表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時間監視員はこちらです。  作者: おも茶
1/1

プロファイル000 プロローグ 1

初めましておも茶といいます。

はつの作品です。

時間旅行をテーマにした作品です。

一話一話短くてイライラするかもしれません。

どうぞつたない文章ですが楽しんでいただければ幸いです


プロファイル000 プロローグ








これからの人生に絶対役に立たないであろう数式との格闘を終えた俺は居残りという名の教師による拷問からやっと解放された。

日本では北海道でも30度をゆうに越えるほどの真夏を迎え入れてた。

この暑さで居残りとか死ねといっているようなものである。

え?冷房?そんなものは居残りを課せられている落ちこぼれにはあり得ない待遇らしい。蝉の大合唱の中ではありとあらゆる集中力も見事に霧散していく。この中で居残り学習を終わらせた俺はむしろ誉められるべきであると、そう思うのだが。

まだ教室に残っているほかの生徒にどや顔で別れをつげた俺は、『ある場所』へ向かった。


そういえはまだ説明していなかったが、俺は何も落ちこぼれ…つまり勉強が出来なくて授業についていけないとか、課題をさぼっているとかそういう類いの生徒ではない。

まぁできると言うわけでもないのだが。

簡単にみなさんに説明させていただくとある事情…もとい事件のせいである。

そのこれから向かおうとしている『ある場所』とは、俺にとってこのくそだるい居残りの最大の理由となった事件の現場である。



「おっそぉぉぉぉぉぉいっ!!

せっかくこの私が気を効かせてこの炎天下の下で

いっくんの帰りを待ってたのに!

なーんで私のこと無視して帰ろうとしてんの!

バカなの?死ぬの?」


別に無視したわけでは断じてないのだが、この暑さで意識が五割方霧散しているだけである。

俺は悪くない。悪いのは夏の暑さと先生だ。


「何で無視するの!

なんとか返事したらどうなの!?」

と、ヒステリックに叫んでいるこの女は宮野熾音

(みやのしおん)である。

ベタベタな関係で非常に申し訳ないのだが、一応小学生からの仲

つまり幼なじみというやつである。

なんだこいつマジ爆発しろよ、というやつもいるだろうが安心したまえこいつには好きな人がいるらしい。

まぁ誰かは興味もないし聞いてもないからよくわからないのだが。

おっとっと、自己紹介を完全にわすれていた。

すべてはこの暑さのせいなのだ。俺は悪くない。

えーっとさっきから夏の悪口の言いまくっている、

俺の名前は『穂坂伊里哉』(ほさかいりや)である。

一応今年で高校1年生を無事迎えた。


ていうかそろそろ…


「おいおい、そんな涙目で叫ばないでくれるか?

こちとら理不尽な拷問に堪え忍んで疲れはててるんだよ」


「知らねーよ!ばーかばーか!そもそもいっくんが

課題の提出をサボんなければいいんだよ!あほ!」


「…………へいへい、そーですね。」


あほとはいい言われようである。非常にムカツクがこいつと

会話していると時間と体力が無駄になりそうなので

平和的にサクッと敗けを認める。女子と話すときのコツはいかに平和的にかつ穏便に会話を終了させるかに限る。


「ていうかその『いっくん』って呼び方やめてくれないっすかね

すんげぇ恥ずかしいのですよ」


この『いっくん』というのは小学生のときの俺のあだ名である。

の、だがこいつだけは中学生になっても「いっくん」と呼び続けた。いや、まぁ中学生のときはギリギリよかったのだほとんど小学生のときと面子が変わっていないからだ。

だがしかし、高校ではそうもいかない。

この高校に入学した同じ中学の連中はたしか15人ほど、

のこりの300人は全くの他人である。

もうひとつの理由としては熾音の容姿にある。

まぁぶっちゃけ可愛いのだ。

結構この学校でも上位に入れちゃうくらいのレベルで。

そんな美がついちゃう少女に「いっくん」と呼ばれると他の男子が黙ってはいない。

このやりとりが廊下で繰り広げられようとしたならば目をギラッギラさせた男子から


「はやく爆発しろよ………」


「なんであんな美少女の近くにいんの?」


「まじけしからん…………」


「俺もいっくんて呼びたい……そしてお持ち帰りしたい」



この罵声パレードであ、ちょっとまて最後なんだ!

……とりあえず色んな意味で身の危険が半端ない。

このままでは生きて3年間過ごす自信がまったくわいてこない。



「えぇ??なんでよぉー前からいっくんて呼んでんのに

今さら伊里哉君なんて違和感が半端ないよぉ!」


こっちも身の危険が半端ないよぉ…………

と、いうのは心にしまっておきサクッと負ける


「まぁすぐに……とは言わないけどさぁ」


結構この案件については諦めがきている。

なんせ入学から2か月経った今でも相変わらずいっくんと

呼ばれているのでもはや訂正を求めても無駄なのは明白である。


ていうかそんなことより。



「おい熾音、待ってくれてたのは百歩譲ってありがたいが、

おれは今日よりたいところがあるんだが、一緒に帰れわけでは ないぞ?どーする?」


「はぁぁぁぁ!?なんで?聞いてないよ!」


「そりゃな、言ってないからな。」


まぁ言わなくも熾音が放課後暇なのはいつものことだし

どーせ着いてくるんだろうがな。


「まぁいーや。どーせいっくんに着いていくから。」


ほらな。


「それでそれで?どこいくの?駅前の映画館?それともケーキ屋 さん?

あ!!わかった!ショッピングモールのCDショップでしょ!?」


「それはお前が行きたいところだろ。

っていいたいところだがショッピングモールは当たってるよ」


「私、えすぱー…ってやつかな!?」


「知らねぇよあほ。ここで喋ってても暑いだけだ。

はやく行くぞー」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


少々電車にゆられた後、数分のあるきで目的地であるショッピングモールについた。

この町にある最大のショッピングモールで地域の商店街を閉店に追いこんだ理由でもある。



「さぁぁぁて、何奢ってもらおうかなあーー…………

って、いっくんがいないぃ!?!?!?!?!?」


…………遠くから聞こえる、熾音のヒステリックな叫び声を確認し自分と熾音がかなり離れたことを理解できた。


ショッピングモールに用があるとは言ったものの誰も何か買い物をする、なんて一言もいっていない。

本来ならば今日は誰にも着いてこないで一人で行動したかったのだ。

なぜなら

と、エレベーターが最下層に着いたことを知らせた。

そう。ここは地下の駐車場であるからだ。

さすがにショッピングモールの地下駐車場に用があるから帰りに寄っていこうぜ…………なんて言えるものか。



「さぁぁぁてと、」


そう小さく呟いて俺は昨日起こった事件と自分の行動を

もういちど思い出すことにしよう。

ここで終わり!?

はやくね!?と、思うかたすいません

次回はちゃんと『時間』に触れます。


これはお願いなのですが

誤字脱字は遠慮なくお申し付けください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ