすればいいー?]
[次のステップは自分の体の呪いを完全に解くことです]
[大罪の呪いはラファエルが解いてくれたんじゃないの?]
[美徳で大罪の呪いは完全には解くことができないと、わかっていました]
[それは一つの工程が私ではできないことが原因です]
[その工程はクライム様しかできません!]
[それは神も天使も美徳も誰もできないのです]
[光と影があるように美徳と大罪は真逆の存在]
[その工程とは少し前に話しましたが、
魔力の横に冷たいものが大罪スキルと言いましたが、
それを癒しと大罪スキルを混ぜたスキルで覆わなければ
いつまでも呪いは解けません]
[癒しのスキルが大罪スキルに触れられたら私の方で簡単に解けるのですが
触ろうとしても絶対に触れられないのです。
だから魔力を増やして欲しかったのです]
[クライム様心の準備は言いですか....それでは始めます]
クライムは目をとじ、大罪スキルを覆うように魔力を集めていった
そして2時間がたちようやく大罪スキルを覆うことに成功したクライムは
びっしょりと汗をかいていて、意識が朦朧としている。
クライムはそこから意識がぷつぷつと時々切れて
体に力が入らなくなり床に倒れた。
クライムの部屋からすごい音が聞こえ、メイドが見に行くと、
冬なのに汗びっしょりのクライムがいてメイドはびっくりし
すぐにアクセルを呼びにいった。
アクセルはメイドからきき急いでクライムの部屋へいった。
クライムは意識を朦朧とさせ、「お父さん...助けて」と
うわごとのようにいった。
アクセルが「クライム、もうちょっとがんばれ今助ける!」
と全力で回復魔法をかけた。
回復魔法をかけた瞬間クライムは光り輝き少しして
光りがおさまり、すやすやと眠っていた。
アクセルは「本当によかった」
しかし、アクセルは気づいていた。
クライムの額から血が出ていることを。
アクセルは血をタオルでぬぐい、
クライムにこう言った。
「パパはクライムが原初の魔王の生まれ変わりでも一生愛しているからな!」
とクライムをベッドに横にしてクライムに毛布をかけ最後に額にキスし
「クライム愛してる」と言葉を残し部屋を出たのだった。
~ラファエル~
「鬼、出てきなさい!」
ラファエルは怒っていた。
優と約束した(クライムを絶対傷つけない)という約束を
邪魔されたのだから。
「いや本名で呼んだ方が言いかしら」
「憤怒の大罪サタン」
「その名を呼ぶな!」
と影から鬼の仮面をした男が出てきた。
やれやれと首をふるラファエル、そして鬼にこう言った。
「鬼、優様からのご命令よクライム様を(絶対守ること)」
「ラファエル、わかっておる」
「わかってないからいっているの!」
「今度、大罪の呪いが出たら私でも治せるかわからないの!」
「裏切り者のせいで優様は亡くなったの!」
「愛をもらっときながらあの女は」
「ラファエル、落ち着け」
「お前の大罪が出ている!」
「鬼、ちょっとあつくなりすぎたわ」
「ちょっと頭冷やしてくるわ」
「やはり美徳になっても嫉妬の大罪は健在...か」
「もうそろそろ、7人が久しぶりに揃う時だ」
憤怒はまた影に潜っていった。
「始めよー!ここにいま、七ツの大罪が揃う久しぶりの食事会」
鬼の仮面、狐の仮面、蛇の仮面、熊の仮面、鴉の仮面、虎の仮面、
[憤怒] [強欲] [嫉妬] [怠惰] [傲慢] [暴食]
最後にピエロの仮面をした男[憂鬱]がテーブルにつく。そして、
[それでは、始めよう!クライム様の今度のことについての話合いを]
やっと書きたい所が書けました。
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