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1話
私立倉坂高校
この学校は、偏差値55の普通の進学校だ。
しかし、他の学校と違う点が一つだけ存在する。
それは理事長から生徒にメールが届けられることだ。
理事長はなんでもできてしまう天才らしく、より良い未来に生徒を導きたいと思いこのような制度を作ったらしい。
今まさに僕にそのメールが届いたところだ。
確認してみる。
『焼きそばパン買ってきてください。5分以内に。by理事長』
いやいや、理事長がこんなバカなこと言うはずないよな…
なにかの間違えに違いない。
そんなことを思っているとまたメールが届いた。
『従わなかった場合、君のパソコンの秘密エロフォルダを全生徒に晒します(証拠写真付き)』
ナ・ン・ダ・ト
僕は光の速さで教室をかけだし購買部へ向かう。
昼休みが残り10分という状況でまだパンが残っているか心配だがあると信じて今は走るしかない。
僕は階段を飛び降り人の群れを華麗によけて最速で購買部に到着した。
完売しました。
僕はその場で膝をつくしかなかった。
「僕の学園生活が今終わりを迎えた」