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Why Are We Alive?

なぜ私たちは生きるのか。その話題は、たびたび世界中で議論される。

ある者は言う、「生まれたからだ」と。

別の者は言う、「罪の償いだ」と。

また別の者は言う、「優しさを知るため、美しさを知るため。苦しみを知るため、敗北を知るため、生きる無味を、生きる価値を、生きる理由を探すため」と。


それらはただの綺麗事に過ぎない。人間の汚れたところをカバーしているだけに過ぎない。

その言葉を並べても、心に響いても、全て無駄なのだ。


いつしかきっと。それの意味が分かると思っていた。でも、それが今なんて思いもしなかった。


「なんで生きなきゃいけないんだろう」


暗い部屋で一人、月光に照らされながらつぶやいた。


今も、私たちは生きている。

今も、人は生まれている。

今も、人は死んでいる。


そんな中、一人で思った、生きなければならない理由。


ずっとずっと考えてきた。

たった一人で考えてきた。


「生きる意味なんてあるのか」


その言葉が私の心を打ち砕いた。

私は粉々になった自分の心を必死に集めて何とか治そうとした。


けど、元には戻らなかった。治らなかった。私はずっと信じていた。必ず治ってまたいつものような世界を送れるのだって信じていた。

けど、それなのに、治らなかった。私の決意は無駄だった。意味のないことをずっとじていた。ものすごく後悔した、悲しかった、苦しかった、辛かった。

こんなことは、私が過去にいじめられてなければ起きなかった。起きるはずがなかった。


ずっと、ずっと楽しい毎日を送っていた。あの時にいじめられなければ起きなかったんだ。

中三の時にいじめられた。高校に受かった五月だった。私立だから早かった。

行きたいって思った高校にやっと行ける。

これで、私もお姉ちゃんのようにーー

けれど、現実は甘くない。専攻科の高校に行ったからって、すべてがうまくいくわけじゃない。


七年たった、二十二歳の今でも、いじめは続いている。

怖い、周りが怖い。いつからだろう、私がお姉ちゃんと同じ世界で避けなくなったのは。


三年前?二年前?いや、四年前だ。

四年前のあの日、突如濡れ衣を着せられた。そのせいで、芸能界で輝くことは困難になった。


女優として、輝きたかった。お姉ちゃんのように、お姉ちゃんを超えられるように、なりたかった。

あの輝きは、もう見れない。

もう、外に出るのが怖い、あの無数に光る目のようなレンズが怖い。もう。生きるのが描い。


たった一人、夜に見守られながら泣いた。

たった一人、星空に願った。


「もし。生きる意味があるのなら、価値があるのなら、理由があるのなら、私を、救ってください」


真冬の空に響いた心の叫び、誰にも聞かれず、口から出た白い息は悲しそうに消えた。

なぜ人は生きるのか、考えていた。

輝きは、すぐそこに、空の上にずっと在ったんだ。

星をつかもうと手を伸ばした。もう何も感じない。寒さも痛みも、不安も幸せも、遠のいていく。


最後に一言、心の奥から叫んだ。


「ありがとう。さようなら」


叫んでも、誰にも聞こえず、誰にも反応すらされず、そっと目を閉じた。

ポツポツと、冷たい感触がする。

冷たいのに温かい。

雪だろうか。

そういえば、雪予報が出ていたな....

この景色、お姉ちゃんと、見たかったな....


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