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閑話 霹靂神

 時は少し戻る。人里を離れ訓練を続けた……まあ言ってしまえば、前話の霹靂神と遭遇した時点での話である。


 ༅


「立ち会い願おう」


「……んぁ?」


 気付けば目の前に、やたら筋肉質で強面なゴブリンが(たたず)んでいた。

 先程聞こえた言葉が、そのゴブリンが放ったものだと理解した瞬間に押し寄せる混乱。そしてそれを遥かに凌駕する強者の気配に、俺は思わず臨戦態勢をとった。


「何者だ」


「〈雷帝〉、霹靂神。先代〈氷帝〉とは相性の悪さ故に黒星を負ったが、今代は如何ばかりか……確かめさせて貰う」


「なに? 〈雷帝〉だと?」


 このゴブリンの自称が真実か分からないが、俺に対して好戦的な目を向けているのは事実。急に飛びかかってくる様子はないが、それもいつまでかは分からない。

 であれば、誘いに乗って戦うのが俺の精神的にはベストか。雷の帝級……火力か、速度かのどちらかが脅威になるのは間違いないか。警戒だな。


 いや待て待て、『鑑定』すりゃ本当かどうかすぐ分かるじゃん。ダメだな、まだたまにスキルが行動の選択肢から外れるんだよなぁ。


「貴方が本当に〈雷帝〉かどうか、『鑑定』しても?」


「もちろん。まあその場合、吾輩もお主を『鑑定』するがな」


「了承する。『鑑定』」


「では遠慮なく。『鑑定』」


 ────────────────────────

 〜ステータス〜


 名前:霹靂神(はたたがみ)/雷帝

 性別:男

 年齢:139

 種族:純ゴブリン

 職業:ソードマスター

 レベル:8x6x4x2

 HP:5/5

 MP:165222/165349


 ・ベーススキル[P]

 『雷無効(EX)』『魔力操作(EX)』『雷帝(EX)』『雷小太刀(max)』『根源変質(-)』『HP変質(-)』

 ・ベーススキル[A]

 『小太刀術(max)』『雷獣(max)』『雷華王進(max)』『雷銘(max)』

 ・オリジンスキル[P]

 『確定人格(EX)』


 称号

「はぐれゴブリン」「真祖」「不敬」「雷帝」「見えぬ者」「魔力タンク」「魔力技巧者」「進む者」

 ────────────────────────


「本物か」


「そちらもな。もっとも、吾輩の『鑑定』は魔道具頼り。簡易な『偽装』だったとしても破れぬのだがな。ハッハ!」


「豪快なヤツだな……偽装はしてないよ、しても良かったけどそういう場面じゃないだろ?」


「確かに。多少残っておった命の取り合いをしようという気分は、確かに失せておるな。むしろ、余計に高まっておる有様よ」


「その狙いもバレてんのね……まあいい、さっさとやろうぜ」


「そうさな、そろそろ手が疼く頃合であった」


 ここからルールの提示と擦り合わせをするつもりだったが、お相手はそんな余裕無いという顔をしている。だ、大丈夫。勝てばいいんだ……勝てるかなぁ……?


 俺は何もささっていない腰に手を構えていた形をキープし、相手の武器と構えを観察する。

 武器は、スキル構成に違わず小太刀。ダンジョンで手に入れたのか何なのかは知らないが、見た感じかなり上等な物だと思う。今はそんな隙を晒す行為できないが、戦闘中に……なるべく早く覗きたい。構えは自然体、刀に手を添える事もせず腰の鞘に差したままで向き合っている。


 そのまま数秒観察していると、相手が動いた。


「……参る。『雷華王進(らいかおうしん)』」


 紫電が閃き、俺の体に刃が触れた。

HP0になっても死ぬわけじゃないの、よく考えたらめんどくさいですかね? 違和感は確かにあります、同感です。でもヒットポイントっていう言葉に合ってるのは外装システムな気がしたんですよね……


状態ステータスに死亡が出るようにしても変かなぁ


それかレベルシステムを別のものに変えるかですね。またいろいろ考えてみます。それでは。

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