1.1日目
今日の業務のポーション作りをを終えて、メンバー分の素材をダンジョンに取りに行こうか…
なんて考えている時だった。
突然部屋の扉が大きな音を立てて開いて最近入ったギルドのメンバー数十名が部屋の中に入ってきた。
『えっと…どうしたのかな?怪我でもしたのかな?』
何か大きな怪我や事故があったのかもしれないと声をかけてみるが。
皆、何故か怒っているような…え?僕何かしたかな?
もしかして…業務のポーションに不具合があって依頼してくれたギルドで問題でも…
「あんたは、このギルドのマスターにふさわしくない!!あんたの仲間は今もダンジョンに潜って死に物狂いで戦っているのに!呑気に部屋で何をやっているんだ!!」
どうやらこの子たちは僕が部屋で何もしていないと思っているのか。
致し方ないですね…僕はあまりダンジョンには行きませんし、皆さんの役に立つといいなっと思うものを制作する程度。
やはりマスターにはふさわしくないと思いますよね。
僕もそう思います。
『えっと…それで僕はどうすればよろしいのでしょうか?』
少し困った風に彼らに聞いてみはしたけれども、言われるまでもなくギルドマスターを辞任することが適任だが…
僕も向いていないことは重々承知してはいるのですが、困ったことに今ダンジョンに行っている彼らは許すかどうか
でもこの子達は僕にマスターをやめて欲しいだろうし。
「早く、このギルドから出ていけ!このギルドのマスターに相応しいのはグレンさんだ!」
え?僕追い出されるんですか?
『えっとですね、僕はこのギルドに残りたいのですが、そのお願いは聞いていただけますか?』
流石にすぐ追い出されては、住む場所が無くなってしまいますし。
「いいから早く出ていくんだよ!!」
そういうと、後ろに立っていた屈強そうな男がマスターと呼ばれていた男の体を引きずりながら外へと追い出し。
「他の人たちには俺たちから伝えておく、お前みたいなやつがマスターなんて恥ずかしい!」
そういって先ほどから苦言を呈してる赤髪の男がギルドの大きな扉を閉めた。
『困りました…とりあえず暫くの間、暇になると思って楽しく過ごすとしましょうかね。』
そんなことを呟きながら黒髪に目元を黒い布で隠した男は扉を背に歩き出した。
小説を書いたことのないド素人ですが気に入って頂けたら幸いです。頑張って連載できればと思うので温かく見守ってください。