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童話シリーズ

女の子の欲しいもの

作者: メグル

 あるところに裕福な家に暮らす女の子がいました。


 女の子はなんでも持っていました。


 温かいご飯を食べることもフカフカなベッドで寝ることも、綺麗なお洋服を着ることも出来ます。


 おもちゃや本、綺麗なお洋服、たくさんのものに囲まれてるのに女の子の心は満たされませんでした。



 もうすぐ女の子の誕生日。

 両親は女の子に誕生日に何が欲しいか尋ねました。

 女の子はたくさんあって迷ってるのと答えました。

 両親は決まったら教えてねと言いました。



 それから、女の子は自分の欲しいものを探します。

 けれど、欲しいものは見つかりません。


 おもちゃも本も綺麗なお洋服も、キラキラした宝石のついた飾りもたくさん持っていてちっとも欲しくありません。



 そんなある時、女の子は二階の窓から外を眺めていました。


 すると、女の子と同じくらいの歳の汚れた服を着た男の子がお母さんと手を繋いでニコニコと笑い合いながら歩いているのが見えました。

 それはとても幸せそうな笑顔でした。



 女の子は、帰ってきたお父さんとお母さんに欲しいものが決まったわと言いました。


 この年から毎年、女の子のお誕生日はお父さんとお母さんが一日中一緒にいてくれるようになりました。






お読みいただき、ありがとうございます。



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― 新着の感想 ―
[一言] 小さい頃にはものより触れ合いが欲しいですものね。 お父さんとお母さん、女の子のお願いに応えてくれて良かったですね。
[一言] 大好きなひとと過ごす時間は、かけがえのない大切なもの。彼女が本当にほしいものをみつけることができて、ほっとしています。彼女が見つけた幸せを大切にしてほしいですね。
[一言] 最後が良い締めになっています。 いちばん大切なものはものじゃないんですね。
2020/12/22 13:23 退会済み
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