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056 雑談

「それじゃあ次ね。こっちの資料に書いてある通り、〈魔法概論〉と〈魔法演習基礎〉、〈魔法陣論〉、〈魔法属性論〉、〈魔力刻印基礎〉、〈魔法の歴史〉、それから〈魔道具基礎〉は全員必修です! というか、一年はこれらの基礎科目を履修だけで問題ないわ! 興味ある授業があればそれを取ってもいいけど、初週にどんなもんか見てから決めるのをオススメするわ!

 また、それらとは別に必須の選択授業として、〈鍛治〉〈装飾〉〈裁縫〉の3つから一つを選ぶっていう割と自由度の高い制度もあるから、今のうちから考えておきなさい!

 これらの選択授業の本格的な開始は一週間後からで、初週はそれぞれを見学できるから、参考にすること!どの授業を受けるのかを書いて提出する期限もそこに書いてある通りよ! 忘れずにね!」

「ふむ。フローラは選択授業どれ選ぶんだ?」

「フロースです! ……私は〈裁縫〉か〈装飾〉ならどっちでもよくて、まだ決めかねてるところ、です」


 担任教師の言葉を聞いて、隣に座っているフロースに小声で話しかける。

 名前を間違えてしまったが、俺の中ではよくある事だ。もうほぼ確実に覚えてきたので、許して欲しいところだ。打率9割で正しい名前を言えるはずだ。


「ユーリさんはどれを?」

「〈鍛治〉か〈装飾〉だな……〈裁縫〉でもいいけど、前2つの方が今後のタメになりそうだ」


 もちろん、『魔力創造主』の参考になる、という意味である。

 しかし、鍛治だの裁縫だのを貴族がやると思うとなんか変な気分になるな。さすがに笑ったりはしないけど。

 そんなことを思っていると、なぜか逆サイドの隣に座っているウィズィが口を開いた。


「この学院の卒業者ではない貴族でも、あの3つは割と嗜んでいる方が多いんですよ。当主となってからも続けられる方は少ないですが、どれも魔力操作の鍛錬としてはポピュラーな部類ですからね」

「ナチュラルに思考読んで解説してくるのすごい怖い」


 ウィズィの解説によれば、鍛治、装飾、裁縫の3つは魔法陣や刻印などの知識も取り入れることができる奥深い物らしい。

 俺は1回のスキル発動で衣服や装飾品を創り出すから、そういった細かいことには手をつけて来なかった。直接能力を付けられたしな。


 でも、更なる強化としてはかなり可能性がありそうなジャンルだ。能力を付与できる個数に限界があったのを身に付けるアイテムの数を増やすことで補ってきたが、新たな道ができるかもしれない。段々楽しみになってきたな。


「はい、という訳で次の時間から早速〈魔法概論〉なので、みんなしっかり単位を取るように……そうだ、言い忘れてたけど必要単位数をしっかり取ってればサボったり休んだりしてても特に口は出さないので。ただ、金で単位を買おうだなんて甘いこと考えないように! じゃ、この時間はこれで終わりよ。次の授業までは休み時間ってことで!それじゃ」


 そう言い切ると、担任は颯爽と教室を去っていった。


 特にやることもないので、なんとなく窓の外を見る。窓の外に広がるのは青く澄み渡った雲ひとつない空、というやつで。雲さえ動いていれば、いつまでもボーッと眺められていたくらいだった。


 俺が左手にある窓の方へ顔を向けたため、左側に座っていたウィズィが反応してこちらを向いてニコニコしていたが、すぐに窓を見ていると気付いたようで恥ずかしそうにしていた。

 なんだか可哀想なので、適当に話を振ってみる。


「そういや、黒豹の黒幕はどんな感じ?」

「……正直、進みはよろしくないですね。できれば先に、黒豹のアジトから証拠を抑えたいところです。どうやら、某男爵には黒豹以外に協力者を持っているようです。私の手の者だとバレる心配のない影の者を放ったのですが、全滅でした。そして、その間黒豹に動きは無かった」

「そうか……アジトに乗り込んで後処理を任せちゃうのが手っ取り早いのかなぁ」

「そうですね。それでしたらこちらも動きやすいです。強引に男爵家へ押し入ってもいいんですが……リスクもそれなりにありますから」

「あの~、なんのお話ですか?」

「ん? 趣味だよ、趣味。ストラテジーゲームってやつ?」

「ストラ……?」


 途中から話に混ざってきたフロースに適当なことを返したが、理解されなかったようだ。

 この世界、そこがよく分からないんだよな。オッケーとかナイス、グッジョブなんかは意味が自然に通じるのに、ストラテジーは通じなかったしその他にも通じない言葉がある。通じないのは外国語が多い印象だ。


「ゲームって言葉自体は分かる?」

「それは分かりますよ、貴族の方がチェスというゲームをやっている場面が、よく小説で出てきますから」

「実際その通りです。特に武家では戦術構築の一助になるということで、よくお遊びになられています。その他にも、特に子供が遊ぶ時にはゲームと名付けることが多いですね。鳥を撃ち落とす狩猟ゲームとか、川を渡るはや泳ぎゲームとか」

「なるほど?」


 ボードゲームの中でチェスだけが存在する理由はなんだ? 確かに、異世界の人達が将棋やってるイメージはないけど……よく分からんな。


「ふむ。では、マルバツゲームをやってみようか……」

面白い!

続きが気になる!

よくあるパターンだ!


と思った方、ぜひ下の☆☆☆☆☆を★★★★★に変えていってください!

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