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始動

現在の状況を整理しよう。


まず我々の目標は、特務隊の解体である。


その為に特務隊の不祥事を捏造し、世論を煽り特務隊解体へ世論を誘導する必要があるのだ。


この国での特務隊の役割は、国防軍と特務隊で互いに牽制しあい監視する事を、目的に創造された。


しかし、特務隊は思ったようには機能せず暴走を始めた。


こちらの世界で言うならイランの革命防衛隊と似たような組織である。


そして特務隊は外国系や隣国ユニコッド寄りの人間が多く、こういった仮想敵国の人間が多く在籍している組織が、国内にあるということは非常に不味いのだ。


もし、他国に軍を侵攻させるとして真っ先に協力を促すのが、こういう連中なのだ。


私の目的の為にも、特務隊を排除するのが責務なのだ。


今回なんと国防軍上層部との利害と意見の一致から、首都での特務隊本部攻撃作戦が立案された。


ケルッキ連隊長の力添えがあったとの事だ。


この国はこの世界においてちょっと珍しい民主主義というを政治体制なのだが、民主制において軍が独断で行動するという事、これは文民統制の観点からみてもアウトなのである。


しかし今やろうとしてる事が、その軍が独断で行動する事なのである。


軍を動かすには議会の承認が必要なのだが、まさか今から国内の準軍事組織を、ぶっ潰すから許可くれなんて言っても通るわけない。


そこである制度を利用する、国内で緊急性の高い問題が起きた場合(災害、テロ等)議会を通さずに、軍を動かせるというものである。


特務隊がクーデターを起こして、それを国防軍が鎮圧すれば何も文句は無いのである。


後になって特務隊が身の潔白を証明しようとしても、特務隊に対する国民の印象は最悪で誰も信用しようとしないし、常に特務隊の首を狙ってる連中が野放しにする訳もない。


特務隊を壊滅させる事が出来る。




作戦を説明する。


第一段階

まず特務隊がクーデターを画策してるとの偽物情報を流し、電話で特務隊員を装いクーデターが起きた事を今回の作戦を知らない国防軍部隊と、議会のお役人方に伝える。


第二段階

その後国内各地の特務隊をクーデターの容疑で、一時的に拘束そして我々の邪魔になる特務隊の指揮官を排除する。


第三段階

そして最後に、議会に予め用意した偽物の証拠と証言を議会に提出して事件の収束を宣言する。


この三段階に分けて作戦を行う。尚抵抗の恐れがある部隊については、特殊要員が対処に当たる。


本作戦に名称は存在しない成功のみを期待する。


各員の健闘を祈る。

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