第34話 テストプレイ ダンジョンマスターG ②
「さ、ターン開始時カードを引きな」
「レアカードゲットですよ」「目指せ4連ガチャなのです」
森 レア度:1
フロアカード
これに配備された緑属性ユニットにパワー+1、ヘルス+1
~フレーバー~
「さあ皆さん、水も木の実も豊富にあります。元気に育ってくださいね」
エレメンタルナイツ・メヌエット
「緑のユニットって言うのはな」
「見ればわかるのです」「フレームの色が緑なので」
ダンジョンやモンスターは、属性やクラスを持っている。
属性は赤や青のいわゆる色のこと、クラスは獣や機械といったカードの特徴を表す。
これらは、サポートカードの発動の際に参照し効力を発揮する。
ちなみに今双子ちゃんが使ってるデッキは、緑デッキ。
獣のパワーと、植物の展開力が特徴のデッキだ。
「2枚目なのです」「これでレアを引かなければ、3枚目が確定なのです」
エレメンタルナイツ・メヌエット レア度:2
ユニットカード
パワー:4
ヘルス:5
【リーダー】(リーダーは自軍に1枚しか出せない)
【粉砕】
⦅起/即⦆(C:手札を1枚捨てる)これのパワー+2、ヘルス+2
~フレーバー~
「リズ様、ここはワタクシにお任せを」
「アンコモンなのです」「これで4連ガチャならずなのです」
「でも当たりだぜ、そのデッキのエースだ」
「除去耐性がないのです」「確定除去で一発なのですよ」
「そこまで強い除去はないから安心して使いな」
双子はメヌエットの性能に疑問を抱きながら、3回目のガチャを行う。
ここで0以外のカードなら、そこで最低保証終了だ。
森 レア度:1
フロアカード
これに配備された緑属性ユニットにパワー+1、ヘルス+1
引き当てたのはコモンカード。
これでガチャは終了。続いて準備ステップ。
「森を設置、そこにメヌエットを配備」「残った森は手札に温存なのです」
「「そしてアタック!」」
「え、アタックするのか? 防御ユニットがいなくなるぜ」
「防御はいらないのです」「さっさと負けて終わりにするのです」
双子は、真ん中のコアを攻撃対象に選択。
「シュウト、ウェイク状態のユニットでブロックできるが」
「えっと、ジェスカードのヘルスが6、メヌエットが森の強化でパワーが5。けど手札を捨てると+2,2修正でパワー7……捨てるのは損だな、ノーガード」
シュウトのコアに、ダメージが通った。
「ちなみにメヌエットの【粉砕】は、一度にコアに2ダメージを与える能力だ」
「先に言えよ!」
「やり直すか?」「いや、どっちみちジェスカードは残す」
ダメージが通ったことで、ダメージ判定に入る。
「まず1点……そして2点目」
「2ダメージ受けたコアは表向きになる、そのコアをひっくり返してくれ」
「こうか。ひっくり返したぜ、ダミーコアだ」
「ダミーだった場合は、破壊されゲームから除外。本体の場合は、そこからもう1点の合計3点受けると破壊されゲーム終了だ」
これで双子のターンは終了。
再び、シュウトのガチャステップからだ。
「なあテイオー、さっきのコアだけどさ」
「どうした?」
「これって、本体を最初に当てるか最後に当てるかで勝率が違ってこないか? だってライフ3対7の差だぜ」
「それはだな―――」
その質問には双子が答える。
「そこでプレイングなのですよ」「カードの使い方で、攻撃を誘導するのですよ」
双子は余ったカードを使って、盤面の外でそれを実践して見せた。
攻撃や防御、魔法の使い方。そして、それに伴うデッキビルドの説明もだ。
「―――つまりこれは情報戦なのです」「ガチャで手札が割れることを逆手に取り、コアの場所という非公開情報を攪乱するのです」
推理小説を解き明かしたような満足げな顔で、双子は俺と目を合わせる。
「すまん、初心者でもワンチャンあるような運ゲーにしたかったんだ」
「「ズコー」」
「もちろん、もっとダンジョンバトルっぽい要素、例えばフロアを道に見立てて移動の要素やフロアボス、トラップルームの採用なんかも検討した」
「そんなもの、なぜ採用していないのです!」「ダンジョン自作型のローグライクとしてプレイができるのです!」
「ルールが複雑でプレイ時間が長いからさ。おまけ互いに守りを固めて泥沼化すると、日が暮れても決着がつかなくなっちまう」
「その言い草、試したのですか?」「実際に一晩、回したのですね」
「ああ、こりゃないよなと思いつつ、データとるために3回ぐらいな…………」
そんなこんなで要素をどんどん省いて行って、今の形に落ち着いた。
「というわけで、俺達にはデータが必要なんだ。続けてくれ」
「おう! ガチャっとな」
長話が終わり、やっとシュウトにターンが回ってきた。
続く
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