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4.2日目


何処までも続く暗闇の中で足音と僅かな風の音だけが響いていた。


『困りました…欲しい素材が全く出ませんし目的のモンスターさんも出て来てくれません、皆さんはすぐ出るといっていたんですが、また騙されました。』


そんなことを呟くダリウスの前には無数の敵の落としたであろうアイテムが転がっていた。

それをダリウスが拾おうとした時、ダリウスの背後で何かが動いた。


『もう、君じゃあないんですよね…狼さんでなくてスライムさんを探してるんです。』


その言葉と共にダリウスの後ろに居たナイトメアビーストは塵となり地面にはドロップ品が落ちていた。

ダリウスは少し落ち込んだ様子で今落ちたドロップ品のアクセサリーを手に取った。


そして似たようなアクセサリーが辺り一面に沢山落ちてる。


『せめて装備素材を落としてくれたらいいんですけど、このアクセサリーのおかげで楽はできますが…』


とダリウスは手の中にあるアクセサリーを一目見た。

漆黒の宝玉の中に赤黒い瞳がぎろりとこちらを見ている。


『もう少しかっこいい見た目に加工することができればいいんですけど、沢山持ち帰って加工できるか試してみましょうか。』


ダリウスは近づいてくるモンスターたちが勝手に塵になっていく中

ドロップ品をただ拾い集める作業を始めていた。


それから暫くが経ち、ダリウスは少しだけ上機嫌に手元にある素材を眺めていた。

漆黒の靄が纏わりついた毛皮、ナイトメアビーストのドロップ品の一つである闇獣(ナイトメアビースト)の毛皮。


『やっと1枚出ました!装備を作るにはあと4枚は必要なんですが、それよりもスライムさんを探さないとなんですよね…、困りました…。』


今拾った闇獣(ナイトメアビースト)の毛皮を大事そうにひと撫でして、腰に付けているアイテムポーチにしまった。

辺りを見回しながら目的のモンスターを探して暗闇の中を進んでいく。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



暫く暗闇の中を進んでいると、深い紫の鈍い光を出しているクリスタルが沢山ある場所にダリウスは居た。


『やっと会えました!スライムさん、是非、沢山スライムジェムを落としてくださいね。』

そういって少し楽しそうにダリウスは笑っていた、のだが…


楽しそうな顔はどんどん曇っていき、塵となって消えていくスライムのドロップ品達には目もくれず、ひたすらに倒すこと数十分。

ダリウスは気落ちした様子で立ち尽くしていた。


『皆さんは本当に、僕を揶揄うのがお好きなようです。沢山出ると言っていたのに…。また騙されてしまいました。』


そういって手元にある光を一切通さない真っ黒な球体を見つめ、そこから視線を逸らし先ほどまでスライム達が居た場所を見たが。

あるのは手元にある物と同じ真っ黒の球体。


『このアイテムを素材に、何か装備でも作れないか考えてみましょう、そうなると…他のモンスターたちも倒さないとですね。んー…数日で素材集め終わるんでしょうか…?』

ダリウスは少し困ったように笑いながら、どんなものを作ろうかと胸を躍らせていた。





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【ダリウスの拾ったアイテムの詳細】


ナイトメアビーストのドロップ品

(【装備・アクセサリー:絶望の瞳】×65

装備効果:低確率で敵を即死にする効果を持つ )


(【素材:闇獣(ナイトメアビースト)の毛皮】×1

素材効果:闇耐性&敏捷性向上 )


闇晶のスライムのドロップ品

(【アイテム:虚無の核】×48

アイテム効果:一定時間、ダメージを無効化するアイテム )




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