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九月三日

道を変えてもらった

ていうより、歩いて行きたいと駄々を捏ねたの方が正解かも


だって、怖いんだよ

怖くて馬車に乗れない

レイに不満そうだけど

すまねえなレイさん俺はもう痛い思いしたくないんだ


そもそも学校までは歩いて10分くらいらしい


だったら歩けばよくない?

わざわざ馬車に乗る方が面倒くさい気がするんだけど

でも、この国の人たちにとってはそれが当たり前みたいだ

近くても馬車

歩くより馬車

なんか不思議な文化だな


馬車に乗らなかったお陰で

無事学校に着けた

俺は転校生として入学をして

よく分からない授業を受けたんだけど

技術の授業だけは面白かった



この世界の人たちは、自分がどんな魔法を得意としているのか、ある程度分かっているらしい


そして学校では、その得意な魔法をさらに伸ばしていくんだって


火が得意なやつ

水が得意なやつ

土が得意なやつ

動物を操るやつまでいた


ほんと、すげえの

まじで異世界転生って感じ

俺が求めてたのはこれだよ!

これこれ!


俺はすっかりウキウキしながら、自分の得意な魔法を探すことになった


どうせなら、かっこいいやつがいい!


火?


……普通


水?


……まあ、普通


土?


……地味


やっぱり闇とか影とかがいいな

絶対かっこいいもん

闇を操る転生者とか、主人公感あるだろ

そんなことを考えながら、一日目の魔法の授業は終了した


ちなみに―― 俺は何も魔法を使えなかった

……まあ、初日だしな


これからコツコツ練習していこうっと


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