表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『黒鋼ノ戦旗 ― 奪われた未来を取り戻すために』  (裏)  作者: 田舎のおっさん
第4部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/116

第5部 第4話(裏)

――中立を壊す方法


 黒鋼は、高地からその光景を見ていた。

 距離はある。

 だが、何が起きているかは分かる。


「……線を引いたな」


 副官が、短く息を吐く。


「桜花将、

 自らは動かず、

 判断を相手に投げています」


「正しい」


 黒鋼は、即答した。


     ◇


 中立は、

 力で壊すものではない。


 選ばせて壊す。


 それが、一番後に残らない。


     ◇


 黒鋼は、命じる。


「側面部隊、

 さらに一段、位置を詰めろ」


「衝突は?」


「避けろ」


 黒鋼は、淡々と言った。


「桜花が、

 十分に“前”に出ている」


     ◇


 黒鋼は、地図を指で叩く。


「ここで、

 中立勢力が選ぶのは三つ」


 一本目の指。


「退く」


 それは、敗北だ。


 二本目の指。


「踏み出す」


 それは、敵対だ。


 三本目の指。


「動かない」


 それは、崩壊だ。


「……どれを選んでも、

 中立は終わる」


     ◇


 黒鋼は、桜花の背を思い描く。


 守るためではなく、

 秩序を戻すために前に出る将。


「いい役割分担だ」


 感情はない。

 だが、評価はある。


     ◇


 黒鋼は、最後に命じた。


「こちらは、

 動かずに締めろ」


 副官が、理解した顔で頷く。


     ◇


 その時、

 中立勢力の陣に、明確な動きが生まれた。


 誰かが、命令を出した。

 誰かが、槍を上げた。


 もう、戻れない。


     ◇


 黒鋼は、静かに言った。


「中立は、

 壊れるべくして壊れた」


 剣は、まだ抜かれない。

 だが――


 次に抜かれる剣は、

 誰の目にも“分かりやすい”理由を持つ。


 第5部の戦は、

 完全に、姿を現した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ