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発見

別に、目が覚めると全てが夢だった。


何て事は期待していない。


いくら神に祈っても、偶像を崇拝しても、結果は変わらない事は良く知っている。


逆にやることはやってくれる悪魔の方が、まだ良いと言う輩もいる少数ながら存在する。


私は寝床から起き上がると、外に出てみた。


少し肌寒いが清々しい朝で、風呂に入りながらコーヒーを飲みたい気分である。


それにしても、一体ここは何処なのだろう?観たこともない葉を生やした樹木に、少しばかり大きな鳥、おまけにターザンときた!


…………ん?ターザン?私はそのターザンの様に木にぶら下がっている人物に目をやる。


「おはよう!昨日は良く眠れた?」


私は「あぁ……うん」とあやふやな返事を返した。


彼女はじっとしている事が苦手なようで、朝食を食べると直ぐに島を案内し始めた。


人間の生活に無くてはならない水の供給源である「泉」や、別の集落等を案内してくれた。


島内にはいくつも村が存在してるようで、主義や主張が合わない者同士の争いを避ける為に、島の約11箇所に村を立てたとの事だった。


一通り島の紹介が終わり、残すは島民達が恐怖する曰く付きの洞窟のみとなった。


洞窟内部に入り込んだ1人の若者が、洞窟から金属で出来た物を拾ってきて、いじくり回しているうちに金属が爆発して、若者の顔を吹き飛ばした事から、島民達からに恐れられてるらしい。


しかしガーベラはそんな話は気にも止めず、洞窟に歩みを進めて行くガーベラは、その金属に触りさえしなければ良いと言っている。


理屈は解るが、そこまでグイグイ行くかと思いつつ私も一緒に洞窟の中に入った。


少し狭くて暗い道をカンテラで照らしながら進んで行くと、大きな空間に出た。


天上に空いた穴から光が差し込んで行く様はとても美しいが、私はその光景よりもその光の下にある物に、目を奪われていた。


それは、鈍く光り輝きただ一つの目的を果たす為に作られた道具「銃」であった。

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