第13話:断罪の黒刃
「―――リィナ。何者も信用してはなりません」
………。
………。
師の教えを忘れたことはない。
「**とは毒。***とは猛毒……。受け入れてはなりません。真なる絶望……己を支える根幹すべてが失われた時こそ、奪い去られ、忘れられたときにこそ人は死ぬのです。ゆえ。なればこそ、決してそれを身に受け入れてはなりません。最初から持ち得てはなりません」
「生きたくば……磨くのです。ただ磨きなさい、己が決して譲れないものを。決して他者に負けぬほどの技を、術を。技術を。貴女の刃を」
人に生まれ落ちられなかった、影の中の獣だった。
師は毒を何より恐れ、そして知り尽くしていた。
表社会に存在しない組織に属する暗殺者だった。
彼女に拾われた獣も、また導かれるようにして暗殺者としての教えを授かった。
技のみを身に纏え
決して信じるな
決して付け込まれるな
決して受け入れるな
一度それを受け入れてしまえば二度と戻れなくなるのだと。
標的は必ず仕留め、誰かに見られたのならばそれは己が失態、必ず自らの手で始末する。
情というものを持ってはいけない。
それが師の教えだった。
「燈台」という組織では所属する暗殺者は一度に一人弟子を取り、己の技術全てを次へつなげる。
師が死んだら弟子が次の弟子を取る。
弟子が死ねば、師はまた次の弟子を一人だけ取り、一から教える。
弟子と師は常に一人ずつ。
そして師が弟子を取るとき、必ず「淵冥の誓約」を立てるのだ。
即ち―――決して弟子を助けてはならないと。
燈台に所属する者たちにとって、必要なのは技術の伝達。
弟子とは己の分身であり、自身の技を記す経典。
破れれば捨て、新たに書き直すもの。
真なる技とは導き覚えさせるものではなく、目で刻み付けるものだとされ、それで覚えられないのなら暗殺者たる資格なしと断じられた。
ゆえに教えることはあっても救うことは許さず。
育てることはあっても庇護することを許さず。
必要なのはより発達した、完成された情報と技術を後世に残すことであり、そこに一切の感情を見出してはいけないとされた。
「―――ホアァァぁぁぁ」
だから、ソレはあり得ないことだった。
「くッ……ぅ、ぐ」
「ホァ、ァァ……!!」
見たこともない魔物だった。
亜種……、変異種? 特異種?
とにかく通常の生態とは思えない、異形の魔物。
まき散らされる異常に濃い魔力、瘴気……無数の蛆が死肉に群がっているようにうごめく四足の身体を引き摺り移動し、斬っても死なず、切り裂いても倒れず。
飛び散った破片それ一つ一つが巨大な羽虫となって追いかけてくる。
数万、数十万の蟲霧となり、本体とともに追いすがってくる。
ただ、爛々と煌めく朱の瞳。
どこまでもどこまでも追ってくる魔物と、師とともに戦った。
共に蟲霧の中、一度として互いのことを見ず、顧みず、当然手を差し伸べることもない。
「ホアァァァァ……ッ!!」
「ぅ……あ!?」
今まで培った暗殺術の全てを駆使しても殺しきれない、かつてないほどの強敵。
最初に死ぬのは私の筈だった。
師は新たに弟子を取る必要があった。
「―――ダメ!!」
「……! 師……!?」
あの時に見た、彼女の……布面に隠れた顔が。
深い皴の刻まれた師の顔が。
初めて見た表情が。
あれが何だったのか、ずっと分からなかった。
「―――……、リ、ナ。い、き……て」
………。
分からなかった。
どうして、致命の一撃を私へと放つ魔物へ対し、標的ではないはずの師が飛び出したのか。
そんなことをすれば自分が貫かれると分からなかった?
分からなかった。
どうして聡明だった、わたしよりはるかに強かった師がそんな愚かなことを最後にしたのか。
分からないまま、ついに私は一人になった。
今度は私が弟子を取るべき身分となった。
すべきことは、師とともにいた頃と何も変わらない。
自らの耳を削ぎ落とし、尻尾を切り落とし、生きるために必要なこと以外はすべて捨ててきた、毛皮を捨てて生きてきたこれ迄と同じ。
偶々人として生まれただけの者たちを、たまたま人として生を受けなかった己が殺す。
弟子は見つからない。
殺し、殺し、殺し。
ただ、淡々と朝を迎え、夜とともに刃を振るう。
弟子は見つからない。
組織の指令を受け、どんな相手だろうと殺してきた。
一国の王侯貴族、亜人族の長、最上位の魔物、上位魔族、闇組織の指導者……。
結局、乗り越えるものの大きさだけでやることは同じ。
弟子も見つからない。
だから、その任務も同じはずだった。
ある国の、ある貴族家の―――後ろ暗い過去を持つ要人を殺害する、それだけ。
護衛兵団、名のある傭兵団……その護りを見られることなく搔い潜り、誰にも見られることなく標的だけを追い詰め。
「く……、くそォ!? ここで死ぬのならば! 貴様も道ずれだァ、暗殺者! 全て、この屋敷諸共滅びて―――」
「……………」
また、いつものように標的の首を刈った直後、膨れ上がる殺気。
最後の瞬間、男が本当に全てを消滅させる絡繰りを起動させたと分かった。
大量に仕掛けられた爆薬。
それらが起爆するより早く窓から出ようとして……。
「きゃ、きゃ!」
「………!」
部屋の中。
僅かな殺気すらないそれと、目があった。
一部始終。
己が標的を抹殺するところを、これに全てみられていたのだと。
長じてから、初めて見られていることにさえ気付かず暗殺を行ってしまった。
「見られた」
「う?」
「師の教え―――、見られたのならば、殺す。誰であっても」
暗殺対象が発動した絡繰りなどなんてことはなかった。
窓から逃げずとも、己にとっては屋敷一つ吹き飛ばす程度の爆風から身を守ることなどわけない。
だから、それより優先すべきだと思った。
教えでは、赤子や老人という隔たりはなかったはずだった。
見られたのならば、すべて―――。
「あー、あー……?」
「………………」
「あーう!」
では。
何故?
何故、己は己より先にそれの事を爆発から守ったのか。
爆風に煽られた肌には瓦礫の破片が深くめり込み、酷く痛む。
そうなると分かっていたのに、なぜか己は。
「―――ッ、う、ぐ……」
「あ、う?」
「違う……。見られた……、から。見られたものは……殺す。殺させるではなく、殺す。己の手で……そのために、私は―――」
「あーい……! わぁう……ぅ」
殺す?
掻き抱いた肌の暖かさ、脈動する温もりを?
きゃいきゃいと笑い、己の指を小さな掌で包む、この小さな命を?
「……お前、は……。ッ……触るな!」
「あー。あー……ぅ……。すう……ぅ」
予測できない動き。
己が握っていた刃を触ろうとする手から引き離すように、急いで武器を退かせ。
それは、代わりに何かを求めるように己の指を握り、瞼を閉じる。
「………ぅ、あ……」
行き場のない未知が駆け巡り、思考を完全に止めてしまう。
そして、ようやく分かった。
「感情」とは毒であるから。
「温もり」とは猛毒であるから。
「―――。師よ。貴女はいつも正しかった……。貴女は最期まで正しかったのだ」
その時、初めて気づいたのだ。
師は……師もまた、知ってしまったのだろうと。
だから、決して助けてはならないはずの弟子を優先してしまったのだと。
毒だ。
本当に、毒だったのだ。
知らなければよかったのだ。
暖かさを……、人のぬくもりなど、決して知るべきではなかったのだ。
◇
それは舞い込んだ幸運だった。
本来つなぎとめることなど決して出来ない存在を己が手駒として思いのままに運用する幸運。
始蛆蟲、錆騎士、虹時雨、天地双葬……。
神の加護を受けた彼ら……使徒の頂点に君臨する七支卿にも匹敵する存在を手駒とすることができた。
柄を握った剣の切れ味たるや。
「………ふふふ。このまま行けば。御大が私に目を止めてくだされば、組織内での私の地位は盤石なモノに。やがては……支卿に。第八の大使徒にすら」
あるいは、自分が深淵の力を。
このまま功績を積めば、己が人の身を超えた、上位存在としての権能を与えられる可能性は決して低くない。
一度完全に折れた、夢破れた己が、かつて夢に見た至高の領域へと足を踏み入れることができるかもしれないという歓喜。
才能の袋小路。
かつて魔術国家で天才と呼ばれた少年は再びあの日の栄光を夢見ることができるのだ。
剣師……、武天師。
それ以上の、神の領域に手をかけることさえできる。
神にも等しい……否、神そのものの具現である深淵の化身には。
祝福を授かった使徒にはその力があるのだ。
大いなる邪神リーアニュクスと、代行者である御大にはそれだけの―――。
「グー、グ……ルホーク、様ァァッッ!!」
「何事だ」
脚を執務机に投げ出し、吐き出す紫煙を雲のように浮かべ空想していた中、部屋に転がり込んでくる部下。
空想に水を差され、やや気分を害したが。
部下の身体に幾重もの切り傷が存在する異常を天秤にかけ、怒りを向けるより早く報告だけは聞いておくべきだと思考を戻し。
「ほ、ほう……」
「……? どうした」
「ほ、ほうこほほ……ほうこくし、ほうこ……ぐーる、ァ」
………。
「ああああぁぁぁぁ!!?」
「―――な、に……!?」
今に部下は発狂したように叫び、そのまま内側から溶け崩れるようにして消える。
後に残ったのは絨毯にしみ込んだ肉色の液体。
生きながらにして内側から溶かされる……?
このような埒外の力を持つものなど、片手で数えるほど。
そして、身近にいる者は……。
「―――ッ!」
入口へと目をやる。
まさか、と。
が、そこから進み出てきたのは予想とは全く異なる存在だったのだ。
「やあ、数日ぶりだな、グールホーク君、だったか―――おっと。そういえば、先日会った時は挨拶をしていなかったな。これはしたり」
「……………!!」
殺したと思っていた人物が存命していた経験は多い。
だが、それだけはあり得ないと。
思わず目を見開く。
あの時確かにあった死斑は存在すらしていない。
死に顔であった色白からは明らかに外れた、血色の戻った肌……。
切り刻まれた顔も、傷一つない。
金色の髪、青の瞳……若く、自信に満ち満ちた美丈夫。
「―――レイクアノール……ユスティーア……!?」
「ん、如何にもそうさ」
立っていたのは若き帝国貴族。
確かに死体を目にした、あの男だ。
「リーアニュクスの暗殺部隊……。魔術国家の最高戦力、【剣師隊】になれなかった崩れが君だと聞いたが……成程、エリートの道外れというわけだ、グールホーク君」
「貴様ッ!!」
「何度も何度も殺そうと躍起になっていてくれた事、それ自体は別に良い。政敵に狙われる予行練習にもなったし、大物になったという実感が湧き、存外に心地よいものだった」
「―――だが。本当に殺すやつがあるか? ジョークにもならん」
「……! なぜ……、いや!」
死んだはずの者が死んでいない。
ならば、考えられる理屈など。
「見せかけ……仮死薬か! 貴様、よもやオウルと……!」
「おっと、勘違いしてくれるな。確かに薬には頼ったが、処方してくれたのは黒刃の死神ではない」
「ある、農耕にたけた亜人の一族に伝えられた秘薬がある。例えば、体温を一時的に死者同然のものへする秘薬。例えば治癒力を極限まで高め、体内の魔力循環を適正に促すカビのような丸薬。これは最初に殺された時に使わせてもらった」
「そして―――生命活動そのものを一時凍結させる霊薬。もし心臓を貫かれたら、もしも脳天を抉られたら……。かなり怖かったな。その場合は領へ戻るまで蘇生をあきらめる必要があっただろう。ところで私の妻が何者かを知っているか?」
「……ッ!!」
「真なる死体でなければ。即死でさえなければ、既に私は―――」
「天師よ! ”輪転ノ焔”!!」
得意げに語る貴族へ対し、一瞬で魔術を練り上げる。
放つは村一つをまとめて焼き尽くす大魔術。
かつて自身が編み出した最強の炎がとぐろを巻き―――。
「……な!!」
「最近炎をよく見るな。君はどう思う? 暗殺者」
現象である炎そのものが切り裂かれる。
それをなしたのは、まさに黒刃の死神。
「………オウル! やはりお前が……!」
私の魔術を跡形もなく切り裂いた影が貴族の隣へ着地する。
やはり裏切っていたのだ。
だが、なぜ。
「オウル……貴様、あの娘がどうなってもいいのか! 私の言葉一つで……。お前たち!」
「「!」」
私の背後で控えていた護衛が前に出ると同時、全ての神経を注ぎ通信端末を引き寄せる。
が、そこまでしなくてもよかっただろう。
オウルの無機質な顔に……、赤い瞳に揺れ動くような恐れが宿る。
私が死ねば、その時こそ愛しい少女が戻ることはないと話していたはずだった。
だが、そのうえで暗殺者は反逆してきたのだ。
「安心しろ、殺しはしない!! だが、その男をみたび殺してもらう前に軽はずみな行動の代償を―――」
「うるさいぞ。あまり大きな声で言わなくても聞こえている。どうした? 使わんのか。おっと、よもやアドバイスが必要らしいな、君ィ。通信端末というのはスイッチを押さねば起動しないものだ。使い方を忘れたか?」
「……こ、の!!」
机の上の書類を払いのけるまま、通信端末を起動する。
「聞こえているかッ! 私―――」
『聞こえなーい』
………。
……………。
魔道具越しに聞こえてきたのは、女の声。
幼い……しかし、確実にあの少女ではない何者かの声だ。
「……だ、れだ!? お前は、誰だ!!」
『―――――』
「ははは。間違い電話だったか? グールホーク君。連絡先を誤り、アノール領の迷子センターにでも掛けてしまったようだが」
「……きさま―――貴様ぁぁぁ!! 何をした!」
「説明するまでもない」
今や完全に理解を超えた状況。
私の座る机の前を優雅に横切る貴族。
男は勝手知ったるとばかりに果物の籠へ手を伸ばし、大ぶりのグルシュカを食らう。
「ん、うまい。流石はアノール領産。ひいきにしてくれて感謝するぞ、支配人殿。さて……。この状況が理解できない? 簡単だ、説明するまでもない。棺桶で此処を下見に来た時、同席した連れが魔力の流れから連絡先の位置情報を特定した」
「特、定……?」
「魔力には必ず流れる道がある。そして、対になる通信機は常に同じ魔物の魔核石を別けたものを備え付ける。その分だけ、つながりはより強固になる。広く知られた念話とて、妨害術を使われることがあるのだ。知らん筈はないだろう?」
「……!」
ふざけるな、あり得てなるか……!!
同等の波長とはいえ、馬で数日、数週掛かるような距離すら連絡を取り合える機器のそれを、……特定!?
「後は、個別に対話だ。迷子センターの職員たちは快く少女を私達に預けてくれたよ」
「―――――」
ばかげている。
そんな芸当が出来る者など、大陸に数人……それこそ最上位の術者……。
……。
まて。
「まさか、まさかッッ!! あの時、居たのか!? ここに!?」
「ご名答。このような場所を運営できるだけあり、頭は切れるようだな。顔は……まぁ、野趣ある風貌というべきか。コアな人気がありそうだ。後学の為に彼女と言葉を交わしたいか? なら、もう一度受話器を取ると良い。すぐ繋がる」
「―――――」
「まあ、聞く必要もないだろう。一定研究者であると自負する私も理外だ」
そんなことが。
いや、そんなふざけた……。
「さて、グールホーク君。暫し世話になった彼女が、退職前に君に礼を言いたいそうだ。そのために代行など使わず来たらしくてな」
「!」
「ははは。余程信頼されていたらしいな? 上司殿」
完全に血の気が引く。
暗殺者の瞳がこの私を捉えている。
「ひ……!? み、ミザリー! どこに居る! 私を―――俺を守れぇぇ!!」
「はは。誰だ? 愛人の名か? ……オウル」
「……あぁ」
思考などなかった。
ただ、真っ白で―――そして。
「グールホーク」
「―――ま、待てッ、オウ―――」
やがて、すべては黒に染まった。
………。
……………。
………。
……………。
あっけないものだな。
大物感を……、実際裏社会に名の通った存在であろう大物がただの肉塊となり果てて転がっている。
刃で首を一閃……痛みすらなかっただろう。
鮮やかどころか、背筋すら凍るお手前だ。
ゲームや漫画でいうと、重要な敵キャラが顔見せをしてさあこれからコイツの手下たちと激闘を……と思ってた次のページでご本人が退場した感じ……っていうと分かるかな。
まさか僕目線二度目……もとい一度目のご登場で退場とは。
即陥ち一コマ……流行るかな。
ま、僕を殺そうと……実際殺したんだ、二回も。
一度殺されるくらい許してくれるさ。
「私はとっくに済んでいるが―――君も気は済んだか? オウル」
「……。あぁ」
じっと立ち尽くしていた暗殺者。
放心するようにしてだらりと手を垂れ下げていた彼女はやがて深く息を吐くようにして言葉を返し。
ちゃんと答えてくれることに一種の感動を覚える。
「優しい事だな。散々に煮え湯と辛酸を馳走された相手でさえ、一息に殺してやるとは」
「……甚振る価値も、不必要に痛めつける悪趣味もない」
「だろうな。かなり痛む程度だ」
「……………」
「用事が済んだのなら。そろそろ行くぞ。互いに、保護者として学童へ迎えを―――」
と……。
いつまでも血なまぐさい部屋にいるつもりもなく、帰るかと踵を返した時だった。
「―――ォ」
……。
何だ?
今、足元で……。
「ォ……ァ、ァ、ァァァァ……!!」
「……! まさか―――」
死体が。
首が離れた男の身体が立ち上がり、腕を伸ばし、首から血の炎を噴き出して燃え盛る。
発音器官を完全に失った首の穴がゴボと呻きをあげる埒外の異常。
一瞬だけ思考を完全に止める中、今に燃え盛る肉体は僕へと手を―――速い!!?
明らかに人間の身体能力じゃ―――。
「さがれ」
「!」
一瞬だった。
オウルが刃を一閃―――いや、何閃だ?
ともかく、炎そのものを滅する黒刃が全てをズタズタに裂き、原型を失った首無しはドロドロに溶けて消える。
毒の効果か、そもそも今の「何か」の特異性なのか……。
「何だったんだ、これは?」
「……浄化が効いた……。既に人間では、なかった」
「―――。君の強さの域もな。そも、首を切られて起き上がる人間がいてたまるか」
「……………」
「何だ、その何か言いたそうな顔は」
かなりびっくりしたのをどうにか抑えて平静を保ったけど、内心は悲鳴を上げたくてたまらなかった。
本当に何だったんだ? 今のは。
……。
リーアニュクス商会。
果たして、僕は何を相手にしようとしているのかな。




