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無能と呼ばれパーティーを追放された俺だが、「無能とはいったい何のことですか?」 俺は、精霊たちの力を使い無双し自分だけのハーレムを作り上げる!  作者: 夢見叶
第三章 封印された少女

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第四十二話 ダンジョンでの初戦闘

 俺たち三人は、ダンジョンの入り口までやって来ていた。


 そこへ張られている結界。俺は、その結界に解析を使う。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 結界


 効果:竜人族侵入不可


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 竜人族の長のいう通り、竜人族のみが、入れない結界が張ってある。


「勇者様!」


 入り口の前で立ち止まっていると、サーシャが心配そうな声で話しかけてきた。


「大丈夫だ! これぐらいの結界なら、余裕で解除できる」


 目の前に張られる結界に手を当てて、魔力を流す。すると、結界が消えていく。


「よし! これで中に入れるぞ」


「本当!」


 サーシャは、恐る恐るダンジョンの中へと足を踏み入れる。


 阻む壁がなくなったことで、あっさりと中へ入るサーシャ。


「本当だ、本当に中へ入れた!」


 ダンジョンへと、入れたことを喜ぶサーシャ。だが確かこいつは、俺なら結界を解除できるからついていきたいと、言っていなかったかと、突っ込みたくなった。


「勇者様とヒストリア様も早く!」


 中から俺たちを呼ぶサーシャ。


「行くか」


「はい」


 俺たちも、ダンジョンの中へと入っていった。






 中に入ってから一時間、モンスターとの遭遇はなく進んでいた。


 以前ヒストリアを救うために潜ったダンジョンでは、入ってすぐに戦闘となった。そのため今回も、入ってすぐ、戦闘になるものかと思っていたが、そうではないようだ。


 そんなとき、俺の探知魔法に引っかかるモンスターの気配。


「モンスターが近くにいるぞ!」


 二人に声を掛ける。


「本当だ! 数は三体かな?」


「正解だ! ヒストリアなかなかいいぞ」


 なかなか精度の高い探知魔法の発動。そのことをほめてやると、


「私だって、それくらいできます」


 対抗するかのように、言ってくるサーシャ。


「そうか、そうか」


 サーシャの話を流す俺。


「そんなことよりも戦闘態勢に入れ!」


「了解!」


 二人声をそろえて返事をする。


 俺が前衛で、ヒストリアとサーシャが後衛に就く。


 それぞれのポジションに就くと、いつモンスターが姿を現してもいいように、ヒストリアはさきほど買った杖を構える。サーシャも背に背負っている弓を手に持って、矢を放つ準備をする。 俺も剣を構えて準備。


 そして、曲がり角より、先ほど探知魔法に引っかかったモンスターが姿を現した。


 現れたモンスターは、固い鱗で全身を包み、手には槍を持っている。リザードマンと呼ばれているドラゴン系モンスターであった。


「打ち合わせ通りに行くぞ!」


「はい!」


「わかりました」


 サーシャがモンスター相手に、どこまで戦えるのかを見てみたい。そんな気持ちからか俺は、ダンジョンに入ってすぐ、最初の戦闘のみ、サーシャをメインとして戦わないかと二人に提案した。二人は二つ返事で了承してくれた。そのため今回は、俺がモンスターの気を引いて、その隙をサーシャが付き、モンスターを倒す戦法で行く事にした。


 リザードマンたちが俺たちに気付くと、すぐに襲い掛かってくる。


 俺は、剣とシールドを使い、リザードマンたちの攻撃を受け止め、動きを止める。そこへ、サーシャから放たれた矢が命中する。


 だが、その矢はリザードマンが持つ、固い鱗の皮膚に防がれてしまった。


「やっぱりダメか~」


 少し悔しがるサーシャ。


 だがそこへ、新たな矢が三本放たれる。矢は、リザードマンの目へと命中。ダメージを受けたことにより、俺たちから少し距離を取るため、後方へと下がる。そんなリザードマンに、回復の時間を与えないサーシャ。照準で、リザードマンの鱗と鱗の境目や、関節部分の隙間を狙い、矢を連続で放っていく。


 そのすべてが命中。地面に膝をつき、倒れるリザードマン三体。まだ息はあるがもう動けない様子。そこへ、先ほどまでと違う魔力を纏った矢が飛んでいく。その矢がリザードマンへと命中すると、同時にリザードマンの体がはじけ飛んだ。


 それにより戦闘は終了。俺は、モンスターの素材を回収しておくことに。


 すると、


「勇者様、私の戦い方はどうでしたか?」


 サーシャが、俺のそばまでやってきて聞いてくる。


「良かったぞ! だが? 最後の矢は何だったんだ?」


「あれですか、あれは爆裂の矢です」


「爆裂の矢?」


「はい! 矢術のスキルで、爆裂効果を付与した矢です。ただ、強力な分、発動するまでに、時間がかかるんですよ。そのため、相手を追い込んだ時ぐらいしか使いどころがないんですよね」


「いや、俺たちがいれば問題ないだろう」


 俺は、今後の戦略が広がることに、心躍らせていたのだった。

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