敬語を使う理由
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
仕上がりまくった敬語を使うのは、限られてますよ。
敬語を習得しようと、古語表現を学ぼうと、和歌を調べようと思ったのは、何時の時だったか。それは全く覚えて居ない。でも使うべき相手は決まっていた。
梅の花弁が縮み、より一層濃さを増すこの時期に、彼女は現れた。黒の長髪一纏め。鋭利な視線を遮るように掛けられた硝子二つは、しかし何より印象的だったのは言葉使いだった。
時折心から零れる荒い口調とは裏腹に、私と話す時には一等気を使っていた。敬語の中でも一際選りすぐった言葉を選び、ひっそりと丁重に献上する。
「言葉使いが綺麗になった。とても良い事だ」
私はそう言って、静かに髪を撫でた。品のある口調とは裏腹に、無機質な表情でその行いを受け入れていた。それから黙って瞬きを一つ寄越すと、徐に口を開く。
「その御言葉、大変嬉しゅう御座います。……生まれてこの方、生涯を掛けて使う事はないかと存じておりました。ですが……変化としては往々にして起こるもので御座います」
まぁ此処に来た時はそこまで綺麗な言葉使いでは無かった。確かに敬語ではあったけれど、此処まで磨き抜かれたものでは無かった。其れを物にしたのは、偏に彼女の努力の賜物である。
「私は上司でも、先生でも、この様な言葉使い致そうとは思いませぬ。ですが、貴方様を含めた神々においては、相応しいかと存じております」
初めて相対した時、その方は酷く苦しんでおられた。髪が長伸びて、目付きが鋭くなり、苦しげに心臓を抑えていらした。
訳をお聞きすると、不届きな願いを目に入れたとの事だった。それ以上は何も話しては下さら無かった。ただその荒れたお姿が、御方にどの様な影響を与えるのか、ありありと示していた。
願いを見たただけでこのお姿。荒御魂のお姿。だから、私の言葉一つでも平気でこの様に荒れてしまわれるのだと感じた。
梅香の君、貴方様の御負担が少しでも軽減なさる為に、言葉使いを変えたのです。如何で御座いましょう? 御負担は軽減なさいましたで御座いましょうか?
後書き書いてないじゃんっ!!
という事で書いていきます。
人間飽きてきた時が辞めどき。
なんて言いますが、私は飽きてきた時が踏ん張り時です。
ゲームはお暇しようか考えてます。
普段からゴリゴリのお嬢様口調かと思われていたら、そんな事はなく、至って普通のタメ語が飛んできます。
私の口調ドンピシャなキャラ今のところいないので、何とも形容し難く。
でも神様の話を書く時は渡とタメ張るくらいバチバチのお嬢様口調です。
※いや、説得力。
梅香の君、普段はとても穏やかですが、天候悪いだけでも気を揉んでいらしてそうで。
故、口調一つとっても、気を遣わせて戴きたい。
勿論、他の御方も。
大事にしたい方がいらしたら、敬語は自然と学ぼうとも使おうとも思えますよ。