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新たな力

遅くなって申し訳ありません!

少しずつ執筆ペース上げていきます。

  色々とあったものの、俺たちはなんとか第六層に到達していた。


本当に色々あった……第二層ではトラみたいな魔物にピーが食われかけるし、ミノタウロスに追い掛け回されて泣きながらしがみついてくるし。まぁ全部飛刀でバラバラにしてやったが。


「お前ほんと戦えないのな」


「自慢じゃありませんがスライムにも負けれますよ!もしゅ!」


何故そこでドヤ顔をするんだ、このげっ歯類は……しかし、なんとかこの第六層までこれたものの、実はあまり状況はよろしくなかったりする。


「で、この先はお前も来たことがないからわからないんだっけ?」


「そうもしゅ。ボク的にはここにいるだけで、そこはかとなく場違い感が半端ないもしゅ。」


まじで何しにこんな奴連れてきたんだ?こいつの主人とやらに会ったら一度深く問いただしたい気持ちで一杯であった。

情報がないとはいえ手をこまねいているわけにもいかず、この水晶の洞窟のようなフロアーを進んでみることにしようか。

 そう考えながら、暗がりの奥へと進んでいるとその魔物は現れた。


「そいつはシルバースライムもしゅ!そいつを倒せると経験値的な何かをいっぱいもらえるもしゅ」


「何か色々台無しだなぁ…」

俺は昔やっていたRPGのモンスターを思い出していた。こいつも装甲が硬くて、めっちゃ逃げるのかねぇ。


とりあえずどんな攻撃をしてくるのかもわからないので、お決まりの飛刀での迎撃を試みる。

俺の飛刀は狙い違わずシルバースライムに当たったのだが、ほとんどダメージはないようだった。


「こりゃあ倒しきる前ににげられるかもな」

特に現状そこまで戦闘面で困ってもいなかったために、のほほんと戦っていたのだが次に聞こえたピーの一声で状況は一変する。


「そいつは逃げたりしないもしゅよ?そのかわりに、さっさと倒しきらないととんでもない数の仲間を呼ぶって前にご主人が言ってたもしゅ」


「そういうことは早く言え!!」


俺は飛刀で斬撃を飛ばしながら、自分も接近して何度も斬りつけた。10分程戦闘を行った後なんとかシルバースライムを迎撃することに成功する。


「いつもはご主人が瞬殺してくれるので、あんまり気にしてなかったもしゅ」

いつかこいつの餌に唐辛子でも混ぜてやろうと心に固く誓う俺なのであった。


「そんなことより、シルバースライムを倒したなら優さんはたくさん経験値が入ったんじゃないもしゅか?」


言われて自分のウインドウに新たな刀の名前が浮き出ていることに気付く。


「これは……火喰い丸と氷零丸で合ってるのか?」

俺が名前を告げると同時に飛刀は鞘ごと消え、代わりに左右に紅と蒼の美しい刀が現れていた。

まさに名前の通りの色合いといったところか。


「なんかチョーかっこよさげなの出てきたもしゅね」


「かっこうだけじゃなくて性能にも期待したい所だな」

ただやはりそこは俺も男の子である。こういう中二心をくすぐるネーミングのカッコイイ刀は大好きである。元の世界ではさすがにもう中二病は卒業したんだがなぁ。

只なにかこの二本の双剣は完成していないような感覚をうける。

何がどう、とはうまく言えないのだがこの先があるように思えてならないのだ。

これも刀召喚なんていう能力のせいなのだろう。


なんて考えていると二本の刀からイメージが伝わってくる。火喰い丸からは炎を操るイメージが。そして氷零丸からは氷を操るイメージが。

「なんとなくわかってはいたが、イメージ通りの能力ってことなんだろうなぁ」


しかし、魔物相手に試してみなくても能力がわかるようになったのはありがたい。恐らくこれも先ほどのシルバースライムを倒して経験値を得た影響だろう。


「んじゃ、まぁ新しい力も手に入れた事だしお前のご主人様探しを続けるか!」


「ボクも陰ながら応援してるので、頑張って下さいもしゅ。」


コイツの発言はどうしていちいち気が抜ける感じなんだろうなぁ……ま、ホントとっとと見つけ出してご主人とやらに引き渡しちまいますか。


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