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9 舞踏会 終

 時刻は丑三つ時。幽霊が出そうな時間だが、そんなことは言っていられない。屋敷の使用人についての資料に目を通して、ふぅとため息をこぼす。

 他にも数名いました。アリス一家の息のかかった者が。


 すぐにその使用人達に処分をくだす。反発する者もいたがアリス一家が降格処分になったと話すと一変、顔を青くして黙り込んでしまった。


 あの騒動を沈めたのは国王陛下だった。陛下の立ち振る舞いは流石の一言に尽きた。舞踏会で国王陛下に目をつけられたアリス一家。降格となると私たち伯爵家より位が低くなるのでもう口出しなんてできなくなる。意気消沈していたが、自業自得である。


 何やら旦那様が使用人達を叱っているようだ。いや、旦那様が雇ったんだからな?そのツケが今回ってきてるんだからな?旦那様自身はあまり反省していないようだったので、これからゆっくり、ゆっくり話し合いの時間といたしましょうか。

 朝日を無事に拝めるといいですわね?旦那様?私は準備万端ですわ。


 旦那様の方へ一歩踏み出した。


 一通り話が終わると、旦那様は机に伸びていた。やりすぎたかしら?でも、これからのことを考えると必要でしたよね。うん、必要でしたわ。

 窓の外を見ると、すでに日が昇っていた。


「……お腹が空きましたわね。朝食にしましょうか」

 旦那様の腹の音が良い返事をした。

 あら、腹の音はハキハキと返事できるのですね、旦那様。口に出ていたのか旦那様が もう許して と弱気な声を発していた。

 なんだかこの光景が懐かしいような気がした。見たことなんてないはずなのに。前世の記憶かと思ったけど、そもそも私夫いなかったし。不思議な感覚。ライくんからもらった石も磨いていくうちに何処かで見たことある気がしてくるんだよね。しかもネックレスとして加工された状態が思い浮かぶ。ゲームにそんな描写あったかなぁ。


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