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1話:5 盗賊団改革記 確認編

12

「じゃあ、順番に確認していくぞ」

「あぁ」


 奴隷を牢屋に移し、手出し厳禁と厳命したコビトはライツェルと共に最初に話をした広場へと戻った。

 あまりにも杜撰で計画性がなさすぎる盗賊団の活動を改革する必要があるために、情報を確認しようと考えたからだ。


「この盗賊団の人数は?」

「さぁな」


 それも把握していないのか、とコビトは溜息をこぼした。


「だいたいでいい。俺が集めた情報によると400は超えてるよな?」

「たぶんな。仲間になりたいって連中が来たら上下関係だけはっきりさせた後は好きにさせてたからな」


 好きにさせて暴れまわっていればまだこの盗賊団の状況はマシになっていただろう。

 驚くべきことに、食料庫にはほとんど食料も残っていなかった。400人もいれば、2日と持たない程度の量しかない。

 盗賊団がねぐらとしている洞窟は王都と南方領をつなぐ道のちょうど真ん中にあり、この周辺に村はない。襲おうにも獲物がいないのだ。


「どうやって連絡を取ってるんだ?」

「外にいただろ? あいつらの半分は連絡用の人間だ」

「なるほどな。じゃあ、人数なんかはそれぞれから聞いて、全体像の把握はそっちでしたほうがいいか。じゃあ、次だ。最終目標は?」

「最終?」

「直近の目標は盗賊行為、それを続けて最後はどうしたいんだ?」

「わかってるだろ?」

「まぁな。だが、それは通過点なのか? それともそれさえできれば満足なのか?」

「わからん」

「…………わかった。まぁいい。とりあえずそれを中間目標って形でやっていこう」


 コビトは溜息を1つつくと立ち上がりライツェルに背を向けた。


「計画ができたら説明する。それまでは好きにしていてくれ」

「お前に言われるまでもない」


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