2話
理事長はメールに書いてあったように、全校生徒に一斉送信で僕の秘密エロフォルダを公開した。
「あぁ、僕もう学校で生きていけないよ」
「ユウスケなにいってんだ。理事長だって鬼じゃない。その証拠におまえの名前は公開されてないじゃないか」
僕が机に突っ伏していると聞きなれた声が聞こえてきた。声のした方を見ると、そこには見た目はまあまあイケメンで短髪の男が立っていた。
「でもね、カズヤ。その代わりに証明写真が添付されてるよね。こっちの方がきついよ。」
これじゃあ外を歩けないじゃないか。
「お前が変態なことは前々からクラスのやつらは知ってるだろ。あんま気にすんな」
カズヤの野郎、他人事だからって軽く言いやがって。
「僕一人変態扱いされるのもあれだから、理事長にカズヤも同じ目に合わせてくれるよう言っておいたよ」
するとカズヤの顔色が悪くなってきた。
「…それ嘘だよな?」
「僕は嘘が嫌いだ(キリッ)」
するとメールが届いてきた。
『Kさんの二次元エロフォルダを皆さんに送ります by理事長』
「この野郎!無関係な俺を巻き込んでんじゃねー」
「僕たち親友だろ(キラッ)」
今年一番の笑顔をカズヤに向ける。届け!僕の気持ち!
「まったく。またあんたたち何やったのよ」
そこに小柄で可愛い系の少女が話しかけてきた。
「サヤカには僕たちの気持ちがわからないよ」
貧乳のサヤカにこの気持ちがわかるわけない。
「今それ関係ないわよね?」
あーやばい…
殺される。
「落ち着いてサヤカ。話し合おうよ」
「なぁにぃ?」
笑顔が怖い。あと右手に持っているシャーペンが怖い。
「おっと、それ以上近づいていいのかな。君もカズヤと同じ目を見るよ?」
いつもやられっぱなしだけど、さすがのサヤカも手がだせまい。
そこにメールが届く。
『関係のない人を巻き込むようなことはしませんよ by理事長』
僕の肩にサヤカが手を置く。
ボコボコにされました。