割りきって、正当化して。
この世の中は「正しい」。
いや、強制的にそう想わせてるだけだ。
毎日どこかで人が殺されてる。
勿論、俺は何も知らない。
というか、知らない事にしている。
「何故?」
でなきゃ、俺はもう-
人で無くなった俺という「天才」は、やがて
日常に潜むカニバリズムよりも恐れられる
存在となった。
「天才」が非人間的になるとどうなるか。
自分の言動を誰よりも正当化したがる、
いわば、意志ある鬼とでも言っておこうか。
だから普通の人間がよくやる、「償い」なんて
行為はやらない。
変わりに、いつもいつも誰かを殺す度
コイツは殺されて当然なんだって「正当化」
する。
だが場合によっては普通の人間だって自分の罪を 正当化するかもしれない。
それは俺達「天才」と違って
焦りながら
心のどこかで詫びながら
果ては後悔しながら
雑念ばかりまとわりつかせて。
そんなに臆病なのに何故殺す?
もう、1人でも殺したら何もかも終わり。
後はただ見えない底に堕ちていくだけなのだ。
だから最悪の場合、自分の犯した罪を
「割りきることも大切なんだよ。」
そうやってまた今日も何処かで「正当化」された
出来事が起こっていく。