アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (3)
「ところで、何で、続けて、同じよ〜な機械で同じよ〜な検査を受けるんすか?」
バカデケえ強化プラスチック製の筒みたいな、イヤーカフ無しでは耐えられねえクソデカい音がする機械で検査を受けて、その後に、別の……これまたバカデケえ強化プラスチック製の筒みたいな、イヤーカフ無しでは耐えられねえクソデカい音がする機械で検査を受ける事になった。
「さっきのはCTで、こっちはMRです」
「あ……あの、すいません、横文字の科学用語を聞くと蕁麻疹が出る体質なんで……」
「そんな症例は聞いた事が有りません。心療内科も受診されますか?」
「いや、冗談です。どう違うんすか、早い話が?」
「最初のが短時間で何百枚ものレントゲン写真を撮影する装置だと思って下さい。こっちは……えっと……説明しにくいな……まぁ、磁気を使って体の中を調べるようなモノだと思って下さい。最初のヤツは骨やその周辺を撮影するのが得意で、こっちは内臓や脳なんかの柔らかい組織を撮影するのが得意だと思って下さい。あと、撮影に時間がかかるのは、こっちの方ですね」
「なるほど」
「あと、こっちは、かなり強い磁場がかかるんで、患者さんの体内に金属なんかが有ったらエラい事になります。なので、最初にX線を使う方で撮影して、こっちでも検査していいかを確認してます」
ややこしい。
「じゃあ、明日の朝には治療方針や入院期間の目安をお伝え出来ると思いますので、今日は、これで休んで下さい」
「は……はい」




