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創造神と破壊神、1000年の旅行記  作者: 那須甥紫依
1章 転生後~学校
6/7

魔法談議

目が覚めた。赤ちゃんってよく泣くらしいんだけど、何故か泣ける気が全くしない。まりまり……間違えた、エレナはすっごい泣いてたのになー。まぁ適当に泣き真似しとこう。

そしたら人が来た。

なんて言うのか?この人。何回も来るけど。

保育士?うーん……なんか違う。

ベビーシッター?うーん……これもイマイチ……

まりま……エレナに聞いてみるか。

俺は顔を起こしてよく分かんない人が去った後に聞く。

「ま……エレナ。さっきの人って誰?」

するとエレナは顔をしかめて、

「そんなのも分かんないの?えー……。あの人は乳母さんって言って、赤ちゃんのお世話とかする人。」

え?ベビーシッターと一緒じゃね?

そう思ったら、

「カイの事だからベビーシッターと同じかと考えてると思うけど、違うよー?ベビーシッターは短時間、それに子供の世話だけ。ナニー……まぁ乳母さんは数年単位の長期間、それに家事とかも仕事なのー。第二の母親って感じだったはず。」

まりまりすげー!!!心読めんのか!?

あ、驚き過ぎてまりまりって言っちゃった。反省反省。

エレナはどこでそんな知識仕入れて来たんだ?まぁどうでもいいや。

ところで、気になるのは魔法。俺のステータスとエレナのステータスにあったやつ。

ー正直、めっちゃワクワクしてる。

「ねぇエレナ。」

エレナと魔法についても話し合うか。

「どうしたのー?」

「俺らのすてーたす?にあった魔法についてどう思う?」

俺は生まれたばかりの小さな首を傾げる。正確には1日経ってるが。

「ステータスね。何となく名前で察せるのだけ考えようかー。」

おー!エレナも乗り気だ!

「じゃあまず、エレナの全属性MAXと分子分解は?」

どっちも意味がわからん。

「全属性MAXはよく分かんないー。魔法の属性がLvMAX、って感じ?スキルレベルMAXみたいなやつ。」

「あー!」

俺、ゲーム大好きだからエレナの言う事がよく理解できた。かなり。マジで。

理解出来た自分に酔いしれてると、エレナが話を続けだす。

「で、分子分解はその名の通り、分子に分解するって事かな?そこまでやるなら原子まで分解がいいな。」

そうエレナが言うと、脳内にキィィィンと言うハウリング?だっけ。

みたいな音が響く。そしてその後、


ーおーい!真理さん。海斗くん。聞こえるかしら?私よ。転生の神のアリン。覚えてるかしら。今、真理さんが原子分解がいいって言ったから魔法を原子分解に変えたわ。海斗くんも理解しといて。

んじゃ、これ以上使うとまたミリュオに怒られるから。バイバイ。また会えたら会いましょ。

とアリンからの通信が入ってきた。

あれ?でもアリンって誰だっけ?エレナも同じ事考えてるのか顔をしかめてる。

えーーーっと。

俺は記憶の蓋を開ける。なんて言うかな。俺の脳内には沢山のラッピングされた袋や鍵のついた箱みたいなのとかがある。

全てを出しっぱなしにしておくと、こんがらがるから脳が勝手に封印したのか?開けることによって記憶が思い出せるっぽい。

ラッピングされた袋は簡単に開けられるけど、内容は何でもないな。

ただ、鍵のついた箱はいくつかあって、大事な事が入ってる。

それともう1つ、封印に封印を重ねた大きな箱が1個だけある。

その内容が何かはもう忘れたが、凄く嫌な事だった気がする。

ー思い出したくもない。

まぁそんな感じで袋を開けていくと、アリンの存在を思い出す。転生の日にエレナの魔石のせいで魔法陣が壊れて、もう1回魔法陣を書いてくれた転生の神様だ、青髪の。後ちっちゃい……てか幼女。

「エレナ、アリンの事思い出したぞ!」

そうやって言うとエレナの顔は戻り、

「えー!マジで?」

いつもの明るい顔になった。エレナはそういるべきだな。やっぱ。

「アリンはな、転生の神だよ。青髪の……」

幼女。と続けようとすると、エレナが

「あ、そうだそうだー!」

少し大きめの声で言う。思い出したっぽい。

「というか、話が逸れたけど、エレナの魔法、本当に原子分解になったのか?」

そう言うと、エレナはステータスを俺に見せる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エレナール・フラット

Lv1(???)

魔法

未習得

(全属性MAX、原子分解)

スキル

大公の威厳

(不老不死、大魔法、破壊神の魔圧、終焉、終わりの世界への鍵)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マジだった。

「すげー!!!エレナ!なんてたって魔法がかっけー!」

エレナに対して尊敬してると

「はいはい。次カイの魔法行くよー。」

俺の魔法についての事に移った。

「俺の魔法は、結界MAX、回復MAX、物質創造、魔法創造だな。」

凄い魔法ばっかで俺は気に入ってる。

「カイの結界、回復MAXはそのまんまだから説明省くよー。物質創造は物を創造出来るのかな?気になるのはどの範囲までつくれるのかだけど。魔法創造も同じ感じだねー。」

「確かに、物質創造でタワーマンションとか創れたら困る。」

「カイ、例えが現代的。」

現代的ってなんだ?タワーマンションって現代的なのか?

難しいから考えないとこ。

するとまた脳内にキィィィンと甲高い音が響く。

アリンからまたメッセージかな?


ー通信成功か?聞こえるか?創造神の兄ちゃんと破壊神の姉ちゃん!俺の名前はミリュオだ!伝達の神を一応やってる!初めましてだな。大抵の通信技能は俺が受け持ってるんだぜ!おっと、話がズレちまった。さっきから二人とも魔法についての疑問を言ってるから、ステータスを改良して、魔法の名前を強く念じると詳細を出せる様にしたぞ!という事で、ヨロシクな!それと、スキルに思念伝達を付けておいた!俺の力だぜ!凄いだろ!普通の人間はちょっと離れてる所までしか通信出来ないが兄ちゃんと姉ちゃんなら俺らのとこまで通信できるだろう!困ったり疑問があったら通達してくれよな!んじゃ!今後ともヨロシク!


マジか!!!思念伝達!?夢が溢れる!!!ロマンだロマン!!

見た事はないがミリュオに感謝しておこ!!

あれ?という事はエレナと思念伝達で話せばよくね?

そう思うと思念伝達でエレナが話しかけてきた。

ーカイ、聞こえるね。思念伝達すごーい。やばーい。

俺もやってみるか。

ー凄いよな!!マジでミリュオに感謝だわ!

ー分かる。そういやステータスが改良されたんだってねー。やってみる?

ーやる!

ー思念伝達ってなんか頭に響いて少し気持ち悪いから切るね。吐くかもー……

そうして思念伝達が切れた。てか、エレナ吐きそうって大丈夫か!?

エレナが話しかけてきた。

「じゃあまずは私の原子分解についての詳細見よっか。」

ゴクリ。と唾を飲み込む。一体どんな効果なんだ?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

原子分解

物を原子になるまで分解する。

どんな物、生き物でも可能。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いやいやいやいやいやいやいやいやちょっと待って!」

「え?何?」

いや、何って。

「生き物でも可能はヤバくね?完全犯罪?だっけ。出来るよ。」

「いやまぁそうだけどまず私、世界壊すからね。結局大量殺人と一緒じゃん。てかこんな物騒な魔法使いたくないからね。」

あ、使わないんだ。よかった。

「じゃあ次はカイの魔法行こー。」

おっ!俺の魔法か!?

えっと……物質創造って強く念じるんだよな。

ー物質創造。

「おぉ!なんか出た!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

物質創造

何でも作れる。

ただし機能がしっかり分かる物のみ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うわぁぁ!すげぇぇ!!!

「すげーよエレナ!何でも作れんじゃんこれ!」

でもなんかエレナは呆れた顔してる。何でだ?

「カイ、あのさー……」

言いづらそうにエレナが口を開く。

「おう、何だ?」

「機能が分かる物のみだけど……カイ……分かる?」

は?

いやいやいやいやいやいやいやいや!

「いくら何でもそれは分かるよ……」

俺の事馬鹿だと思いすぎじゃない?俺、本当は天才なんだよ?

絶対分かるって。

「うん、大丈夫だよねー。念の為に聞いただけ、アハハ。」

胡散臭い笑顔だな。絶対に馬鹿だと思ってたな。

「まぁ、カイの魔法は凄いということでもう一個。魔法創造行こっか。」

おう!魔法創造楽しみだ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔法創造

魔法が創れる。

ただし魔素が充満している所のみ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まそって何?

「うーん……強そうだけど……魔素ってのが気になるなあ……」

「まぁいいんじゃないか?まだ俺ら赤ちゃんだし。後々分かるさ!」

「おっ、カイにしてはいいこと言うじゃん。」

カイにしては……か。一言余計なんだよなぁ……


なんか疲れた。考えすぎか?まぁいいや。寝よう。

「俺疲れたから寝る。おやすみー。」

そう言っとくとエレナも

「把握。おやすみなさい。」

そうして俺の意識は闇へと沈んでいったのだった。

カイ「カンペがあるぞ!」

エレナ「またー?」

カイ「えっと……」

エレナ「ここから先は、5年飛びます。作者のボキャブラリーの限界ですので……ごめんなさい。」

エレナ「何これ。まぁいいや。」

カイ「という事で、ブクマ、評価宜しく!」

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