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こどもでもゆうしゃです。〜保護者は胃が痛い〜  作者: ちゃーき


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23/29

魔王との遭遇

ティオが決意を新たにした翌日。


空が——急に暗くなった。

「......何だ?」

ティオは、空を見上げた。

厚い雲が、空を覆っている。だが——普通の雲ではない。

黒く、不吉な雲だ。

「まずい......」

ダリウスが、剣を抜いた。

「この気配は——」

「......きた」

レイアが、小さく呟いた。

「え?」

「とても、つよい、わるいひと——きた」

レイアの言葉に、ティオは顔色を変えた。

「まさか——」

次の瞬間、空から巨大な影が降りてきた。

黒い翼を持つ、巨大な魔族——

「魔王......!」

ダリウスが、叫んだ。




魔王ザルガンは、地面に降り立った。

その存在感は、圧倒的だった。

赤い目、黒い鎧、そして——底知れぬ魔力。

「......ようやく、見つけたぞ」

魔王の声が、大地を震わせた。

「幼き勇者たちよ」

「......」

三人は、魔王を見上げていた。

ティオは、三人を庇った。

「お前たちは——下がってろ!」

「でも——」

「いいから!」

ティオは、剣を構えた。

ダリウスも、魔王の前に立った。

「魔王ザルガン......貴様、何の用だ!」

「フフフ......決まっている」

魔王は、三人を見た。

「あの幼児たちを——始末する」

「させるか!」

ダリウスが、魔王に斬りかかった。

だが——魔王は、片手でダリウスの剣を受け止めた。

「......なんだと!?」

「貴様ごときでは——私には、勝てん」

魔王は、ダリウスを弾き飛ばした。

「ぐあっ!」

ダリウスは、地面に叩きつけられた。




「ダリウスさん!」

ティオが駆け寄ろうとした——その時。

「まて、ティオにいちゃん!」

ハルトが、前に出た。

「ハル!?」

「ハルが——たたかう!」

ハルトは、木剣を構えた。

「ハハハ......子供が、私に挑むと?」

魔王は、笑った。

「面白い。来るがいい」

「つよいわざ......!たしかこう!」

ハルトは、魔王に向かって走った。


「スマッシュ!ラッシングB!」

周囲に青い光の弾が展開し、魔王に向かって飛んでいく。

だが——魔王は、片手で光の弾を掴んだ。

「......何?」

「この程度か」

魔王は、光の弾を握りつぶした。

「ハル!」

ティオが叫んだ時、魔王がハルトに向かって手を伸ばした。

「終わりだ」

「やめろ!」

ティオは、魔王の前に立ちはだかった。

「ティオにいちゃん!」

「お前が——この子たちの保護者か」

魔王は、ティオを見た。

「......そうだ」

ティオは、剣を構えた。

「この子たちに——手を出すな」

「フフフ......勇敢だな」

魔王は、ティオに向かって魔力を放った。

「ぐあああああ!」

ティオは、吹き飛ばされた。




「ティオにいちゃん!」

三人が、叫んだ。

ティオは——動けなかった。

「......くそっ」

魔王は、三人に近づいた。

「さあ——終わりにしよう」

「......やだ」

ハルトが、魔王の前に立った。

「ハルは——まけない」

「ハハハ......何を言っている」

「だって——」

ハルトは、涙を流しながら言った。

「ハルには——まもりたいひとが、いるから」

「......何?」

「ティオにいちゃんと、ユイと、レイアを——まもりたいから!」

ハルトの体が——光り始めた。

「これは......!」

魔王が、驚愕した。

ユイとレイアも、光に包まれた。

「わたしたちも——まけない!」

「......ぜったいに、まもる!」

三人の光が——一つになった。




眩い光が、魔王を包んだ。

「ぐ......ぐああああああ!」

魔王は、光に押され——後退した。

「馬鹿な......この私が......幼児に......!」

光は——魔王を、完全に押し返した。

「くそっ......今日は、退く!」

魔王は、空に飛び上がった。

「だが——次は、容赦せん!」

魔王は、そう言い残して消えていった。

光が消え——三人は、その場に倒れた。

「ハル! ユイ! レイア!」

ティオが、駆け寄った。

「大丈夫か!?」

「......ティオにいちゃん」

三人は、意識があった。

「よかった......」

ティオは、三人を抱きしめた。

「よく、頑張ったな」

「......うん」

三人は、疲れた様子で笑った。




ダリウスも、起き上がってきた。

「......信じられん」

「ダリウスさん、大丈夫ですか?」

「ああ。だが——」

ダリウスは、三人を見た。

「この子たちが——魔王を、退けた......」

「......はい」

ティオは、三人を見た。

三人は——もう、眠っていた。

「疲れたんだろうな......」

「ああ。あれだけの力を使えば——当然だ」

ダリウスは、空を見上げた。

「だが——魔王は、また来る」

「......ええ」

「次は——もっと強大な力で、来るだろう」

ダリウスの言葉に、ティオは不安を感じた。

「......大丈夫でしょうか」

「分からん。だが——」

ダリウスは、ティオを見た。

「我々が——この子たちを、支える」

「......はい」

ティオは、頷いた。




その夜、焚き火の周りで。

三人は、まだ眠っていた。

「疲れているんだな......」

ティオは、三人の寝顔を見守った。

「ティオ」

ダリウスが、声をかけた。

「今日——この子たちは、成長した」

「......ええ」

「自分たちの意思で——戦った」

ダリウスは、続けた。

「それは——大きな、一歩だ」

「......でも」

ティオは、苦しそうに言った。

「この子たちに——戦わせたくない」

「......分かる」

「この子たちは——まだ、幼い」

ティオの目から、涙が零れた。

「戦いなんて——させたくない」

「......」

ダリウスは、黙っていた。

「でも——」

ティオは、拳を握った。

「この子たちは——自分で、選んだんだ」

「......ああ」

「戦うことを——選んだんだ」

ティオは、三人を見た。

「だから——オレは、この子たちを、支える」

「......それでいい」

ダリウスは、頷いた。




翌朝、三人は目を覚ました。

「おはよう、ティオにいちゃん」

「ああ、おはよう」

「......なんか、つかれた」

ハルトが、伸びをした。

「ゆうべ、なにかあった?」

「......え?」

ティオは、驚いた。

「覚えてないのか?」

「うーん......なんか、ひかってたような......」

ハルトは、首を傾げた。

ユイとレイアも、よく覚えていないようだ。

「......そうか」

ティオは、小さく笑った。

この子たちは——無意識に、力を使ったんだ。

それが——この子たちの、本当の強さなのかもしれない。

ティオは——そう思った。

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