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少年アフターストーリーに転生  作者: 千尋
第1章 サンタマルタ
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水の魔女

「動かないで!当てなきゃならないんだ!」

ミズはまた俺に水流を投げつけながら言った。


「いいえ、絶対嫌だ!」

俺は素早く流れる水流をかわした。


「大したことないよ。

男らしく受け止めなさい!」

彼女は水流を再び俺に向けてきた。


「いやだ!」

またもや水流を避けた。

突然、 バリバリ音が聞こえ、

木が俺に向かって飛んできた。


「マジ…」


その言葉が終わる前に、木が俺に直撃した。

見た瞬間に身構え、なんとか木を受け止めた。


「俺を殺そうとしてる?」


「もちろん違うわよ。

ミズは、車を持ち上げられるなら、

木を受け止めるのも大したことじゃないって」

ルミナはミズに確認するように視線を送った。


「木を投げつけていいってことじゃない!」

彼女は本当に木を投げていいと言っただろうか?

もしかして彼女は狂ってる。


「必要なら力づくで連れて行けって言われた。

そして、その木はあなた自身が倒した」


彼女が言う『力づく』がこれなら、

本当に狂ってる。

捕まえるんじゃなくて、

殺そうとしてるみたい。


「お前たちがヒーローだなんて信じられない」


ミズの方を見ると、

彼女が震え始めているのが見えた。

消防栓から出ている二つの水流が、

彼女の周りにもっと強力な円を形成していた。

俺は目が合った瞬間、ゾッとした。

彼女の電気のような青い目はダガーのように鋭く、

俺の魂を見透かしているようだった。


やっちまった。

完全にやっちまった。


木を前に落とし、二歩後退した。


本能は逃げろと告げていた。

でも、この二人の力の範囲が分からなかった。

それに、逃げる道はどちらの通りに走るかしかなかった。

しかし、ミズが遠距離攻撃ばかりしてくることを考えると、

それはあまりいい考えではなかった。


ミズが俺に向かって前進し始めたのを見て、

ルミナが気づき始めた。


「ミズ?何をしている?」

ルミナが尋ねた。


「財産の損害を抑えることに集中した」

「わかったけど、今回は行き過ぎないでね」

「それは彼次第」


「待て、今回はってどういう意味だ!」


「走るべきだよ」


俺は死んだ。

まず、あれが殺意の目だ。

見間違えるわけがない。

さらに、徒歩では遠くへ逃げられるとは思えない。


自分を守ろうとして、倒れた木を持ち上げ始めた。

しかし、木を上げかけた瞬間、

ミズはコンクリートを破壊しながらこちらに突進してきた。


幸運にも、木が俺と彼女の間にあった。

しかし、彼女は木を突き破り、

そのまま俺の腹に直撃して、

俺をさっき出てきた建物に叩きつけた。


背中から落ちて息が完全に抜けた。

衝撃の痛みで全身が痛んだ。

腹が電車に轢かれたように痛んだ。

ゆっくりと起き上がり始めた時、

聞きたくない言葉が聞こえた。


「もっとタフだと思った。

見かけ倒しね。」

ミズが壁の隙間から登ってきた。


頭がまだぼんやりしていて、はっきりと考えられなかったが、

防御しなければもっとひどい状態になるとわかっていた。


「勘弁してくれ。

昨日やっと能力を手に入れたばかりなんだ」


能力についてはまだ基本的な理解しかない。

彼女がそれを見極める時間を与えてくれるとは思えなかった。


「上手く使いこなしてるじゃない!」


ミズは左フックを俺の顔に向けて振った。

どこに狙っているかを認識し、避けようとしたが、

彼女は予想以上に速く、顎に直撃した。


何かが折れる音が聞こえた。

視界の隅で血が飛び散るのが見えた。

何が起こったのか分からなかった。

ミズが後ずさりし、彼の目が見開かれるのを見た。


「どうした?」


「どうやって…」

彼女はつぶやいた。


彼女を攻撃するチャンスが見えた。

どれだけの力を使うべきか分からなかったので、

全力を出さないことにした。


できるだけ速く一歩前に進み、瞬時に距離を詰めた。

拳を作り、引き、彼女の腹に向かって振り下ろした。


特に何も起こらなかった。


次の瞬間、彼女の拳が私の鼻を打った。

空中に飛ばされ、背後の壁に叩きつけられた。


「今のが本気なわけない」

ミズは言いながら、距離を詰めてきた。

「相手の強さが分からない以上、

遠慮する余裕はない」


「だからこそ手加減すべきじゃない?」

打たれた後にできた穴から体を引き抜きながら尋ねた。

「ヒーローとしての役目は、

すべての人々を守ることだ。

誰であれ、何をしたかにかかわらず、

みんながもう一度チャンスをもらうべきだ。

あなたの説明だと、普通の犯罪者の骨を折りながら歩いているように聞こえるんだけど」


「もちろん、こんなルールはあんたみたいな相手にだけ適用される。

普通の人を傷つけるなんてバカなことすると思う?」


瓦礫の中から金属の棒を拾い上げ、埃を払った。

そして一瞬のうちにその棒を後ろに引き、前方に飛ばした。


私の右肩に直撃する前に動く暇もなかった。

棒の力で壁に叩きつけられ、

まるで巨大な釘のように私をそこに固定した。


左手で素早く棒を掴み、引き抜こうとしたが、

代わりにこれまで感じたことのないような激痛が走った。

治癒能力が痛みを和らげると思ったが、そうではなかった!


本当に肩に棒が刺さっている感じがした。

私は急いで手を離し、ミズの方を見た。

彼女はすでに距離を詰めていた。


「もう一人の子に交代してもらえないかな?

彼女の方がずっと優しそうだし」


「黙ることを知らないの?」

私の顔を手で叩いた。


私は本能的に左手で彼女の手を掴んだ。

右腕は棒の位置のために動かせなかった。

彼女の手を顔から引き離そうとしたが、

その瞬間に彼女の他の手が腹に当たった。


そして一連の激しい攻撃が続き、

それぞれが私の腹を直撃した。

数秒後、彼女は私の顔を離し、少し後退した。


肺が火のように燃える感じがした。

頭がくらくらし、心臓が頭に移動しているかのように全身が脈打ち、

意識を失いかけているのがわかった。


この世界のヒーローは一体何なんだ?

これはまるでねじれたヒーロー社会のようだ。

探偵がヒーローを嫌っている理由がわかり始めた気がする。


「何と呼ばれても構わない。

でも、ルミナが夢を諦めるなんて誰にも言わせない」

ミズは言い、立ち去ろうとした。

「ここに置いていくのか?」

「その棒が刺さったままじゃどこにも行けないぞ!」


視界の端に小さなオレンジ色の光線が見え、

公園を切り裂いて建物に向かってきた。

レンガを切り裂き、私とミズに向かって直進してきた。


外からの叫び声が聞こえ、

ミズはそれに気を取られ、

背後の危険を完全に見逃していた。


考えもせずに肩から棒を引き抜き、

ミズに向かって走り出した。

肩の穴からの脈打つ痛みを無視し、

彼女を背後から抱え込み、地面に叩きつけた。


私は彼女と一筋の光の間に身を置いた。

光線が私の背中を切り裂く熱を感じたが、

そのままの姿勢を保った。

光線が通り過ぎた後、ミズはまだ無事で、

命を救ったかもしれない私を見て驚愕していた。


「なぜ…」

ミズが言いかけたその時、

激しいクラッシュ音がした。


周りの壁が崩れ始め、屋根が自重で崩れ落ちた。

私は再び彼女の上に身を置き、

この建物全体の崩壊を受け止める覚悟をした。

その瞬間に何かが起こったが、

私は気に留めなかった。


ついに建物が私の上に崩れ落ち、

何トンものコンクリートが背中に降りかかる圧力を感じた。

棒が刺さっていた部分以外は、

コンクリートの痛みはあまり感じなかった。

瓦礫の降下が止まり、

私とミズは完全に埃と暗闇に包まれた。


「これからどうする?」

私は彼女の顔だと思われる方を見ながら尋ねた。


「待つんだ。5階建てのアパートに押しつぶされたくないから」


「本気でそう言った?」

「何が?」


「この瓦礫を支えていることを知っているか?」


「それで?」


「もういい。待つのがいい」

読んでいただきありがとうございます。


私はまだ日本語が流暢ではないので、小説は進行中です。

見逃した間違いがあれば教えてください。


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