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9.4日目


ルーベンとジークは仲間達のいるボスがいると思われている部屋の前まで来ていた。


「今戻りました、あれ?ミレーヌさん達はどうしたんですか?」


ルーベンは辺りを見渡しながら仲間が数名居ないことに気が付き、部屋の中に残っている仲間に聞いた。


「あぁ、彼女達なら今頃途中で出会った六翼の煌天使(セラフィム・ルクス)を倒しに行ったよ、なんでも今回落としたアイテムが希少性の高いアイテムかどうかを確認しに行くとかで…もし、希少性が低かったら沢山持ち帰りたいみたいだ、そういえば君たちは集めていた素材は手に入ったのかい?」


ルーベンの問いに答えたのは赤い髪に深い緑色の目をした青年だった。


「おぉ~、よくわかんね羽と石拾ってきたぜ~何に使えるかは、わからないけどね~、ダリウスに見せれば何かわかるだろ~し。

それよりさ~ボス強そう?強いなら俺も戦いたいな~って。」


頭の後ろで腕を組みながらジークは飄々と答えた。


「そうだね、彼ならきっと有効的に活用してくれるはずだ。

ボスは少し様子を見てみたが、差し詰め大きな守護神ってところかな。」


それを聞いたジークはボスがいるであろう扉を少し開けて様子を見る。


中には、全長15メートルほどの透明感のある鎧を全身に着た騎士を模した巨大な守護神がその部屋の中央に鎮座していた。

顔や胸元は屈んでいるため把握はできない。


「でっかいな~」


その言葉を聞いてルーベンも中を少し覗き見る。


「こちらの部屋も魔法水晶で出来ていますね、私や彼女たちではお手伝いできませんね。

それに、ジークさんの武器もあのモンスター相手には本領を発揮しません。」


ルーベンは扉から少し離れ、紙とペンを取り出し巨大な守護神や先ほど戦っていた鳥の絵を描いていた。

赤い髪の青年はそれを横目に一つ頷き。


「うん、今回は僕と彼で行こうかな。」


そう言って自身の後ろに最初から立っていた大きな鎧を身にまとい背中には巨大な斧を抱えた男を見た。


「え~、俺も戦いたかった~、今回全然活躍できてないだぜ~?

俺も入れてくれよグレン~。」


ジークはそう言って赤い髪の男の腕を引きながら懇願してみるが。


「ダメだよ?今回は僕とヴォルフ君とで倒すよ、ジーク君が僕らが危なくなった時にルーベン君と一緒に助けて欲しいんだ。

頼めるね?」


首を横に振りながらジークの手をそっと放すグレンはそう言って眉を下げながらジークに頼んだ。


「仕方ないな~、今回は我慢するけどさ~次は俺も戦わせてくれよな~。」


「あぁ!その時は是非にとお願いしよう。」


そう言うとグレンはヴォルフを連れてボスと思わしき守護神のいる部屋へと入っていた。


「私たちはこちらでミレーヌさん達の帰りを待つことにしましょう。」


ルーベンはグレン達が入っていた部屋の様子を一目見て、先ほど自分たちが来た通路を眺めていた。


「えぇ~、入るぐらいならいいじゃん、どういう攻撃するか気になるしさ!!俺からは手~出さないしさ~いいだろ~ルーベン!」


ボスのいる扉を開けながらジークはそわそわと飛びながら訪ねるが。


「ダメですよ、あなたそう言って絶対攻撃したくなるんですから。こちらから扉を開けて中を見る程度で我慢してください、いいですね?」


そう子供を言い聞かせるようにジークに言うと仕方ないな~と言いつつ、大人しく扉の前に座り、戦闘を始めるグレン達を恨めしそうに見つめていた。









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