4話
「まぁ、そういうわけだからお前ら…」
「刺されないよう気をつけろよ」
僕たちは生徒指導室から解放された。
次の日
朝起きて学校へ行く準備をする。
「学校行きたくないなー」
行けばどんな目にあわされるかわかったもんじゃない。
ため息ばかりついているとメールが来た。
『あなたのことを嫌う人間は確かにいるかもしれません。しかし、あなたのことを好いている人間もいることを忘れてはいけません』
『つらいとき、悲しいとき、そんなとき自分ひとりの殻に閉じこもるより、周りを頼ってみてはいかがでしょうか by理事長』
理事長…
理事長も僕たちのことを心配してくれているのか。
そうだよね。少しは反省してくれて
『面白くなってきましたね(笑)』
いつか絶対ぶんなぐってやる。
重い足取りで家の玄関を出ると、そこにはクラスの男子生徒が何人もいた。
「ユウスケ、はやく行こうぜ」
笑顔でみんなが迎え入れてくれる。
「みんな…」
そうだ。
さっきまで僕は、みんなに嫌われて居場所なんかどこにもないと思っていたけど、そんなことはなかったのか。
僕がバカなことをしても笑って迎え入れてくれる、そんな奴らがぼくやカズヤにはいる。
いい友達をもったな。
「ユウスケの持っていたエロ画像に感動したよ。俺たちは親友だ!」
そんな嬉しいこと言ってくれちゃって、泣きそうになるじゃないかバカ野郎。
そんなバカ話をしながら校門までやってきた。
すると、みんなが急に僕から距離を置いた。
「女子にお前の同類だと思われたくないから学校では話しかけるなよなユウスケ」
僕は絶句した。