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箱をあけよう  作者: ひろりん
第5章:遺跡編
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埴輪は話しますか。

さそりさんたちは、ご機嫌で尻尾をふりふりとしてます。

序に、神様の守護者能力で彼らの言っていることも勿論解かりますとも。


「ヨウ、ヨウ、キタ、キタ」


「ココキタ、ヨ」


「ヨ、神様の守護者、ヨウロウ」


ご機嫌ラップ風でしょうか、リズムに合わせて尻尾を振ってます。

ちなみにさそりさんは、尻尾と体の甲殻をすり合わせて擦れるような音を発します。

そのカシャカシャってリズムが、なかなか玄人には真似が出来ない芸当です。


「ウ、旨い、イイネ」


「イイネ、沢山グー」


言葉と共に発せられるのは、有り余るほどの食欲旺盛な気。

私達を見て、食べる気満々です。

なるほど、やっぱりさそりさん達って肉食なんですね。


砂漠を思わせる砂場だけあって、周りの空気が乾燥して、

口の中が乾いていきます。

ごくりと唾を飲み込んだのは、この乾いた空気と

いかにもの食欲丸出しのさそりさん達の熱気が原因かも。


「あっちは、たいしたこと無いが、

 こっちは、刺されたら殆ど即死するほどの毒性がある。

 まあ、さそり自体は焼いて食ったら意外に旨いんだがな」



ゼノさんが指さして、あっちこっちと明言するのはもちろんさそりについてです。

それぞれが指名されたように、指を刺されたら尻尾をふってご機嫌に応えてる。

その様子は、ゼノさんが踊り子指名をしているようにも見える。

思わず、実は意思疎通ありなのかと疑いたくなる。



しかし、ゼノさんの説明を聞いて、やっぱり刺すのかとちょっとだけ嫌になった。

あれで刺されたら注射とかとは比べ物にならないくらいに痛いに違いない。

だって、即死という以前に、体に大穴が開きそうだ。

いや、私は多分死なないけど、刺す前に麻酔とか、ないよねやっぱり。


それにしても、さそりって食べられるんですか。

まあ、見栄えはロブスターとか伊勢海老とかに似てなくも無い。

えびの仲間だと思えば食べても……いいのかしら。


「で、ワグナーの書の記述から、どうしたらいいのですか」


ゼノさんの言葉に、重なるようにして冷たく言葉を遮るのはカース。


「おいおい、お前達も読んだろ。なら、先にお前達の見解を聞かせてくれや」


「逆さの渦で釣り、扉と丸2としか書かれてませんでしたよ。

 こんな砂場で何を釣るんです。魚なんてどこにもいませんよ」


うーん、それは親切でない説明かもしれない。

もうちょっと解かりやすく教えてくれてもいいのにね。

天才って絶対的に言葉が足らないと思うのはこういった時なのかも。


「まあ、まて。多分、魚や釣りは唯の比喩かもしれん。 

 渦というからには、この砂の渦のどれかが、扉を開く鍵を持つ可能性がある。

 だが、渦を検証するにはさそりを避けないといけない」


カミーユさんが、そうっと手を上げて意見を言う。


「総長、さそり避けに煙で燻すとか、さそりが嫌うものを撒くとか、

 火をかけるとか、網で囲うとか、それらを試してみませんか?」


ゼノさんが、はあっとため息をついて力なく首を振った。


「大概は以前来た時に試したが、どれも駄目だった」


はあ、そんなに試したのですか。

それらを潜りぬけてくるなんて、意外にさそり最強かもしれません。


私の隣でじっと黙って考えていたレヴィ船長が口を挟んだ。


「逆に、比喩でないとしたらどうだ。

 言葉通りに釣りだとしたら」


釣る?

何を? で目に入ってくるのは勿論目の前のさそりです。


もしかして、さそりの一本釣りですか。


「その場合ももちろん考えたさ。けど、さそりの前にいろいろぶら下げたけど、あいつら見向きもしないんだよ」


えびの仲間の癖に、実は慎重派なのですか。

それともグルメ。


「釣り用の糸は一応用意してますが、総長、どうします?」


カミーユさんが、小さな糸巻きコイルを一つ取り出した。

ゼノさんは腕を組んで、うーんと唸ってます。


レヴィ船長が受け取ったコイルから糸を伸ばし、松明の木の一部をナイフで削り、

30cmほどの小さなミニ釣竿を作りました。


「エサは、そうだな。肉か何かないか?」


エサ?干し肉でいいのかな。

確か荷物の中に干し肉あったと思う。

そんな私達を前に、ゼノさんが力なく首を振る。


「干し肉は試したが、食いつかん。干し魚も駄目だった。

 ミミズも、駄目だったし、種やパン、芋も駄目だった。

 生きた鼠も試したが、あの尻尾でぶすりと刺して終わりだった。

 あ、猿は試してないな」


なるほど、あらかた試したんですね。

って、何言ってるんですか。



「ゼノさん、お猿はエサじゃありません。

 駄目です、絶対に駄目、禁止、お猿以外で考えてください」


慌てて、ゼノさんに言い返して私の少ない脳みそを振り絞る。

このままだと、お猿がエサに。大ピンチです。


「おいら、旨ないヤイよ」


お猿は、私のポケットから顔を出して、服をぎゅっと掴んだまま顔を顰めてます。

ゼノさんの脳裏には、お猿は非常食と未だ明記されているのかもしれません。


他に試してないものがあったかしらと思って、うーんと腕を組んで考えていると、

私のポケットからお猿が何かを出して、そっと私の手に渡しました。


「神様の守護者、これヨヨイ」


うん?


手の中に渡されたのは、先ほどポケットの中に突っ込んだ岩塩の欠片。

でも欠片にしてはいやに大きいと思っていたら、

実は塩まみれになった甲花虫の昇天したなれの果てが、ぽてっと手のひらにあった。


あれ、これってさっき崖の近くに置いてきたよね。

お猿、まだ持ってたの。


「おいら、これヤルナイナ」


お猿、物持ちいいですね。

でも、釣りのエサといったら虫もありではないですか。

まあ、塩まみれだけど。


「レヴィ船長、これ使ってみてください」


レヴィ船長の手のひらを広げて、その上に塩付甲花虫を置いた。


「メイ、これは?」


「お猿が持ってました。甲花虫です。勿論、死んでますが」


レヴィ船長の手の上に置かれた虫は、塩でキラキラ光ってました。


「甲花虫は死ぬと紫に変色するんだが、なんで色が変わってないんだ?」


ゼノさんが覗き込んで本当に死んでいるのか確かめようと指で突付きます。

当然、動きませんよ。


「多分、塩のせいです。 

 岩塩も一緒にポケットに拾って入れていたので、

 偶然、塩漬けのようになったんだと思います」


漬物も塩漬けにすると色が変わらないから同じかも。


「ふうん。レヴィウス、やってみろよ」


レヴィ船長は頷いて糸の先にあれを括りつけると、

魚を取る要領で部屋の天井付近にひゅっと糸を投げるように放った。


その途端にざざっと音がして、一斉にさそりの向きが変わった。


「アレ、イル」


「アレ、旨い」


さっきまで殆どのさそりが、私達の方を向いていたんですが、

今は、誰が見ても唖然とするくらいに糸の先に向かって移動し始めた。


勿論、あの例の黒いさそりも動いてます。


大発見です。 さそりって足速いんですね。

移動速度は、マーサさんの淑女高速移動よりも速いかもしれない。

砂の上だというのに、泳ぐように走ってます。


「「「「アレ、イル!!」」」」


レヴィ船長が、試しに部屋の真ん中に糸をたらしたんですが、

それに向かって我先にとさそりたちが物凄い勢いで襲いかかります。


一匹のさそりがエサにたどり着いて掴むと、その上に飛び乗るようにして次が。

そのまた次が横から後ろからと、気がつけば団子状態です。


レヴィ船長が慌てて引き上げようとしたら、その先にはさそりの一本釣りではなく、

さそりのてんこ盛りが釣れてました。


その数は、20匹以上。正に大漁です。

あまりの壮観さに唖然とします。


塩漬けの甲花虫は意外に固いらしく、さそりにかじられてもかじられても、

原型をとどめたままです。


「おや、これは見事ですね。なるほど、確かに釣りですね」


カースもあきれるくらいにさそりたちがこの虫が大好物みたいです。


「メイ、猿も、よくやった」


レヴィ船長は私の肩を抱き寄せて、ご褒美に額に軽いキスをくれました。

お手柄ですって、お猿、コレで非常食への道は消えた様ですよ。

私は、ポケットのお猿の頭をそっと撫でて褒めました。


呆然としていたゼノさんが、はっと我に返って聞いてきます。


「メイちゃん、さそりの好物を知ってたのか?」


ゼノさんの問いに手を振って否定する。


「全然、知りませんでしたよ。あれ、お猿の戦利品だったんです。 

 私のポケットにいつの間にか入っていたんです」


お猿は知っていたんでしょうか。


「神様の守護者、旨いイルアルヤー」


お猿を見たら、ポケットの中にまた隠し持っていた甲花虫の塩漬を、

口にくわえてます。 

もしかして、携帯食料のつもりだったのかもしれません。


そんなお猿の様子をみて、気を取り直したゼノさんは、ははっと笑いました。


「メイちゃんの強運は、実に見事だな」


いや、今回のはお猿のお手柄ですから。


「あれ、お猿のおやつだったみたいです。 

 実は、意外と美味しいのかも知れません」


ゼノさんは、そうか食べれるのかと物騒なことをぼそりと呟いた。

そのセリフを聞いたカミーユさんが、背筋を大げさなくらいに震わした。


「総長、可笑しなことを考えるのは止めてくださいね。

 ロイド軍団長にも報告しますからね。

 軍部の罰ゲームで食わすなんて真似したら、闇討ちされますよ」


そのセリフを聞いているのか聞いてないのか、

ゼノさんはぶつぶつ言ってにやにや笑っている。


帰ったら、ステファンさんにはこっそり教えておこう。

一応、ポルクお爺ちゃんとトムさんにも。

ゼノさんの野望の犠牲者はなるべく少ないほうが良いはずですから。

 

でも、あのゼノさんの様子だと、誰かが犠牲になるんだろうな。

ちょっとその誰かが可哀相な気がして、遠い目をしそうになった。


「ところで、総長、釣れたさそりはどうするんですか?」


カミーユさんの質問に、カースが答えた。


「そういえば以前に、別大陸の砂漠の国では、

 さそりを捕まえるのに油を使うと聞いたことがあります」


油って、素揚げとか、エビフライですか。

砂漠の国の人たちはさそりのフライを食べるのかあ。

海老の方が絶対美味しいと思うのにね。


カースの言葉に、カミーユさんが松明につける油脂を使って

さそりの塊に油をとろりと垂らした。


そうしたら、さそりの動きが鈍くなり動かなくなった。

死んでいるわけではなさそうですが、あえて言うなら眠った感じですね。


それはともかく、部屋のさそりが一塊になっている今、

目の前の沢山の砂の渦には、さそりが一匹も居ません。


「本当に、釣りだったな。 こんなに簡単に出来るなんて」


ゼノさんの言葉には、昔を思い出しちょっとだけ悔しさが見えました。

しかし、レヴィ船長はそんなゼノさんを気にすることなく、話を進めます。


「渦はどれだ」


は、そうでした。

渦を探すのですよね。


光蛇は相変わらずあの黒いさそりが居た渦にいます。


カースは目を細めて、海上で波を見分けるようにしてます。

そして私が口を出すより早く、渦を見つけました。


「あれが、一つだけ逆回転の渦のようです」


はい、そうです。


ゼノさんは足元に気をつけながら、そうっと足を砂に下ろします。

気がつけばゼノさんは足元を布で縛ってブーツを履いたようになってます。


「そうですね、甲花虫にさそりが寄るのであれば、

 私達の足元はエサの匂いを漂わせていると言う事になりますからね。

 万が一の可能性がある以上、足を保護するのは当然でしょう」


なるほど。

自分で改めて見るけれど黒っぽい紫に染まった足元が、

乾いて些かカピカピになっているようです。


レヴィ船長、カース、カミーユさんは、

荷物から布を取り出して自分達の足にも被せます。

私も渡された布に足元を包んで紐で縛りました。


さそりの鼻がどこまで優秀なのかは知りませんが、

臭いが隠せているか微妙なところまで確信はもてません。


なにしろ、先ほどから鼻が微妙に麻痺していて判別不能になってます。

問題の甲花虫の香りは温泉臭と奇妙にブレンドされているように思います。


ゴミすっぱ臭さに硫黄のような臭いが重なって、

鼻が大打撃を受けたのでしょう。


マイナスとマイナスをかけたらプラスになるの法則は、

この場合適応されないようです。

いえ、更に悪化して大口マイナスというのが正しいと思われます。




そうこうしている内に、ゼノさんが渦にたどり着きました。

そして足でその渦をなぞるように、砂を攪拌させると、

砂の中から渦の軌道にそって太めの鎖が出てきました。


子供の手首ほどの太さの鎖がじゃらっと鈍い音を立てます。

長さは丁度1mか、もうちょっと長いくらい。

鎖をそうっと持ち上げると、鎖の下、床砂に埋もれるようにして扉が埋まっていた。


その扉は奇妙な形をしていた。

扉というよりは、マンホールの蓋に近い。


丸い扉、真ん中が割れるようになっているけれど、

鎖がついているのは円扉の端、多分天辺。

普通引っ張るところは取っ手があるはずの中央ではと思うのだが、

真ん中は直系5cmほどの穴が開いていて、その穴からは砂が噴出していた。


ぱっと見るだけなら、砂の噴水かと思うごとくに砂を吐き出している。


「この扉を開くのか。うん? 錆び付いているのか、硬いな」


ゼノさんは勢いよく引っ張ったけど、扉はぎしりとも動かない。


「レヴィウス、カース、カミーユ、降りてきて引っ張れ。

 メイちゃんは万が一があるから、後ろで待機」


ゼノさんの言葉で、思わず首を横に捻った。

だって、光蛇はその扉の周りに時計回りに渦を描くようにくるくると廻っている。


「どうしたのですか、メイ」


カースが私の顔を覗き込むようにして尋ねてくる。


「それって、引っ張るの? 廻すのではなくて?」


多分、真っ直ぐに引くのではないと思う。

私は指で光蛇の光跡を追うようにくるくると廻した。

光蛇は時計回りにくるくる廻っているから。


「なるほど、記述は扉の後に円の記号だった。

 鎖の位置から見ても、扉を廻す方が理にかなっている」


レヴィ船長もそこが気になったらしく、ゼノさんに進言する。

さすがレヴィ船長です。


「廻す? これをか? 

 どっちにだ? まあ、廻してみるか」


ゼノさんとカミーユさんが扉を廻すように、

鎖を引っ張ってゆっくりと扉の周りを歩きました。


時計回りに廻ると、あれほど硬くてさび付いていた扉が、

ずずずっと少しずつですが動いていきます。


「おっ、動いた」


扉が半周したところで、ガチって何かが填まるような音がした。

そしたら、部屋の右側の壁の上部の一部が、

ゴトンゴトトン、ゴトンと音をたてて横にゆっくりとスライドした。


岩壁に穴がぽっかりと開いた形だ。

開いた先には階段が見える。


「ワグナーの記述は2、多分2分で閉じる。急げ」


一瞬に我に返ったレヴィ船長からの指示で、皆が一斉に動き出した。


全員が荷物を担ぎ、壁の段差をよじ登り扉まで這い上がった。

ゼノさん、レヴィ船長、カース、二人に引っ張りあげられる私、カミーユさんの順番で、

やっとのことで穴をくぐり、階段に倒れこむようにして飛び込んだ。


ふうふうと息をついて後ろを見たら、先ほどまでと同じく、

ゴトトンと重い音を立てながら岩壁が元に戻っていった。






私達は一息ついた後、階段を下に降りていった。

階段は、以外に広く、二人の人間が通れるだけの横幅がある。


カミーユさんとゼノさんが持つ松明の火は、風もないのにゆらゆらと揺れていた。


階段は石壁で出来ているらしく、足音が岩壁全体に小さく反響する。

先ほどまで乾燥した空気と違い、ひやっと冷たさを感じる。


「はあ、冷たくて気持ちいいな。

 さっきまでの空気が嘘みたいだ」


ゼノさんの感想ももっともです。

この通路にはへんな昆虫もいないようですし、

ちょっとほっとしてます。


「この先が、地下層だ」


何事も無く階段の終わりが見えたところで、ほっと安堵の一息をついた。

そして、最後の階段の先は、古ぼけた木目の重そうなドア。


ゼノさんが警戒しながらそっとあけると、

ギィィィと軋む音を立てて、扉が外向きに開いた。


そこで、私達が見たものに、は?と首を傾げたくなる。


まず、目に入ったのは土偶、埴輪?

土の等身大の素焼きの人形がずらりと並んでます。


顔は土偶のように目が大きく火星人のような頭でっかち。

なのに首から下は鎧を着た兵士のような格好です。


そんな人形がずらずらと処狭しと並んで立ってます。

部屋というか通路のような場所にずらずらと、

何体あるのか解からないくらいあります。


「……なんだ、これは。なんでこんなものがココにあるんだ」


ゼノさんが、驚きを隠せず、声を絞り出すようにして埴輪に問いかける。

その声に返って来た応えは、予想外の明るい声。



「あら、それは私が貴方達に問いたいわ」


埴輪の人形の影に埋もれるように立っていた細身の人形に、

心臓が飛び出るほどぎょっとした。


埴輪って、こっちの世界では話すのですか。

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