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もう生きてても······なのでタイムマシーン乗ったら帰れなくなった。本望だけど何か!?  作者: 寝返り子猫
第一部 恋しちゃったんですけど、何か?
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 肩までかかる黒髪に、ところどころまばらに茶色がかったロングヘア。それにあわせて、まゆにも薄く茶色のライナーをいれている。唇には白いグロスが塗られていて、照明に照らされてまばゆく光っている。



 白地にネイビー色のラインを貴重とした縞模様(しまもよう)のシルエットのワンピースはこれでもかというくらい香奈恵にマッチしていた。



 いつもと変わらない香奈恵のよそゆき姿がそこにはあった。



 そのことがかえって翔の悲しみを一層ふくらませた。



 笑ってたかと思われた香奈恵は突然神妙なおももちになり、そしてしゃべりだした。




 翔はかたずをのみこんだ。




「翔。私はある男に脅迫(きょうはく)されていました。そのことで精神的においつめられたの。今から話すことはしんじつです。私がなぜ自殺したのかあなたに知ってほしくてこのビデオレターを送ります。あっ、安心してね。両親には別途、別の手紙をおくってあるから。翔が、これからはなすこととか内容とか伝えなくていいから。ってか、知られたくないの、両親に・・・・・・」




 彼女の顔が悲しみにかわり言葉がつまる。その後、目もとに光るものがあるのを翔はみのがさなかった。




 それは彼女のながす涙だった。

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