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創造神と破壊神、1000年の旅行記  作者: 那須甥紫依
1章 転生後~学校
5/7

転生後

ごめんなさい出張で空けてました……

ここから真理→海斗の順の一人称です

…………!

声が聞こえる。転生成功したんだ。でもなんて言ってるかよく分かんない。

…………わ!

「わ」とだけ聞こえたけど、何が言いたいのだろう。……何故だろう?

急に泣きたくなってきた。赤ちゃんだから?

そう思って私は溢れ出す感情に身を任す。すると、大声で泣き出した。その泣き声に刺激されたのか隣にあったベビーベッドからも泣き声が聞こえた。隣は海斗だろうか。泣き出した私と海斗を見て母親?いや……大公家だから恐らく乳母か何かの人だろう。が微笑みながら抱き抱える。ゆらゆら揺れるその腕の中にいると、何だか急に疲れてきて、ウトウトしだした。

眠い。 赤ちゃんってこんなに情緒不安定なんだ。初めて知った。

そう思いながら、私は深い眠りに着いた。

***

不意に目が覚める。それと同時に精神が私の意に逆らい、脳に伝わる。そしてまた私は泣き出した。すると大きなドア、本当に大きい。某巨人を駆逐する漫画の巨人が入れそうな位大きい。

その大きなドアからバーン!という大きな音を立ててさっきの乳母さんが来た。そうして魔法で哺乳瓶の中に入ったミルクを出す。

魔法って本当にあるのか。ある世界だとは聞いていたがやはり直で見ると不思議だな……私はぎこちなく

「アハ、アハハ!」

と笑う。すると乳母さんが

「あらまぁ、綺麗に笑える子だわ。流石クミ様とファル様の子!」

と笑いながら言う。この世界の言語は分からないが多分、そうやって言ってるのであろう。生まれた時から何となく分かるようにはなっているんだなぁ……人間って意外と凄い。

乳母さんが手に持っている哺乳瓶を差し出す。生まれてから当たり前だが何も飲んでいないので、かなり喉のかわいた状態になってる。私から見たらその哺乳瓶が凄く神々しく見えた。

早速哺乳瓶に手を伸ばし、掴む。だが哺乳瓶はポロッと落ちる。

ー赤ちゃんの時ってこんなに握力なかったっけ?

そんな疑問が浮かんだが、喉が渇きすぎて何にも考える気にはなれなかった。

哺乳瓶を落とした様子を見た乳母さんが、私の口に哺乳瓶を当ててくれる。

ーゴクリ。

哺乳瓶の中に入っているミルクを1口飲む。意外と美味しい。スキムミルクって感じがするな。でも喉が潤う気はしない。まぁ全部飲めば変わる……よね?

ーゴクゴクゴク。

一気にミルクを飲む。なんて言うかやっぱり美味しいけど……わがまま言うと炭酸が飲みたい。

あれ?そういや私の名前って何なんだろう?転生前の希望で親に決めて貰う事になってるけど……あ、そうだ。ステータスがあるんじゃん。それを思いついた私はミルクを全部飲みきって、寝る振りをした。すると、乳母さんは

「寝るのが早いこと。では、おやすみなさいませ。」

と言って部屋を出ていった。

そうしてドアが締まりきった後、ベビーベッドに寝転んでいる体形を座っている体形に変える。今までよりも部屋を見渡せる様になった。隣にはもう1つベビーベッドがある事に気づく。ベビーベッドの上には男の子が横たわっていた。

あれは……海斗か?話しかけたいけど赤ちゃんの状態で日本語って喋れるのかな?まぁやるしかない。

「かいとーかいとー」

「まりまり何?」

いつの間にかまりまりが定着してるー……つか日本語話せたんだ。

「ステータス確認しない?」

「あー……そんな事言ってたな、そういや。」

そう言って私はなるべく控えめな声で

「ステータスオープン。」

それを見た海斗も真似して、

「ステータスオープン!」

ちょっ!馬鹿!声がでかい!こんなんで乳母さんが来たらどうするの……

「海斗!声がでかいー。」

とりあえず小声で注意はしておく。

で、ステータス。青くて透明な画面になっていて、触れない。てか通り抜けてしまう。さて、ステータスの確認。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エレナール・フラット

Lv1(???)

魔法

未習得

(全属性MAX、分子分解)

スキル

大公の威厳

(不老不死、終焉、大魔法、破壊神の魔圧、終わりの世界への鍵)

PS

アリアスです。真理様、無事に転生できて何よりです。

ステータスにある()が気になりますか?それは人に見られると流石に不味いステータスです。神の力で隠してありますので見つかりませんよー!この追伸も見られません。では、いい人生を!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私の名前、エレナールか。長いなー……エレナって呼んで貰えばいっか。

というか。ヤバいスキルとか魔法ばっかだな……どうすんだコレ。

これを隠して生きてゆけと……アリアスさんの追伸は……神の管理システムがステータスだし、まぁ特に問題ないな……

海斗の方のステータスどうなんだろ。そう思って海斗に聞く。

「おーい……海斗ー……ステータスどうだった?」

そういやステータスって他人に見せる時はどうすればいいんだろう。

そう思うと情報が頭に流れ込んでくる。アリアスさんが送ってくれたのかな?どうやらステータス提示って心の中で唱えるっぽい。

提示って……オープンは英語なのに……急になんか……まぁいいやー

1部だけ見せることも出来るらしい。異世界便利やな。

「おい!」

海斗が叫ぶ。うるさい。何?

「人の話聞いてるか?まりまり。」

あー……考えてて聞いてなかった。

「ごめん。ステータス見せ合いしよっか。」

「いいぞ!」

そうして心の中でステータス提示って唱える。するとステータスが見えるようになった。凄い。海斗の方も見える。

さて、海斗のステータスは……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカイ・フラット

Lv1(???)

魔法

未習得

(回復、結界MAX、その他9、魔法創造、物質創造)

スキル

大公の威厳

(不老不死、原初、創造神の慈愛、新たな世界への鍵、大魔法)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー海斗の()も見えるんだ……

「おおーすげぇ!まりまり!エレナールって名前なんだ!」

あ、そうだ。今のうちからカイって呼ばないと海斗って呼んじゃいそう……

「ねぇー海斗ー今からさ、私の事はエレナって呼んでー。海斗のことはカイって呼ぶから。」

そう言うと、海斗にその意味が伝わったのか、

「あぁ、分かったまりm……エレナ!」

今絶対まりまりって言ったよね?まぁいいや。意識してくれてるし。

「ねぇカ……」

カイ、と言いかけたその時、

―ガチャ。

大きなドアを乳母さんが開け、私達の所にやってきた。ヤバい。寝た振りしなきゃ……

急いで寝た振りを私はする。一方の海斗……いいやカイは起きたまま、

「たーあい!あいあい!」

と、両手を乳母さんの方に振りながら座っていた。その様子を見た乳母さんは驚いて、

「生まれたばかりですのに、元気な事。」

と笑っていた。

カイって意外と頭いいんだよね。実は。大学受験とかはカイやる気ないし、だから成績悪いんだよなぁ……何故かカイは頭いい事私に隠してるけど。

あー……赤ちゃんの体で考え過ぎた。眠い……

もう一度寝るか。


そうして、転生後の初日は終了した。

カイ「なぁなぁまりまりー。」

エレナ「まりまりって言わないの、私はエレナールだよーんで、何?」

カイ「エレナの一人称なんかエレナっぽくないんだけど……」

エレナ「あー……それはねー……考える時は余分な伸ばし棒とか無しで考えてるからね。そのお陰で問題とかは解きやすいよー?時間短縮ってか……」

カイ「という事で!カンペ行きマース」

カイ、エレナ「「ブクマ、評価宜しくねー(!)」」

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