表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/27

22話 疑惑

 森中に響き渡るのは、闘いの音。

 オーク達の雄叫びや金属のぶつかり合う音。


 ハルカは、不安と孤独の中で、ひたすら待っていた。

 その胸には黒い羊皮紙の本が大切に抱えられている。


 ドゴンッ!!!


 突如、塾の在った場所から凄まじい爆発音が響き渡る。

 木々が揺れ、森中が地鳴りの様に震えている。

 音が鳴った方向を見ると、天まで届きそうな巨大な火柱が立っていた。

 数秒遅れて、焼ける様な熱風が吹き荒れる。

 轟々と顔に熱風が吹きかかり、目を開けるのも辛い。


 風が吹き終わり、ハルカは目を開いた。


 まるで夕焼けの様に空を赤く焼き付ける炎をハルカはただ呆然と眺めるしかなかった。

 

「何・・・あれ?」


 一体、何が起きているのだろうか?

 ジンさんは、何をしているの?

 ハルカは、不安が込み上げる。


 助けてくれたジンをハルカは疑う事なく信用していた。

 だが、本当に信じて良いのだろうか?

 よく考えて見れば、ハルカはジンの事を何も知らない。

 

 豚鼻の化物に比べれば人間に見えるだけマシだが、違和感を感じた点は沢山ある。


 なんでメリットも無いのに自分を助けてくれたのか?

 なんで血だらけだったのに、怪我が無くなったのか?

 なんで躊躇なくオークを殺せたのか?

 なんでオークを殺せる武器を持っていたのか?


 段々とジンに対する疑惑が大きくなって行くのをハルカは感じていた。


「本当に、あの人を信用して良かったのかな?」


 ハルカは、ふと胸に抱えている黒い本に目を向ける。


「・・・黒の魔道書?」


 ハルカは本を開く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ