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はじめての小説  作者: 中崎
2/6

「あああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 後ろからバカ二人の声が響き渡る。


「ったくよお、あいつら何遊んでやがんだあ?」


 大剣を担いだ大男が後ろを振り返ると、小柄な女の子が走ってきていた。


「隊長!前、前えええ!」


 大男の背後に狼の魔獣達が飛び掛る。

 しかし、大男は担いだ大剣を片手で持ち、魔獣達に目もくれずなぎ払う。


「ミキ!なんでこんなとこにいるんだ!・・・そうか、わかったぞ!お前も前に出て戦いたくなったんだなあ!いよっしゃああああ行くぞおおおおミキいいいいいいいいいいい!!」


 そう叫びながら大男、隊長は大剣を振り回しながら魔獣達に切り込んで行く。


「待ってください!隊長!待っt、待てええええええっあんたが前に出すぎるからこっちも前に出るハメになってんでしょおおおおおお!ちょ、待ってほんと。あっやば」


 小柄な女の子の横から猪の魔獣が突っ込んできた。

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