表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ開始!】追放されたダンジョン配信者、《マッピング》スキルで最強パーティーを目指します  作者: 瀬戸夏樹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/108

第103話 魔法陣前の待ち伏せ

 悟は壁に隠れながらマッピングスキルで榛名・美波チーム、真莉・天音チームの動向を追いながら情報を渡していた。


(よし。榛名達はなんとか一つ目の転移魔法陣まで行けそうだな)


 悟が壁を背にしながら、マップ情報を追っていると爆発音が鳴り響く。


 少しすると熱風と炎が地面を伝ってくる。


(こよみ?)


 悟が壁に背を預けながら向こう側を見ると、こよみが綺麗に敵を殲滅したところだった。


「あ、悟さん。終わりました」


「流石だな。綺麗に片付いてるよ」


 悟が自分達のいる場所を映すマップを見ながら言った。


「いえ、悟さんが上手く敵を引き付けて集めてくださったおかげです」


「はは。そう言ってくれると助かるよ。何せこれくらいしか役に立てないしね」


「そんな。すごく助かってますよ」


(こよみの魔法攻撃は魔力を練る時間があればあるほど攻撃範囲と破壊力が高くなる。火力重視のこのダンジョンでも十分通用するな)


「よし。次に行こうか」


 悟は敵の動きに注意を払いながらダンジョンを進んでいく。


 こよみは少し後ろからついていく。


 悟は牽制と囮、こよみは広範囲攻撃で殲滅と役割分担していた。


 やがて廊下の向こうから飛び道具を持ったモンスターがやってくる。


 悟は銃で牽制しながら障害物の影まで引き下がり、隠れる。


 こよみも悟の歩調に従いながら魔力を練る。


 悟が下がり始めたら、魔力を練り始めるというのが今回の大会での約束事だった。


 影に身を潜めると、敵モンスターによる矢弾が雨霰の如く降り注いで通り過ぎる。


 そして弾幕が止む度に壁から身を乗り出して銃を撃ち、近づいてくる敵を牽制する。


 そのうちにこよみは魔力を練り込んで解き放つ。


「よし。ここもクリア」


「あ、次の部屋で転移ですね」


「うん。とりあえず一つ目の転移魔法陣だね」


 悟とこよみは魔法陣の中に入り、次の階層へと進む。


 その間も悟はマップ情報をチェックして、他のチームに送っていた。


(悟さんすごーい。暇さえあれば、マップをチェックして情報飛ばしてる)


 こよみはモンスターの妨害が激しいにもかかわらず、スイスイ進めるのを感じていた。


 悟のガイドのおかげに違いなかった。


 悟としてもトドメ役をすべてこよみに任せられるため、マッピングしながら進むことができて助かった。


「あの。私足手纏いになっていませんか?」


「まさか。凄く助かってるよ」


 悟は驚いたように言った。


「以前の大会ではダンジョンに入ってすぐやられちゃったんだよね」


「ええー」


「みんなにマップ情報だけ渡して。まあプラン通りだからそれでいいんだけれど」


「無理しないでください」


「あはは。ありがとう。とにかく今回はいきなりやられることなくみんなのサポートできるから、本当に助かってるよ。君のおかげだ、こよみ」


「はい」


 こよみは嬉しさにいつになくほっぺを赤らめるのであった。


「おっと。ついに出たか」


 悟はマップに突如出現する光点が見えて、足を止める。


「カボチャ頭ですか?」


「うん。どうやら何組かのチームが魔法陣を踏んだタイミングで現れたみたいだ。ん? これは……」


 悟はマップ情報に目を凝らす。




 デュームの草間彰人はチームを率いながらダンジョンを進んでいた。


(確かこの後に〈スペルカード〉を使うところがあるんだよな。準備しとくか)


 彰人が〈スペルカード〉を手にしながら次の部屋を覗くと、ちょうどゴブリン達がアイテムの入っている木箱をキャンプファイアーに落とそうとしているところだった。


(させるか!)


「〈スペルカード〉木箱へ!」


 木箱に上昇線が入って、火に入る直前で耐久力が強化される。


 邪魔されたことに気付いたゴブリン達は彰人達に襲いかかる。


 彰人達は臆することなく撃ち合いに応じて、ゴブリン達を掃討する。


「大丈夫か?」


 彰人は負傷したメンバーに声をかける。


「はい。回復すればいけそうです」


「よし。アイテムの方は?」


「大丈夫です。回収できそうです」


「よし。みんな魔石で魔力回復しておけ。急げよ」


 彰人は手際良くメンバー達に回復させて、次の部屋へと進む。


 すると、そこには転移魔法陣があった。


(ふー。とりあえず一つ目は踏めたな)


 一つ目の転移魔法陣は全チーム順当に進めば踏めるはずだった。


 ただし、二つ目からは全チーム分ないため、サバイバルが始まる。


「全員ちゃんと踏めよ。漏れはないな? よし転移すんぞ」


 彰人は全員ちゃんと魔法陣に入っていることを確認すると、魔法陣の所定の場所に魔力を注ぎ込み、転移魔法を発動させる。


 チーム全員が光に包まれて転移する。


(他のみんなはどうしてっかな? 如月さんと水島は順調に進めてんのかな?)


 無事、次の階層に辿り着いた彰人は、そこでも順調に攻略を進める。


(よーし。よしよし。事前の情報通りだ。〈スペルカード〉の出し所さえ間違えなければ十分進める)


 彰人は勝負を優勢に進めているのを感じた。


 まだ他のグループが通った形跡はない。


 二つ目も踏めるだろう。


 そして二つ目の魔法陣がある部屋の前までたどり着いた時、彰人の足がふと止まる。


 それはなんとなくの直感だった。


(この先、魔法陣の部屋に何かいる? だが、情報では……)


「彰人さん。どうしたんすか?」


「いや、ちょっと気になってな。お前、先入ってみろ」


「はあ。分かりました」


 隊員の一人が入ると突然、上空からモンスターが降ってくる。


 カボチャ頭の悪魔(デストラ・ランタン)だった。


(なにぃ!?)


 カボチャ頭の悪魔(デストラ・ランタン)は杖を光らせて、アイテム破壊魔法を放つ。


 同時に他の場所でも、転移魔法陣前でカボチャ頭の悪魔(デストラ・ランタン)が出現する事例が相次いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ